現在のセリエAで最もトッティに近い選手? ローマの攻撃を操る天才ディバラにトッティも「現代では私に最も似ている選手」

 

天才レフティーは現ローマの象徴

ローマでプレイするディバラ photo/Getty Images

イタリアサッカー界を代表する天才プレイヤーの1人であり、ローマの象徴であり続けたフランチェスコ・トッティ。トップ下からセンターフォワードまでこなしてきたトッティはエレガントとの表現が似合う選手で、ローマと世界のサッカーファンを唸らせる数多くの美技を見せてくれた。 しかし、現代サッカー界でトッティのようなタイプは減っている。どちらかといえばスピードなどフィジカルが重視される時代であり、独特なアイディアで勝負するタイプのアタッカーはかなり少なくなった。 そんな現代サッカーで数少ない『トッティ型』の選手として、トッティ本人は現在ローマでプレイするFWパウロ・ディバラの名前を挙げる。ディバラもトッティと同様に爆発的なスピードやパワーで勝負するタイプではなく、足下でボールを受けたところから高いテクニックと独特のアイディアで勝負するアタッカーだ。 「パウロは、現代では私に最も似ている選手かな。セリエAで他に見つけるのは難しい。パウロは真の才能の持ち主だよ。イタリアに限った話ではない。私が現役時代には同じような選手が数多くいたのに、現代では世界でも5、6人くらいだろう。そのうちの1人はヤマルだ。パウロも今はコンディションが良さそうで、止まらないね」(『Tuttomercato』より)。 今季のローマは一時残留争いに巻き込まれるところまで順位を落としたが、経験豊富なクラウディオ・ラニエリ指揮官に迎えてからは状態が上がってきた。現在は8位まで順位を上げ、6日にはヨーロッパリーグ・ベスト16の第1戦でアスレティック・ビルバオとの激突だ。ビルバオもスペインで好調を維持する良いチームだが、戦力的にはローマもEL優勝を狙うチャンスはあるはず。このカードはベスト16の中でも注目カードの1つだ。 そのチームでディバラも重要な働きを続けており、ローマがセリエAとELで成功を掴むうえでディバラの存在は欠かせない。

 

 

 

 

 

マンUの問題は「本当に選手のせいか?」 アントニー代理人が主張、ベティス移籍後7試合で3G2A

 

すぐに調子を取り戻したアントニー

ベティスで調子を取り戻すアントニー Photo/Getty Images

マンチェスター・ユナイテッドに所属するブラジル代表FWアントニーは不振にあえいでいたが、今冬にレアル・ベティスへ移籍したとたんに調子を取り戻した。現在公式戦7試合に出場し、すでに3ゴール2アシストを記録しており、ユナイテッドにいた頃とは別人のようだ。 [動画]これが本来のアントニー? ECLでため息が出るような技巧的アウトサイドトラップを披露 ユナイテッドでの成績は惨憺たるものだった。リーグ戦での先発は一度もなく、わずか135分の出場。リーグカップでの1ゴールのみに終わっている。プレミアリーグ第21節のサウサンプトン戦では、至近距離でタップするだけのシュートを外してしまい「ミス・オブ・ザ・シーズン」と嘲笑されていた。 それが環境を変えた瞬間にこの復活ぶり。また、同じく冬にローンでアストン・ヴィラへ渡ったFWマーカス・ラッシュフォードも輝きを取り戻しつつある。アントニーの代理人を務めるジュニオール・ペドロソ氏は、アントニーがマンチェスターで失敗したのは選手自身のせいではないと主張している。『THE Sun』が伝えた。 「ユナイテッドで成功しなかった選手の多くは他のクラブで成功している。このことから、問題は本当に選手にあるのか疑問に思う」 「我々はルベン・アモリム監督の意見を尊重するが、彼の分析にはまったく同意できない」 アモリム監督はアントニーがスペインで調子を取り戻した要因は「フィジカル面にあると保証する」と語っていた。フィジカルの強さがものをいうイングランドの環境が彼の成功を阻害していたというわけだ。しかし、ペドロソ氏はそう考えていないようだ。 代理人として自分の選手の価値を貶めたくないという側面はもちろんあるだろうが、ピッチ内外で問題点ばかりが浮き彫りになる現在のユナイテッドを見る限り、問題が選手だけにあるわけではないことは明白だ。

 

 

 

 

 

 

アモリムはマンU指揮官を引き受けたことを後悔? 友人に漏らしたと報道「選手たちのひどさにショックを受けた」

 

成績は低迷したまま

苦労が続くマンU指揮官アモリム Photo/Getty Images

昨年11月に、エリック・テン・ハーグの後任としてマンチェスター・ユナイテッドの指揮官に就任したルベン・アモリムだが、さまざまな困難に直面しチームの成績を改善することは未だにできていない。シーズン途中の就任だっただけに難しさもあるのだろう。 [動画]PK戦の末にユナイテッド敗れる…… FA杯フラム戦ハイライト そんななか『Football Insider』は、アモリムが就任を後悔していると報じた。アモリムは友人に対し監督就任は間違いだったと語っており、少なくともシーズン途中ではなく、夏まで待つべきだったと感じているようだ。 同メディアによれば、アモリムは就任の準備をしている際に「選手たちはもっと優れていると思っていた」ため、「選手たちのひどさにショックを受けた」のだという。 どこまで本当なのかわからないが、少なくともマーカス・ラッシュフォードアレハンドロ・ガルナチョと衝突していることは明らかであり、24試合で11勝と苦労していることも間違いない。トレードマークの3バックシステムもユナイテッドの選手層とミスマッチなのではないかとも指摘されており、問題が山積みなのは確かだ。 先日はFAカップでも敗退し、すでにクラブは後任を準備しているとの報道もある。もっと時間を与えるべきという意見も根強いが、ユナイテッドは世界有数のビッグクラブであるだけに、あまりにも結果を出せないようであればシーズンの終わりにクビとなっていても不思議はないか。

構成/ザ・ワールド編集部