「一生後悔する決断になる」新監督のスタイルに合わないリバプールMF遠藤航を現地は辛辣な評価「限界が明らか」【海外の反応】

 

【写真:Getty Images】

 アルネ・スロット新監督のもとで、新シーズンに臨んだリバプール。同クラブに所属するサッカー日本代表MF遠藤航は、同指揮官のスタイルに合わないと見られており今夏の放出も噂されている。英メディア『GIVEMESPORT』は現地時間21日に、遠藤を起用し続けることでスロット監督は後悔することになるだろうと報じていた。  【一覧】プレミアリーグ 2024/25夏の移籍情報 全20クラブ  前提として同メディアは遠藤について、「23年8月に加入して以来、クロップ監督の下で素晴らしい勤勉さを見せた」と前置きし、「試合の流れを読む能力は、ブンデスリーガで名声を得るのに役立ち、タックルやボール奪取で鋭い能力を発揮してプレミアリーグでも多くの人を感心させた。元レッズ監督の下で、遠藤の最大の役割はルーズボールを拾い、ボールを効率的に回収することだった。疲れを知らない労働量と素晴らしいチーム意識を持つ遠藤をチームに迎えることは、どのチームにとっても幸運なことのように思える」と、ユルゲン・クロップ前監督の元では見事な活躍を見せていたと高く評価していた。  もっともスロット新監督になったことで、「戦術の違い。守備志向の選手にとって難しいシナリオを生んでいる可能性がある。(スロット監督の前クラブである)フェイエノールト時代を振り返ると、守備的MFとして起用したクインテン・ティンバーとマッツ・ウィーファーは、23-24シーズンをそれぞれ7ゴールと9アシスト、5ゴールと3アシストで終えた。技術的にそれほど要求の厳しくない部門でプレーしていたかもしれないが、攻撃面で貢献する能力を示した」と、より攻撃的な面での貢献を求められると指摘。  そして、「開幕戦でアレクシス・マック・アリスターとライアン・グラフェンベルフのダブルボランチを最大限に活用したことは、新たなコンビの可能性を示唆しており、特にプレシーズンで印象的なパフォーマンスをしていない遠藤にとって、どちらにも勝つのは難しいかもしれない」と言葉を続け、「遠藤の限界が明らかとなり、マルティン・スビメンディの獲得を拒絶された後の移籍市場で何ら進展が見られず苦戦している状況で遠藤を起用し続けることは、スロット監督にとって一生後悔する決断となるかもしれない」と、遠藤が監督の求めるスタイルに合わないことを強調していた。

 

 

 

 

 

三笘薫がプレミア開幕戦で極上の輝き ファンタスティックな先制弾を偉人シアラーも大絶賛

 

先制点となるゴールを挙げただけでなく、得意のドリブルも冴えわたり、さらに守備面でも貢献。開幕戦からエンジン全開の三笘は、3-0の快勝の原動力となった 【写真:REX/アフロ】

 2024-25シーズンのプレミアリーグが幕を開けた。ブライトンの開幕戦は8月17日。エヴァートンの本拠地グディソン・パークに乗り込んだこの今季初戦で、三笘薫がいきなり魅せた。自らのゴールで先制点をもたらし、ドリブルの切れ味も抜群。怪我に泣いた昨季は不完全燃焼だったが、チームも3-0の快勝と、最高の形でプレミア3年目のスタートを切った。今季も引き続き、英国在住の森昌利氏が世界最高峰のリーグで奮闘する日本人選手の戦いをリポートする。

ブライトンのゴールを喜ぶのは御法度

 さあ、今季もプレミアリーグの幕開けだ!と、喜び勇んでエヴァートンの本拠地グディソン・パークに向かって歩いていると、脇から日本語が聞こえてきた。

 ふと見ると、若い男性2人が並んで歩いていた。「日本人ですね」と声をかけると、「あっ、はい」と一言。そして「どちらのファンですか?」と聞かれた。「三笘選手の取材です」と答えると、「そうなんですね」と笑顔で言われて、「今日はエヴァートン側の席なんですが、ブライトンのゴールで喜んだりしても大丈夫ですか?」と聞かれた。筆者は「それだけはやめておきなさい」と少し厳しい口調で言った。

 エヴァートンのグディソン・パークは、これは筆者の個人的意見ではあるが――きっとプレミアリーグの中で最も荒んだスタジアムである。とにかく怖いのだ。声援はまさに怒号で、ホームチームに不利な判定があると、サポーターが席を仕切る壁をバンバン叩いて、古いスタジアムが壊れるんじゃないかと心配になってしまう。

 きっとそんな雰囲気も、1980年代にはスタンリー・パークを挟んで500メートルしか離れていないアンフィールドをホームとするリバプールと1部リーグを交互に制した名門なのに(1981-82シーズンからの7シーズンはリバプールかエヴァートンのいずれかが優勝して、リバプールの地が文字通りイングランド・フットボールの首都となっていた)、1986-87シーズンに9回目の優勝を果たしたのを最後に、栄冠から遠ざかっていることが要因なのだろう。

 最後の優勝から37年が過ぎて、周囲はエヴァートンが強かったことなど忘れ去ってしまっているが、ところがどっこい、何よりもフットボールを愛し、エヴァートンを愛する情熱的なスカウス(リバプール人)であるサポーターは“俺たちはここにいる”とばかりに大声を張り上げ続ける。けれどもその大声には、1980年代の栄光が遠ざかるばかりの悲しみと怒りがこもるのだ。

 それに、これはもう西澤明訓選手がいた2001-02シーズンで、かなり昔のことになるが、ボルトンのリーボック・スタジアム(当時の名称)で確かマンチェスター・ユナイテッド戦だったと思う。アウェーチームのゴールをボルトン側のスタンドで大喜びしたファンがボコボコにされたのを見た。記者席から10メートルほどしか離れていないところで起こったので一部始終を目撃したが、スタンドからつまみ出されたのは血だらけになった被害者のほうだった。

 そんな経験もあったので、常に暴動が巻き起こりそうな雰囲気のあるエヴァートンのグディソン・パークでは「ブライトンのゴールを喜ぶようなことは絶対にしないように」と、同胞の若者2人にしっかり釘を刺しておいた。そして、三笘薫の先制点が飛び出した時、そう言っておいて本当によかったと思った。そうでなければ、あの日本男子の2人組がどうなっていたか。凶悪な敵のサポーターに囲まれていることを忘れて、無邪気に喜んでしまったかもしれない。つまりそれほど見事なゴールだったわけだ。

「エースが帰ってきた」喜びと希望が溢れ出たチャント

 

三笘の動きはキレキレ。立ち上がりから劣勢に立たされていたブライトンに流れを引き寄せたのも、日本代表MFの鋭いドリブル突破だった 【写真:REX/アフロ】

「そうっすね。最初はなかなか苦しい展開でしたけど、そこを我慢できた。失点しなかったのがよかったと思います。守備がいいところにきてるんで、今のところ。自分たち(攻撃陣)が前線でクオリティを出せば、どうにかなると思ってましたね」

 アウェーで自分が先制点を奪って3-0の勝利。「まさにドリームスタートという開幕戦だったと思うが?」と、筆者が試合後の囲み取材で真っ先に聞くと、三笘がそう答えた。

 この言葉の通りだった。怒号渦巻くグディソン・パークでの開幕戦で、規律を重んじた指導で知られるショーン・ダイチ監督のエヴァートンは、試合開始直後から献身的にプレスをかけ、ボールを追い回した。その圧力にブライトンは自陣に閉じ込められて、窮屈そうだった。実際、試合開始直後の前半5分にはエヴァートンが押し上げて奪ったコーナーキックからゴールを決めたかに見えたが、オフサイド判定でゴール取り消し。ブライトンにとっては苦しい立ち上がりだった。

 三笘も左サイドで19歳の若いレフトバック、ジャック・ヒンシェルウッドをサポートして、献身的に守備をしていた。ところが日本代表MFのワンプレーで流れが変わった。

 前半17分、左サイドでボールを受けた三笘がドリブルで持ち上がり、ゴール前にボールを蹴り込んだ。するとアウェー席を埋めたブライトン・サポーターが今季初の三笘チャントを盛大に歌い出したのだ。

 それはこの時の三笘のドリブルが、すさまじい輝きを放っていた1年目の鋭さを取り戻し、スピードもキレも抜群だったからだ。

 エースが帰ってきた。チャントからはそんなサポーターの喜びと希望が溢れ出ていた。

 そしてあの見事な、筆者があの日本人2人組は「大丈夫だったか?」と訝った、三笘の先制点が生まれた。

「いや、もう毎回あそこにボール入れてくれるんで、彼(ヤンクバ・ミンテ)も。ほんとに僕も入らないといけないですし。あそこはほんとにコーチからずっと言われてるんで。ひとつ形になってよかったです、はい」

 これが、三笘自身がゴールを振り返った言葉だった。

 あまりにも謙虚だ。この先制点は三笘の“自作自演”と言っても過言ではないゴールだった。

 

 

 

 

 

「センセーショナルな復帰」C・ロナウド、2度目のマンチェスター・ユナイテッドへの復帰を検討か?「成功しない理由はない」

 

ロナウドが再びマンUに?

【写真:Getty Images】

 現在サウジアラビアのアル・ナスルに所属している、ポルトガル代表FWのクリスティアーノ・ロナウドが、将来的に古巣マンチェスター・ユナイテッドへ復帰する可能性があるようだ。英メディア『CAUGHTOFFSIDE』が、現地時間21日に報じている。   【一覧】プレミアリーグ 2024/25夏の移籍情報 全20クラブ  2003年から2009年まで、ユナイテッドでプレーして世界的な選手に成長したC・ロナウド。その後、レアル・マドリードに移籍すると数々の栄光を手にして、セリエA・ユベントスでもプレー。そして21年にユナイテッドへと復帰していた。しかし、前回の復帰は誰もが期待していたような成功とはならず、22年にクラブと合意のもとで契約を解除したことを発表。その後、サウジのアル・ナスルへ活躍の場を移している。  同メディアは、「クリスティアーノ・ロナウドは、いつかマンチェスター・ユナイテッドに復帰したいという情熱と献身を持っている。コーチや監督として復帰するかもしれない」と語る、元ユナイテッドでフランス代表としても活躍していたルイ・サハ氏のコメントを紹介。同氏によると、C・ロナウドが将来的に選手としてではなく監督やコーチとしてユナイテッドに帰還する可能性もあるようだ。  さらに同氏は、「彼の2度目の在籍期間は誰もが期待していたようには終わらず、それが彼を苛立たせた。彼は、コーチになったときに、クラブにいた頃ほど厳しくも直接的でもない、新しいコミュニケーション方法を見つける必要があると分かっているだろう。彼は成功する方法を考え出し、そのために自分の知識をすべて使うに違いない。我々はロイ・キーンが経営に携わり、成功を収めるのを見てきた。クリスティアーノは監督として何をすべきか理解しているだろうし、成功しない理由はないと思う」と、1度目の復帰で失敗したことが、ロナウドの監督やコーチにおけるキャリアに役立つだろうと指摘していた。