伊東勤氏が捕手なら最警戒するだろうDeNAの打者は?「彼が打てないところが分からない」

 

伊東勤氏

 西武、ロッテの監督を歴任した伊東勤氏(61)が自身のYouTube「110チャンネル【伊東勤】」を更新。捕手目線でDeNA打線で最も警戒する打者の名前を挙げた。  最近の外国人ではトップクラスというオースティン、4番を打てる中心打者である牧秀悟、巧打者の宮崎敏郎…。  「波に乗るとどんどん繋がる」というDeNA打線の中で、伊東氏は「僕が嫌なのは佐野(恵太)選手」と8年目の外野手の名前を挙げた。  中日でのヘッドコーチ時代に何度も対戦したが、伊東氏でさえ「彼が打てないところってあんまり分からない」という。  「じっくり来るときもあるし、1球目からどんどん来るときもある。進塁打がほしいときは無理矢理引っ張る。外野フライがほしいときは外野に持って行く」と、臨機応変の打撃が相手にっての佐野の怖さだ。  伊東氏は「相手の配球を読みながらっていうのが優れている」と佐野を評した。  筒香の離脱のタイミングで佐野の打撃も調子を上げてきた。伊東氏は「セ・リーグは混戦なので抜けるチャンスは十分ある」とDeNAが首位を走り始める可能性も指摘した。

 

 

 

 

 

 

 

巨人 新外国人ココ・モンテスと正式契約 シーズン途中では異例の助っ人野手2人目の獲得「全力を尽くして」

 

 巨人が獲得を発表したココ・モンテス

 巨人は12日、ロッキーズ傘下3AアルバカーキからFAとなっていたココ・モンテス内野手(27)と、正式に契約合意に達したと発表した。背番号は39。今季は主に二塁を守っていたが、遊撃、三塁と内野を全ポジション守る強打者の補強に成功した。 【写真】シーズン途中から加入したヘルナンデス 早くもチームに馴染んで笑顔が絶えない活躍ぶり  モンテスは俊足巧打の右打ちの内野手。昨季、ロッキーズでメジャー昇格し、18試合の出場で38打数7安打3打点。デビュー戦では本塁打を放った。メジャーでは目立った成績はないが、マイナーリーグの3Aでは2年連続20本塁打を記録。今季はここまで64試合の出場でリーグトップの打率・335、9本塁打、47打点。5盗塁を記録している。6月25日(日本時間26日)に球団契約が解除され、FAとなっていた。  モンテスは球団を通じ「読売ジャイアンツという伝統ある名門球団の一員になれることを大変光栄に思います。全力を尽くしてチームの勝利に貢献し、皆さんと最高の夢を分かち合えることを願っています」とコメントした。また「ファンの皆さんのエネルギッシュな応援を間近で経験できること、また日本の素晴らしい文化や食に触れることも楽しみにしています」と語った。  同日の26日には打撃不振で、坂本が出場選手登録を抹消された。正遊撃主として期待された門脇も状態が上がらず、遊撃は泉口の状態を見ながら、併用が続いているのが現状だ。シーズン途中では異例となる2人目の助っ人野手獲得。首位に立つチームが4年ぶりのV奪回向け、大きな戦力補強に成功した。  球団では開幕直前、右翼のレギュラー候補だったオドーアが、2軍調整を拒否して電撃退団。シーズン序盤を助っ人不在で戦った中、5月10日にヘルナンデスを獲得した。モンテス同様、メジャーでの実績は少なかったが、3Aで昨季リーグ最多の165安打を記録。日本野球への適性も高く、現在は「3番・中堅」として欠かせぬ存在だ。  セ・リーグは依然として混戦が続く。4年ぶりのV奪回に向け、秋の優勝戦線を見据えている。

 

 

 

 

 

朗希の“歯車”は「開幕前からズレていた説」急浮上…メジャー挑戦どころじゃない深刻事態

 

佐々木朗希(C)日刊ゲンダイ

 右腕のコンディション不良による登録抹消から1カ月近くたつのに、いまだ戦列に復帰していないのが佐々木朗希(22=ロッテ)だ。 【 顔 を 見 る 】登板後、梅干しのように顔を歪ませて悔しさを前面に出す佐々木朗希  今季は開幕から、ストレートの平均球速が160キロに迫っていた昨季とは別人のような投球が続いていた。4月30日のオリックス戦までの5試合で、球速が160キロを超えたのは4月23日のソフトバンク戦だけ。あとの4試合は、いずれも球速が160キロに満たなかった。「あえて出力を落とすことで故障を未然に防ぎ、万全の状態で今オフ、海を渡るつもりなのでしょう」と、ア・リーグのスカウトはみていたが、どうやら真相は違うようだ。 ■ブルペンでクビをひねって… 「実際は速い球を投げたくても投げられなかったのですよ」と、ロッテOBはこう続ける。 「正確に言えば、キャンプからずっとストレートの調子が悪かったのです。ブルペンでも球が走らず、本人は『トレーニングが合わないのかなぁ』などとクビをひねっていたそうですからね。朗希は複数の場所でトレーニングを積んでいるそうで、その影響なのかどうか……」  昨年まで当たり前のように投げていた160キロを投げたくても投げられないというのは、結果としてフォームのメカニックがおかしくなっている、どこかの歯車がズレているのではないか。だとすれば、問題は深刻だ。 ■肩肘への負担は当然  5月10日の日本ハム戦で六回途中、8安打5失点と打ち込まれると、続く17日の同カードからリベンジとばかりに出力を上げた。160キロ超のストレートを12球も投げた。24日のソフトバンク戦も4月に3失点で敗戦投手になったリベンジか、160キロ超のストレートを連発した。コンディション不良で最初に登録を抹消されたのは、この2試合の後だ。  本来の投球ができないのにあえて出力を上げたとすれば、肩肘に負担がかかって当然。戦列復帰して中14日で6月8日の広島戦で勝ち投手になったものの、この試合は160キロ超が1球もなし。13日に再び登録を抹消されていまに至っている。 「現在はファームで調整中。キャッチボール程度はやっているらしいから、故障はしていないのでしょう。一軍の首脳陣にも故障しているという報告は上がっていないようです。朗希は故障に関して人一倍、神経質。大事に至る前に必ずブレーキを踏みますからね。少しでも違和感があれば、絶対に無理はしません。岩手の大船渡高時代からそういう選手だったそうですから」(前出のOB) ■脆弱以前の問題  佐々木は昨年まで、年間を通じて一度もローテーションを守った経験がない。昨オフは強硬にメジャー挑戦を主張した経緯があるだけに、プロ5年目の今年こそフル回転するかと思ったら、すでに2度も戦列を離れている。  吉井監督は佐々木の復帰に関して、「トレーナーと朗希がどう感じているかによる。そこは〝いけるぞ〟というのを待ってから行きたい」と話している。つまり佐々木の方から「行けます」といってくるのを待っている状態だ。  佐々木のポテンシャルはハンパじゃない。速球とフォークの質はメジャーリーガーの中でもトップクラス。投手としての資質は、あのダルビッシュ(37=パドレス)や大谷翔平(30=ドジャース)をしのぐといわれている。しかし、それも、本来の力を発揮することが大前提。あくまでも速球の平均球速が「160キロ」を出せる状態だからこその評価なのだ。  中6日のローテーションを守れない投手が、中4日や中5日で先発するメジャーで投げられるのかという疑問は、登板間隔を含めた起用法などで対処できる。つまり脆弱な部分は解決するかもしれないが、それ以前に本来のピッチングをしたくてもできないことは大問題。仮にフォームのメカニックそのものがおかしくなっているようなら、メジャー挑戦どころの話ではなくなってしまう。佐々木の今後が心配だ。   ◇  ◇  ◇  佐々木はメジャー挑戦に向けて昨オフ、母親のバックアップを受けつつ「強硬姿勢」に出たのは記憶に新しい。もともと控えめな性格と言われていただけにその「豹変ぶり」は周囲に衝撃を与えたが、実はメジャー挑戦の野望は高校時代から抱いていたという。いったいどういうことなのか。