西短野球部、朝日新聞福岡本部を訪問 「福岡に優勝旗を」と意気込む
甲子園での活躍を誓う西日本短大付の高峰駿輝主将(中央)=2024年7月31日午後1時5分、福岡市博多区の朝日新聞福岡本部、太田悠斗撮影
3年ぶり7回目となる夏の甲子園出場を決めた西日本短大付の選手らが7月31日、福岡市博多区の朝日新聞福岡本部を訪れ、大会への意気込みを語った。 来訪したのは、高峰駿輝(としき)主将(3年)をはじめベンチ入りした選手20人や、西村慎太郎監督ら。朝日新聞西部本社の中川博行代表は「選手たちの努力と、それを支える皆さんに深く敬意を表したい。『西短らしい』野球で、全国制覇を目指して」と激励し、福岡県朝日会の上西与大(ともひろ)会長は「全国版に掲載されるような活躍ができるよう、応援しています」と励ました。 西村監督は「県内136校の高校球児の代表が西短でよかった、と言ってもらえる結果を残したい」と応じ、高峰主将は「福岡県代表として精いっぱいプレーして、福岡に優勝旗を持って帰ってこられるよう頑張ります」と意気込んだ。 全国大会は7日開幕。組み合わせ抽選会は4日にある。(太田悠斗)
高校野球7回制を高野連が検討…暑さ対策、試合時間短縮や投手の故障防止期待
日本高校野球連盟が、暑さ対策の一環などとして、試合の7イニング(回)制導入を検討していることが分かった。関係者によると、将来的な導入を視野に、これまでに日本高野連の委員会内で複数回議題にあがったという。 【写真特集】甲子園出場を決めた球児たち
暑さ対策など選手の負担軽減は大きな課題となっており、日本高野連は対策を急いでいる。7回制が導入されれば、試合時間の短縮や投手の投げすぎによる故障防止などが期待できる。
今夏の全国高校野球選手権大会では、開幕から3日間は昼間の暑い時間帯を避け、朝夕に分けて試合をする2部制が初めて実施される。今年は1日3試合の日に行われるが、7回制になれば1日4試合の日の2部制も視野に入る。
国際大会ではすでに導入されており、各国・地域の代表が戦うU―18(18歳以下)ワールドカップは7回制で行われている。
【高校野球】今夏の甲子園から捕手の指先にマニキュアで着色可能 午前と午後の2部制導入でナイター増加のため
日本高野連は26日、大阪市内で第106回全国高校野球選手権大会(8月7日開幕)の運営委員会を開き、捕手が投手にサインを出す手の指先にマニキュアなどで着色することを認めると発表した。今夏の甲子園から暑さ対策として開幕からの3日間は午前、午後の2部制が導入される。ナイターの増加が予想されるため、着色して指先を見やすくすることによって、サイン交換を円滑にすることが狙い。 その他の発表事項は以下の通り ◇熱中症特別警戒アラート発令時の対応 今年から新設された熱中症特別警戒アラートが発令された場合、速やかに対応を協議するために「熱中症特別警戒アラート対策本部」を設ける。メンバーは日本高野連、朝日新聞社の主催2者と阪神甲子園球場から適任者を選出。 ◇開会式の入場 開会式直後の第1試合に出場する2校は、入場行進(今年は沖縄から)の順番を48、49番目とし、開会式後の退場も最初にそれぞれのベンチに直接向かう。式典で体を動かさない時間をできるだけ短くし、コンディションへの影響を軽減する。 ◇代表校への捕食の提供 昨年大会では第1試合に出場した選手が熱中症の症状を訴えるケースが目立った。選手の健康状態を担当した理学療法士からは、早朝の起床によって宿舎で十分に朝食を取らないまま試合に出場した選手が栄養不足から熱中症の症状を発症したと考えられるとの報告があった。そのため、日本高野連で立命大スポーツ健康科学科の海老根久美子教授(公認スポーツ栄養士)の助言のもと、第1試合と、熱中症の症状を訴える選手が多かった第2試合に出場する計4校の選手に、試合前に室内練習場でおにぎり(第1試合のみ)やパン、100%果汁、ゼリータイプの栄養食品を提供する。第3、4試合の4校の選手も暑さ対策、健康対策の観点からゼリーを提供する。 ◇審判委員の白色シューズ 審判委員(塁審)の暑さ対策の一環として、今夏の大会で白色シューズを着用する。6月15日に大阪市内で開催された第1回審判研修会に参加した審判委員が試用、外見やプレーへの支障の有無を確かめ、問題がないことから、日本高野連の審判規則委員会で導入を決めた。選手へのスパイクについては2020年から黒色に加えて白色も認めている。
報知新聞社