9月 10日 サッカー日本代表親善試合 アメリカ 対 日本 戦 試合結果

代表親善試合

9/10(水)8:37

ロウアードットコム・フィールド

アメリカ

2 1 前半 0 0
1 後半 0

試合終了

日本

  •  

動画

戦評

3日前のメキシコ戦から先発を総入れ替えし、「サブ組」中心で挑んだアメリカ遠征の2試合目。盤面は3バック同士のミラーゲームとなり、両者がハイプレスで人を捕まえる守備を講じ合う。その中で日本は鈴木唯人が、アメリカはクリスチャン・プリシッチが自由に動いてミスマッチを作り出すなど、探り合いの時間が長く続くものの、日本は両サイドにしっかりとふたをされてしまい、前進の糸口をつかめない。すると、わずかに与えた隙から失点。以降は主導権を渡し、自陣に閉じ込められる状況が続く。 ハーフタイムで4バックの布陣に変更し、瀬古歩夢を左サイドバックで起用するなど、大胆なテコ入れを行った日本だったが、いずれも奏功せず。久々に戦い方を変えた影響や移動の疲れもあったか、選手たちには戸惑いも見られ、終始後手に回ったまま追加点を許して試合を終えた。 収穫は一人気を吐いていた大迫敬介だけという見方もできるが、アジアで「王様」のような立ち位置になっていた日本にとっては、この時期に苦い経験をできたことが何よりも大きいはず。まずはあらためて確認した「現在地」を受け入れ、来年この地に戻ってくる時には成長したチームの姿があることを願いたい。

試合経過

アメリカ   日本
アレックス センデハス  前半23分  
アレックス センデハス  前半30分
1 - 0
 
  前半35分  小川 航基
  後半0分  長友 佑都
 瀬古 歩夢
  後半16分  鈴木 唯人
  後半17分  鈴木 唯人
 南野 拓実
 前田 大然
 三笘 薫
 藤田 譲瑠チマ
 鎌田 大地
フォラリン バログン  後半19分
2 - 0
 
アレックス センデハス 
ディエゴ ルナ 
タイラー アダムス 
セルジーニョ デスト 
クリスチャン プリシッチ 
ジャック マクグリン 
マクシミリアン アーフステン 
ルカ デラトーレ 
後半21分  
  後半27分  望月 ヘンリー海輝
 町野 修斗
 小川 航基
 菅原 由勢
フォラリン バログン 
ダミオン ダウンズ 
後半34分  
トリスタン ブラックモン 
ネイサン ハリエル 
後半39分  

チームスタッツ

アメリカ   日本
55% ボール保持率 45%
19 シュート 11
11 枠内シュート 5
- 走行距離 -
- スプリント -
563 (85.6%) パス(成功率) 472 (79.9%)
1 オフサイド 2
15 フリーキック 8
3 コーナーキック 6
0 ペナルティキック 0
イエローカード 

1

 レッドカード 

0

警告・退場 イエローカード 

2

 レッドカード 

0

※ 各スタッツの説明はヘルプページをご参照ください。

※ 一部の試合は試合終了後にチームスタッツが更新されます。

フォーメーション

アメリカ

3-4-2-1

前半0分

日本

3-4-2-1

  • 10

    プリシッチ

  • 17

    センデハス

  • 4

    アダムス

  • 13

    リーム

  • 24

    ロルダン

  • 15

    ブラックモン

  • 1

    フリース

  • 3

    リチャーズ

  • 18

    アーフステン

  • 20

    バログン

  • 16

    フリーマン

スターティングメンバー

アメリカ

Pos. 背番号 選手名 交代
GK 1 マット フリース  
DF 3 クリス リチャーズ  
13 ティム リーム  
15 トリスタン ブラックモン アウト

後半39分

16 アレックス フリーマン  
18 マクシミリアン アーフステン アウト

後半21分

24 クリスティアン ロルダン  
MF 4 タイラー アダムス アウト

後半21分

10 クリスチャン プリシッチ アウト

後半21分

FW 17 アレックス センデハス アウト

後半21分

20 フォラリン バログン アウト

後半34分

日本

Pos. 背番号 選手名 交代
GK 12 大迫 敬介  
DF 5 長友 佑都 アウト

後半0分

16 関根 大輝  
25 荒木 隼人  
MF 11 前田 大然 アウト

後半17分

13 鈴木 唯人 アウト

後半17分

14 伊東 純也  
17 藤田 譲瑠チマ アウト

後半17分

21 佐野 海舟  
26 望月 ヘンリー海輝 アウト

後半27分

FW 19 小川 航基 アウト

後半27分

ベンチ入り選手

アメリカ

Pos. 背番号 選手名 交代
DF 2 セルジーニョ デスト イン

後半21分

5 ノアカイ バンクス  
19 ネイサン ハリエル イン

後半39分

MF 7 ディエゴ ルナ イン

後半21分

8 セバスチャン バーホルター  
14 ルカ デラトーレ イン

後半21分

FW 6 ジャック マクグリン イン

後半21分

9 ジョシュ サージェント  
11 ダミオン ダウンズ イン

後半34分

21 ティモシー ウェア  

日本

Pos. 背番号 選手名 交代
GK 1 鈴木 彩艶  
23 早川 友基  
DF 2 菅原 由勢 イン

後半27分

3 渡辺 剛  
4 板倉 滉  
22 瀬古 歩夢 イン

後半0分

MF 6 遠藤 航  
7 三笘 薫 イン

後半17分

8 南野 拓実 イン

後半17分

10 久保 建英  
15 鎌田 大地 イン

後半17分

20 佐野 航大  
FW 9 上田 綺世  
18 町野 修斗 イン

後半27分

24 細谷 真大  

監督

アメリカ

監督名
マウリシオ ポチェッティーノ

日本

監督名
森保 一

審判情報

主審 ブライアン ロペス カステジャノス 第4審判 -
副審 フアン トパス VAR -
副審 クリスティアン アルバラード AVAR -

スタジアム情報

試合会場 ロウアードットコム・フィールド
観客数 - 気温 23℃
芝状況 全面良芝 湿度 41%
天候 曇り -

 

 

 

 

DF長友佑都「自分の甘さ。話にならない」「いい意味で痛い目にあった」米国戦完敗に危機感

 

日本は前半30分、米国のゼンデハス(右)先制を許した(左は長友、AP)

◆国際親善試合 日本0―2米国(9日・米オハイオ州コロンバス)  FIFAランク17位の森保ジャパンは、同15位の米国に0―2で完敗した。腕試しの場として臨んだ米国遠征は1分け1敗、180分ノーゴールという結果に終わった。 【写真】森保一監督、イケメン息子2人と親子ショット!「そっくり」次男はユーチューバー *  *  *  先発し、前半の45分間で退いたDF長友佑都は「Jリーグとは強度やスピードが全然違った。自分が(普段から)意識をしないと取り残されてしまう危機感を持った。厳しくやっていかないと、W杯優勝のメンバーにはなれない」と冷静に足元を見つめた。  メキシコ戦から先発11人全員を入れ替える中、3バックの左で出場。慣れないポジションながら、クロスを望月ヘンリー海輝に合わせたシーンなど効果的プレーも見せたものの、1失点目は自身の目の前でシュートを浴びる形となった。「目の前でやられている。寄せきらないと。自分の甘さ。話にならない」と猛省した。  後半の45分間も防戦一方の展開となり、GK大迫敬介の奮闘がなければ、もっと点差がついてもおかしくなかった。スコア以上に、実力差が出た試合だった。  「メンバーが全員替わってとか、慣れてないとか、そういうところは言い訳にしかならない。もっと厳しくやらないと。Jリーグで圧倒できるレベルにならないと、W杯優勝の一員にはなれないし、メンバーに入れない。モチベーションは上がっています」  Jリーグとの違いについて、長友は「速さですね。判断、スピード、身体能力を含めて、全てのスピード」と説明した。「相手が(10月に対戦する)ブラジルとかになってくると、もっと高いレベルになる。そこはやっぱり、本当に高い意識を持ってやらないと難しいかなと思う」。出場した45分間を「いい意味で痛い目にあった」と総括した長友は「自分の中で1段も2段も上げていかないと、使い物にならないなと思うので。また頑張っていきますよ」と誓った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「過大評価だった」「大迫がいなければ0-5の試合」スタメン総入れ替えでアメリカに完敗…森保ジャパンにファンの不満噴出「攻撃も守備も個人任せ」「なんのためのテストマッチ?」

 

0-2の敗戦を喫する

2ゴールを許して敗れた日本。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/現地特派)

 森保一監督が率いる日本代表は現地9月9日、国際親善試合でアメリカ代表とコロンバスのLower.com フィールドで対戦した。 【画像】日本代表のアメリカ戦出場17選手&監督の採点を一挙紹介! 先発10人が及第点以下の厳しい評価。最高点は好守を連発した12番  メキシコ代表戦(0-0)から先発メンバーを総入れ替えした日本は、相手のハイプレスに苦戦。すると30分に右サイドをマクシミリアン・アーフステンに突破され、最後はアレックス・センデハスにダイレクトボレーを叩き込まれて先制点を献上。1点ビハインドで前半を終える。  後半に入っても得点を奪えずにいると、64分にクリスチャン・プリシックのスルーパスに抜け出したフォラリン・バロガンに左足のシュートを流し込まれて失点。結局、0-2で敗れた。    試合後、日本のファンからは不満が噴出。SNS上では、「DFは主力がいないと厳しすぎる」「アメリカが日本よりFIFAランク高いのは妥当だった」「大迫がいなければ0-5の試合」「攻撃も守備も個人任せ」「最低のゲームだった」「過大評価だった」「なんのためのテストマッチ?」といった声が上がった。  日本は勝利を掴めずにアメリカ遠征を終えた。 構成●サッカーダイジェストWeb編集部

 

 

 

 

 

 

 

 

 

唯一無二の“大型WB”望月ヘンリー海輝、輝いた武器と悔やんだワンシーン「弱点のない選手に」

 

DF望月ヘンリー海輝(町田)(Kaoru WATANABE/GEKISAKA)

[9.9 国際親善試合 日本 0-2 アメリカ コロンバス]  敗戦の中でも確かな希望を示した73分間だった。日本代表DF望月ヘンリー海輝(町田)は国際親善試合アメリカ戦(●0-2)に右ウイングバックで先発出場。192cmの長身を活かした空中戦、持ち前のフィジカルを押し出した推進力で数々のチャンスを演出し、W杯出場国に対しても唯一無二の武器を見せつけた。 【写真】圧倒的な高さ!空中戦で競り勝つ望月ヘンリー海輝  昨年9月のサプライズ初招集から丸1年で、初めて欧州組に混じって立った国際Aマッチの舞台。国内組で出場したEAFF E-1選手権を通じて自信を深めてきた23歳にかつてのような気後れはなかった。「緊張はするけど、緊張するのはしょうがないと思って受け入れられている」(望月)。試合開始から積極的に高い位置を取り、前半3分にはCKを獲得すると、同9分にはMF伊東純也のクロスを導き、揺るぎない武器が攻撃の起点となっていた。 「(6日の)メキシコ戦で言ったら(堂安)律くんのようなプレーはできないので、自分の特徴を活かしたプレーとなると高い位置で起点を作ったり、ヘディングで競り合ったり、裏抜けをするというのが一番できることなので、それを意識してプレーしていた」(望月)  さらにその後は前半16分、伊東のスルーパスから右ポケットを深くえぐり込み、ふわりとしたクロスでFW小川航基のヘディングシュートを導くと、同21分には平行のクロスを右サイドに届けた後、DF長友佑都のクロスにヘディングで合わせる形でファーストシュートを記録。フィニッシュワークに絡む場面が相次いだ。  望月は小川へのクロスについて「届けただけのボールだった。あそこから得点になるかというと、なかなか難しいボールだったので。できることもあったけど、もう一つレベルアップしていけたらと思う」と改善する姿勢も忘れなかったが、「(佐野)海舟くんからのボールで裏に抜けたり、純也くんからのボールで深い位置に切り込めたりというのはあったので、そういう部分は何回かやれたのでそれは良かった」と手応えも深めていた。  だからこそ、失点につながったワンシーンが悔やまれた。  前半29分、日本は伊東のトラップが乱れる形でボールを失うと、そのまま右サイドを攻め込まれ、望月が対応。左利きのDFマックス・アーフステンに対し、足を揃えた対応で後手を取った結果、フリーでのクロスを許し、そこからMFアレックス・ゼンデジャスのボレーシュートを叩き込まれた。 「僕が中から行って、相手が左利きだったというのがあったので、中から結構無理な体勢で縦に入ろうとしてシザーズに引っかかって行かれてしまった。コーチとも振り返りをしたけど、そこはもう一個無理に縦には入らずに、普通に中を切って縦はスピード勝負でいつも通りにやれば良かった」  突きつけられたワンプレーの重み。「中から行っているのにもかかわらず、縦に入ろうとして中途半端に足が揃ってしまったので、割り切って中を切って、縦勝負で相手に縦にバーンと行かせて、足を伸ばして触るほうがベストの選択だったと思う」。何度もそのシーンを悔やんだ望月は「経験の一言で片付けられる問題ではないけどここからのJリーグでも同じようなシーンがあると思う。ここで得たものを活かしていければ」と奮起を誓った。  後半28分に途中交代を告げられ、役目を終了。手応えも課題も突きつけられた73分間だった。 「やられてしまって言うのもあれだけど、純粋なフィジカル勝負の部分だったらそんなに劣っていなかったと思う。常に自分のストロングで勝てるというほどはないけど、ストロングの部分にある程度自信を持っていきつつ、やられた部分をしっかり振り返って自分のものにして、難しいけど弱点のない選手になっていきたい」  9か月後に控えるW杯での躍進を見据え、多様な戦い方を模索する森保ジャパン。望月の高さと強さという武器をチームに組み込むトライができた意義は大きい。  望月自身もその期待に応えるべく、レベルアップに励んでいく構えだ。「9か月後のW杯もあるけど、次の10月、11月に選出されていくこともそこにつながる。そのためにストロングを伸ばしつつ、課題の部分でこいつ成長したなと思わせることが大切だと思う。常に課題に向き合って一歩一歩進んでいけたら」。ここからは再び、優勝争いを繰り広げる町田での日々が始まる。  来週には初参戦となるAFCチャンピオンズリーグエリートを控え、国際舞台に立つチャンスが広がる。「ACLEで海外でやるのは間違いなく代表という部分にも活きると思うし、代表でやったことがACLEにも活きてくると思う。そこは自分の目指すものを意識しながら、チームにもいい意味で還元しつつ、自分を高めていけるようにやっていきたい」。より逞しくなった姿で、10月のパラグアイ、ブラジルとの南米2連戦に挑む。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「舐められているのか?」「所詮、相手はBチームだ」日本相手に快勝も、アメリカのファンは満足できず。森保Jに対しては…「ボロボロに見えた」「せっかくの機会を無駄にしている」

 

アメリカが2-0で勝利

日本を下したアメリカ。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/現地特派)

 現地9月9日、森保一監督が率いる日本代表は国際親善試合でアメリカ代表とコロンバスのLower.com フィールドで対戦した。 【画像】日本代表のアメリカ戦出場17選手&監督の採点を一挙紹介! 先発10人が及第点以下の厳しい評価。最高点は好守を連発した12番  3日前のメキシコ代表戦(0-0)から先発のメンバー11人全員を入れ替えた日本は、30分に一瞬の隙を突かれて失点。右サイドをマクシミリアン・アーフステンに突破されてクロスを上げられると、アレックス・センデハスにダイレクトボレーを叩き込まれた。  1点ビハインドで前半を終えたなか、迎えた後半の64分にはクリスチャン・プリシックのスルーパスに抜け出したフォラリン・バロガンに左足のシュートを流し込まれて、追加点を献上。その後、最後まで得点は奪えず、0-2で敗れた。    日本相手に快勝を収めたアメリカに対して、母国のファンからはSNS上で「3バックは絶対に続けるべきだ」「本来のアメリカが戻ってきた」「よくやった」「素晴らしい戦いぶりだ」など喜びの声が上がった。一方で、「所詮、相手はBチームだ」「舐められているのか?」「愚かなボールロストが多すぎる」「彼らは本気のメンバーではなかった」という不満もあった。  また、日本には「ボロボロに見えた」「多くのチャンスを無駄にした」「日本は何をやっているんだ」「せっかくの国際親善試合の機会を無駄にしている」といった声が寄せられている。  日本はアメリカ遠征を1分1敗で終えた。 構成●サッカーダイジェストWeb編集部

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

森保ジャパン、アメリカ戦出場全17選手「パフォーマンス査定」 収穫ありも…完敗で軒並み低評価

 

アメリカ戦の出場メンバー17選手を5段階査定

アメリカ戦に出場した選手を5段階で査定【写真:アフロ】

 日本代表(FIFAランク17位)は現地時間9月9日、米オハイオ州コロンバスのLower.comフィールドでアメリカ代表(同15位)と国際親善試合を行い、0-2で敗れた。出場した17選手を5段階評価(最高が5つ星★★★★★)で査定する。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・井上信太郎) 【動画】「サムライのよう」敗戦後の日本代表が現地サポーターへ謝罪の瞬間    ◇   ◇   ◇ <GK> ■大迫敬介(サンフレッチェ広島)=★★★★☆  2失点を喫したが、後半3分、9分にプリシッチのシュートを立て続けにセーブするなど幾度も決定機を防いだ。安心して第2GKを任せられる。 <DF> ■荒木隼人(サンフレッチェ広島)=★★★☆☆  3バックだった前半は相手1トップのバログンをしっかり押さえ込んだ。後半から4バックに変更となったが、統率しきれなかった。 ■関根大輝(スタッド・ランス)=★★☆☆☆  前半は3バックの右、後半は4バックのセンターで出場。シャドーのプリシッチ、センデハスのポジショニングに惑わされ、後手を踏んだ。 ■長友佑都(FC東京)=★★☆☆☆(ハーフタイムOUT)  前半9分にヘンリーへのサイドチェンジで好機を演出。30分にはフリーマンとのスピード勝負でも負けなかったが、失点場面ではマークに付ききれなかった。 ■瀬古歩夢(ル・アーブル)=★★☆☆☆(→ハーフタイムIN)  本職ではない左サイドバックで出場。三笘投入後は高いポジショニングを取り、攻撃をサポートした。だがクロスは精度が低く、効果的とは言えず。   <MF> ■佐野海舟(マインツ)=★★★☆☆  前半18分に自陣でのパスミスから決定機を許した。持ち味の鋭い寄せや積極的に飛び出す姿勢は好印象も、アピールまでには至らず。 ■藤田穣瑠チマ(ザンクト・パウリ)=★★☆☆☆(→後半17分OUT)  前半は積極的にボールを触り、リズムを作った。だが時間の経過と共に存在感は薄くなり、中盤の主導権を相手に握られた。 ■望月ヘンリー海輝(FC町田ゼルビア)=★★☆☆☆(後半27分OUT)  攻撃では積極的に右サイドをオーバーラップしてチャンスを作り出した。だが全てを台無しにする軽い守備で先制点につながるクロスを許す。 ■前田大然(セルティック)=★★☆☆☆(→後半17分OUT)  前半28分にスピードを生かして突破した場面はあったが、良かった点はそれぐらい。守備でも攻撃でも中途半端なポジショニングで良さが生きなかった。 ■伊東純也(ヘンク)=★★★★☆  右シャドーでの出場。左サイドにも顔を出すなど幅広く動き回り、常にゴールの匂いを感じさせた。シャドーでの高い適性を示したのは収穫。 ■鈴木唯人(フライブルク)=★★☆☆☆(→後半17分OUT)  前半35分に前線でボールをカットして伊東の決定機を演出。だが全体的にボールに絡む回数が少なく、期待値を上回れなかった。 ■鎌田大地(クリスタル・パレス)=★★★☆☆(→後半17分IN)  2試合連続で6番の位置で出場。ボールを引き出してリズムを作ったが、決定機を生むには至らず。 ■三笘薫(ブライトン)=★★☆☆☆(→後半17分IN)  左サイドで瀬古、鎌田と連携しながら攻撃を試みた。だがドリブル突破する場面は限られ、局面を打開できなかった。 ■南野拓実(モナコ)=★★★☆☆(→後半17分IN)  ビハインドの状況とはいえ、メキシコ戦よりも積極的にボールに絡む姿勢を見せた。 ■菅原由勢(ブレーメン)=★★★☆☆(→後半27分IN)  決定機を作るには至らずも、好クロスを送るなど攻撃面では良さを発揮した。 <FW> ■小川航基(NECナイメヘン)=★★☆☆☆(後半27分OUT)  クロスへ飛び込むタイミング、後半25分のバー直撃のシュートなど何とかしようとする姿勢は見せた。だがポストプレーの質など上田との差を感じる場面も。 ■町野修斗(ボルシアMG)=★★☆☆☆(→後半27分IN)  2試合連続で途中出場。クロスを頭で合わせる場面もあったが、相手が守備に入っていた状況でできることは限られた。

FOOTBALL ZONE編集部・井上信太郎 / Shintaro Inoue

 

 

 

 

 

 

 

 

【セルジオ越後】この3年間、日本は何をしてきたのか…。アメリカ戦は完敗。正直、“W杯優勝”を口にできる段階じゃないよ

 

直視すべきはシステム論争より個の力不足だ

日本はアメリカに0-2で敗戦。気になったのは、ドリブルで勝負をしなくなっていることだ。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/現地特派)

 日本代表は9月10日、国際親善試合でアメリカ代表と対戦し、0-2で敗れた。今日の試合は、全体的に見て完敗だったと言えるだろう。 【画像】日本代表のアメリカ戦出場17選手&監督の採点を一挙紹介! 先発10人が及第点以下の厳しい評価。最高点は好守を連発した12番  チャンスがなかったわけではないが、相手の方がチャンスの数は多かった。前からのプレスはメキシコ戦のようにハマらず、アメリカがうまく見えた。6点くらい取られてもおかしくない内容で、大敗を免れたというのが正直なところだよ。  気になったのは、今の日本がドリブルで勝負をしなくなっていることだ。逆にアメリカの選手はドリブルがうまく、1対1で崩してきていた。実際に日本の右サイドから2点を奪われたが、いずれもドリブルから崩された形だった。  日本は徹底してパスサッカーに終始し、ドリブルから仕掛ける場面が全く見られない。これではヨーロッパのチームには通用しても、南米のチームに弱いという課題は克服できないだろうね。トップスピードのギアが入らず、すぐに横パスやバックパスを選択してしまう。これでは点は取れないよ。  システムが3バックか4バックか、ということは関係ない。それは勝った時には出てこない言葉で、負けた時に必ず出てくる言い訳に過ぎない。問題はシステムではなく、個々の力だ。  今回の試合ではメキシコ戦からメンバーを11人全員入れ替えたが、その結果、選手層が薄いということがはっきりと判明したね。「誰が出てもできるチーム」にはなっていないということだよ。  休んでいた選手たちが出場したのだから、もっと前半からプレスをかけられるはずなのに、それができなかった。メキシコ相手にできたことが、なぜアメリカ相手にできなかったのか。まるで疲れ切った選手たちが出ているかのような試合運びだった。    最近、森保監督も選手も「ワールドカップで優勝する」という言葉を口にするが、私は心配している。「優勝」と言い出したことで、「チャレンジ」という言葉が消えていっているからね。今の日本はまだチャレンジャーの立場だろう。まずはワールドカップでベスト16の壁を破ってから言うべき言葉ではないか。  長友が試合後のインタビューで「個の力を上げなければ優勝はない」という趣旨の発言をしていたが、まったくもってその通りだよ。  日本のメディアは海外組の活躍を大きく報道するが、それによって日本の人たちは錯覚しているのかもしれない。彼らが所属しているクラブがビッグクラブとは限らないし、日本の報道だけを見ていると、まるで世界で一番輝いているかのように勘違いしてしまう。個の力が足りていないという現実を直視する必要がある。  ワールドカップまであと10か月しかないが、残された時間はわずかだ。ヨーロッパや南米の強豪国は、ネーションズカップや長い予選を通じて、常にハイレベルな環境で揉まれている。一方、日本はずっとアジアで戦い、予選を突破してからワールドカップ出場国と少し試合をするだけ。これでは経験値が足りない。  私は生きている間に、日本がベスト16の壁を破るところを見たい。それが願いだよ。しかし、今日の試合内容を見ると、日本はこの約3年間、何をしていたのかと思ってしまう。良い時には褒め、悪い時には厳しく指摘しなければ、本当の意味での反省は生まれないだろう。 【著者プロフィール】 セルジオ越後(せるじお・えちご)/1945年7月28日生まれ、80歳。ブラジル・サンパウロ出身。日系ブラジル人。ブラジルではコリンチャンスやパウリスタなどでプレー。1972年に来日し、日本では藤和不動産サッカー部(現・湘南ベルマーレ)で活躍した。引退後は「さわやかサッカー教室」で全国を回り、サッカーの普及に努める。現在は解説者として、歯に衣着せぬ物言いで日本サッカーを鋭く斬る。