山本由伸、シュワーバーの特大弾は「うまく打たれた」 PS初黒星を反省「最少失点で」

 

5回途中6安打3失点で降板「全体的にはそんなに悪かったわけではない」

試合後会見に出席したドジャース・山本由伸【写真:真柴健】

【MLB】フィリーズ 8ー2 ドジャース(日本時間9日・ロサンゼルス)  ドジャースの山本由伸投手は8日(日本時間9日)、本拠地で行われたフィリーズとの地区シリーズ第3戦に先発登板し、5回途中67球、6安打3失点でポストシーズン初黒星を喫した。「4回は、先頭に本塁打を打たれてそのまま続けて3点取られたので、何とか最少失点で抑えられたらもっと試合の流れが変わっていたかなと思います」と反省した。 【画像】降板後の山本由伸を労ったフリーマンのさりげない“所作”  3回まで無安打投球が一転した。エドマンのソロで先制点をもらった直後の4回だった。先頭のシュワーバーに今シリーズ初安打となるソロを許すと、2本の安打と味方失策などで2点を加えられ、3点を失った。5回は先頭から2連打されたところで降板となった。 「全体的にはそんなに悪かったわけではない」と言いつつも、被弾の場面については「2打席目は外を中心にいく組み立てだったんですけどボール先行してしまって3球目のストレートをうまく打たれてしまった」と悔しそうに振り返った。  山本は前回登板した1日(同2日)のレッズとのワイルドカードシリーズ第2戦で、7回途中を113球で4安打2失点(自責0)と好投してワイルドカードシリーズ突破に導いた。昨年のポストシーズンでは4試合登板で2勝0敗、防御率3.86でワールドシリーズ制覇に貢献していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヤンキース、1勝3敗で敗退 ジャッジ「言葉にするのが難しい」「良い戦いできると思ったが…」

 

ブルージェイズ戦に出場したヤンキースのジャッジ(AP)

<ア・リーグ・地区シリーズ:ヤンキース2-5ブルージェイズ>◇第4戦◇8日(日本時間9日)◇ヤンキースタジアム 【一覧】ヤンキース敗退/MLBポストシーズン・トーナメント表  ヤンキースがブルージェイズとの地区シリーズ第4戦に敗れ、1勝3敗でポストシーズン敗退となった。2年連続のワールドシリーズ進出、16年ぶりの世界一はならなかった。  前回レッドソックスとのワイルドカードシリーズ第3戦で8回無失点、12三振と圧倒した新人右腕シュリトラーが先発マウンドに上がったが、初回に主砲ゲレロに適時打を浴びて失点。3回にマクマーンの同点ソロで追い付いたが、5回にはスプリンガーに勝ち越し犠飛を許した。  7回1死一塁では二塁手チザムの失策で1死一、二塁となり、救援右腕ウィリアムズに交代するも1死後に2番ルークスに2点適時打を浴びた。打線はブルペンデーで臨んだブルージェイズの8人の継投に6安打2得点に抑えられた。  主将アーロン・ジャッジ外野手(33)はこのシリーズで15打数9安打の打率6割、1本塁打、6打点を記録するも及ばなかった。試合後にユニホーム姿のままインタビューに応じ、シリーズ敗退に「言葉にするのが難しい。やるべきことを果たせず、目標を達成することができなかった」とコメント。「良い時期も悪い時期もあった。タフな週だったり、タフな月、良い月もあった。終盤でようやく流れが向いてきて、ポストシーズンで良い戦いをできると思ったが、我々の思うような展開にならなかった」と振り返り、オフに向けて「すぐにでも試合に戻りたい。スプリングトレーニングが数週間後に始まって欲しい。トレーニングに戻って、改善できるところを取り組んでいきたい」と語った。  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鈴木誠也が二塁打、今PS6試合中5試合で長打、米大物解説者が断言「ここ9~10試合、鈴木と同じくらいバットが好調な選手は他に誰もいない」

 

3回に二塁打を放つ鈴木誠也(AP)

◇8日(日本時間9日) MLB地区シリーズ第3戦 カブス4―3ブルワーズ(シカゴ) ◆カブス・今永昇太、鈴木誠也とともに球場入り【写真】  カブス(第4シード)は地元シカゴに戻ってブルワーズ(第1シード)を迎え撃った第3戦に逃げ切り勝ち。鈴木誠也外野手(31)は「4番・右翼」でフル出場し、左中間二塁打など4打数1安打だった。カブスは1回にピート・クローアームストロング外野手(23)が勝ち越しの2点タイムリー右前打を放つなど一挙4得点。シリーズを1勝2敗とし、土俵際で生き残った。  まだファンは好調な鈴木の打席を見られる。3回、左腕キンタナの真ん中低め148キロのシンカーをジャストミートした初速189キロのライナー打球は、ワンバウンドで左中間フェンスに達する二塁打。これで今ポストシーズン(PS)は6試合中5試合で長打(2本塁打、3二塁打)をマークした。  1回もライト線に大飛球を放ったが、右翼手フレリックが滑り込み、グラブの先っぽからボールがのぞきながらも捕る通称『アイスクリームコーン・キャッチ』。全米中継局TNTのアレックス・ファウスト・アナウンサーは「鈴木が長打だったはずの当たりを超ファインプレーに阻まれました!」と実況した。  普段はニューヨークのSNY局でメッツの解説を務め、毎年のようにPSの大舞台でも抜てきされているロン・ダーリング解説者は「鈴木はチームでいま最もホットな打者。レギュラーシーズンの最終盤も含めると、ここ9試合で7本塁打、14打点を荒稼ぎしている」。同局は、さらに直近9試合は長打率1・032、OPS1・385とのデータも付け加えた。  同解説者は「ここ9~10試合、鈴木と同じくらいバットが好調で強い打球を放っている選手は誰もいない。きょうの二塁打もロケットのような打球だった」と感心。同実況も「本当に突然の復調です。シーズン後半に(メジャー自己最長の)38試合ノーアーチと苦しんでいたのに、最終盤に復活。これでレギュラーシーズンから直近10試合中9試合で長打を放っています」とした。  カブスは1回、鈴木の弟分として日本でも日本でも人気が定着した『PCA』こと23歳のピート・アームストロングが、2死満塁で右前にクリーンヒット。勝ち越しの2点をたたき出すと、直後の二盗で先発右腕プリースターの暴投を誘い、一挙4得点。ここから逃げ切り、土俵際で生き残った。  『小熊軍団』の望みも大きく膨らんだ。0勝2敗の時点では、過去のPS5回戦制の地区シリーズでそこから3連勝して逆転勝ち抜けした確率はわずか11%。だが、1勝2敗からの連勝となると、2倍以上の26%(73チーム中19チーム)に跳ね上がる。翌9日(同10日)の第4戦も、舞台は引き続きカブスの本拠地シカゴのリグレーフィールドだ。(写真はAP)

中日スポーツ