「シンプルにアピールする立場」初先発を控えるロッテ・種市篤暉。昨年の侍Jデビューは“完全試合”をアシスト「僕が一番緊張してた」
昨年3月の欧州代表戦ではリリーフ登板した種市。今年は先発としてマウンドに上がる。写真:梅月智史(THE DIGEST写真部)
3月6日、侍ジャパンの強化試合「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2025」の第2戦・オランダ戦が京セラドーム大阪で行なわれる。前日の第1戦は5対0で完封勝利を収めた日本。今日の先発マウンドはロッテの種市篤暉が上がる。来年3月に開幕するワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の代表メンバー生き残りをかけたサバイバルに向け、26歳の右腕は好投を誓う。 【動画】人生初の始球式!大役を務めた乃木坂46・黒見明香さんの実際の映像 登板前日の5日は京セラドームでブルペン入りし、ボールの感触を確かめた。「だいぶいい感じ。試合で出せるようにしたい」と笑みを浮かべた。 代表初選出だった昨年3月の欧州代表戦では、第2戦に登板。2点リードした8回で、ひとりのランナーも許さない完全試合をかけた痺れる場面での侍デビューだった。「去年は僕が一番緊張していたと思う(笑い)明日は初めての先発なので、いい緊張感の中で投げられたら」と代表初先発に向けて意気込んだ。 今年でプロ7年目の右腕は23年に初の二桁勝利(10勝7敗)を挙げ、昨季も7勝をマーク。150キロを超える直球に、ブレーキが利いたように曲がり落ちる変化球を駆使する緩急をつけたピッチングが持ち味だ。「基本的に真っすぐが強いバッターが多いと思いますし、初見なので(直球を)狙ってくると思いますけど、そこでファールが取れるように頑張っていきたい。真っすぐで追い込んで、カウントが遅かったらフォークボールとか色々考えながらスライダーも試しながら上げていきたい」と引き締まった表情で対策やテーマを語る。 井端弘和監督は常々、来年WBCの戦力になれるような選手に出てきてほしいと期待を口にする。「もうシンプルにアピールする立場だと思うので。その中で今回抑えられるように頑張りたいです」と、マリーンズの若き右腕は夢舞台へのマウンドを見据えた。 取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)
侍ジャパン・今井達也「球界を代表して、国を代表してプレーしてみたい」26年のWBCに向け思い語る
侍ジャパンとしてオランダ戦に登板した西武・今井達也投手【写真:日刊スポーツ/アフロ】
◇侍ジャパンシリーズ 日本 5-0 オランダ(5日、京セラドーム) 日本代表・侍ジャパンは5日、オランダ代表との強化試合を行い「5-0」で勝利しました。 【画像】好投を見せた侍ジャパンの宮城大弥投手 西武・今井達也投手は4番手として6回から登板。この日最速158キロを記録するなど力投を見せ、2イニングで無安打、無失点、3奪三振の好投を披露しました。 試合を振り返って今井投手は「大勢のファンの方の前で投げるのは久々でしたが、いい緊張感の中で投げられたと思います」とコメント。6回のマウンドでは四球を許すなど構えたところに投げられるイメージがわかなかったと明かしながら「2回は修正できたかな」と口にし、三者凡退のイニングを振り返りました。 今回の登板においては「自分のまっすぐ(ストレート)で外国人選手を相手に押せるか、確認というかどれくらい投げられるのかというテーマはありました」とコメント。手応えとしても「ファウルも多かったですし、よかった」と満足げな表情を見せました。 今回の強化試合はシーズン開幕直前の3月に2試合のみ行われるもの。その点について今井投手は「開幕前にセ・リーグ、パ・リーグを代表するような選手と一緒にプレーできてるんで、色んなことを聞けますし。技術のことも、トレーニングのことも色々な情報を吸収して、自分のレベルアップに繋げられたら」と利点についてコメント。 シーズンでは去年同様ケガなく1年ローテーションを守り多く三振を取りたいとし、26年に行われるWBCに向けては「日本でも、メジャーで活躍されているという選手の中からでも、もちろんそういうところに選出されて。本当に球界を代表して、国を代表してプレーできるっていうのは経験してみたい」と力強く語りました。
【侍ジャパン】「完璧すぎた!」宮城大弥 3回までに4奪三振でパーフェクトピッチングを披露
◇侍ジャパンシリーズ2025 日本-オランダ(5日、京セラドーム) 唯一のWBC経験者、オリックスの宮城大弥投手が3イニングをパーフェクトピッチングでおさえました。 【画像】「ストライク先行を意識」キャンプでブルペン投球をする宮城大弥投手 ドジャースの山本由伸投手から、背番号「18」を継承した宮城投手。この日、貫禄の投球を披露します。 初回、先発の宮城投手が先頭打者を空振り三振でおさえると、続く打者をサードゴロ、ピッチャーゴロで、三者凡退に抑える好投を見せます。その裏、先頭打者の水谷瞬選手がいきなりホームランを放ち、侍ジャパンが先制。 2回は、2番打者を150キロのストレートで空振り三振でおさえるなど、またも三者凡退。続く3回は3番打者をフルカウントで迎えますが、見事なストレートで三振を奪いました。 3イニングをパーフェクトにおさえて、マウンドを降りた宮城投手。40球を投げ、無安打、4奪三振、無四球、無失点の好投を披露しました。 SNSでは、「宮城くん完璧すぎた!」「オリックスの誇り」と称賛する声が上がっています。


