「メダルの夢を膨らませている」韓国メディアも大岩ジャパンのOA候補に興味津々!「戦略の運用に多様性を与えられる」

 

板倉、冨安、伊藤、久保、旗手、伊東、上田...

大岩JがOAを使うなら? 板倉(写真)や冨安らが候補に挙がっている。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

 パリ五輪のアジア最終予選を兼ねるU-23アジアカップで、日本は準決勝でイラクに2-0で勝利し、上位3か国に与えられる出場権を獲得。決勝ではウズベキスタンを1-0でくだし、4大会ぶり2度目の優勝を飾った。 【PHOTO】日韓戦の会場を華やかに彩った韓国女子サポーターを特集!  パリ行きの切符を手にした今、次に注目されるのは、本大会の登録メンバー18人、そしてオーバーエイジ枠を使うなら誰なのか、だろう。  隣国のライバルも興味を示しているようで、韓国メディア『スポーツ傾向』は、「日本はパリ・オリンピックのメダルを目ざして走る。 選手層が厚く、グループ分けも有利なため、メダルも狙える」と伝え、オーバーエイジ(OA)にも言及した。 「日本のメディアは、すでにパリ・オリンピックに参加する最高のワイルドカード3人の組み合わせを予想し、メダルの夢を膨らませている。板倉滉(ボルシアMG)、冨安健洋(アーセナル)、伊藤洋輝(シュツットガルト)などが有力候補として挙げられている」  ポイントは複数のポジションをこなせるユーティリティ性で、記事でも「最終ラインを網羅できる守備の選手たちで、18人しか招集できない大会の特性上、戦略の運用に多様性を与えることができると期待されている」と見解を示す。  さらに、攻撃陣の候補者にも触れる。 「このほか、五輪出場に意欲的な久保建英(レアル・ソシエダ)、所属チームでは主に中央のミッドフィルダーとしてプレーするが、ウイングからサイドバックまでこなすマルチプレーヤーの旗手怜央(セルティック)、フランスのスタッド・ドゥ・ランスに所属し、現地での適応が不要な伊東純也、オランダのフェイエノールトでプレーする上田綺世などもリストアップされている」  韓国は惜しくも五輪出場は果たせなかったが、大岩ジャパンの動向には少なからず関心を寄せているようだ。 構成●サッカーダイジェストWeb編集部

 

 

 

 

 

 

 

「幸せな悩み」衝撃敗退の韓国が羨む日本のパリ五輪メンバー候補、注目はOA枠!久保建英の招集の可否にスペイン大手紙も反応

 

アジアの頂点に立ったが、ここからパリ五輪に向けてさらに過酷なメンバー入りサバイバルが始まる(C)Getty Images

 U-23アジアカップ(パリ五輪アジア最終予選を兼ねる)に臨んだU-23日本代表は、準決勝でイラクを2-0と下して決勝に進出。今大会の3位以内に与えられるパリ五輪出場権を獲得し、決勝ではウズベキスタンを1-0で撃破してアジアの頂点に立った。 【動画】日本が劇的なアジア制覇!山田楓喜の決勝弾&小久保玲央ブライアンのPKセーブの映像  パリ五輪出場を確定させてから早くも話題になっているのが、本大会での日本のメンバー候補だ。準々決勝でインドネシアに敗れ、衝撃敗退でオリンピック切符を逃した韓国のメディア『SPOTV news』からは羨みの声が伝わってきている。 「オリンピックシーズンになるといつも悩む。戦力を急上昇させるオーバーエイジ枠3枚を巡り『誰が良いか』考える。年齢制限がある五輪サッカーの一種の楽しみなのに、韓国は仮想のシナリオすら立てられない。一方、日本はヨーロッパ組が候補に挙がり、天秤にかける幸せな悩みに突入した。実はアジア制覇よりも重要なのはオリンピックの準備。韓国にはできない悩みだ」  韓国メディア『FOOTBALLIST』も「羨ましい日本!パリ五輪に久保、冨安、板倉など超豪華な欧州組招集の意気込み」と題した記事で日本のパリ五輪メンバーに注目。日本の報道として、オーバーエイジ枠には冨安健洋(アーセナル)、板倉滉(ボルシアMG)、伊藤洋輝(シュツットガルト)、町田浩樹(ユニオン・サン=ジロワーズ)、遠藤航(リバプール)らが候補と紹介し、こう続けた。 「守備陣にオーバーエイジを集中させるのは、23歳以下の攻撃陣は十分な戦力という自信があるからだろう。日本のトップスターの一人であるレアル・ソシエダの久保建英も選考対象で、彼は大会参加の意思が強いと伝えられている。さらに、デンマークのブレンビーで今シーズン8ゴール・6アシストを決めている鈴木唯人にも期待がかかる」  A代表の主力ながら現在22歳の久保は、U-23枠なだけに特に注目が集まっている。パリ五輪に招集される可能性について、スペイン大手紙の『MUNDO DEPORTIVO』が次のように展望した。 「日本からの報道によれば、日本サッカー協会はクボの意思はパリ大会に参加することだと主張しているが、レアル・ソシエダは、クボがオリンピックに参加することに賛成していない。アジアカップで激しい戦いがあり、ラ・リーガ開幕までの数週間、スター選手があのような消耗を強いられないことを望んでいるからだ。サッカーのスケジュールは非常に厳しいので選手のケアをしなければならないし、クラブはFIFAの日程以外で開催される五輪に選手を放出する義務はない。しかし、クボが招集され、本人がオリンピックへの出場を望んだ場合、クラブと選手は話し合い、合意に達するよう努力するだろう」  オーバーエイジ枠の選出、久保出場の可能性は現時点では不透明。ただ、「豪華なメンバーを揃えれば、目標とするメダルへの期待が膨らむ」(『FOOTBALLIST』)のは間違いないだろう。

 

 

 

 

 

 

 

「使わないことも」 大岩監督、パリ五輪のOA枠採用は明言せず「今はフラットな状態」

 

五輪は所属クラブに派遣義務はなし

U-23日本代表の大岩剛監督【写真:(C) mm】

 U-23日本代表の大岩剛監督は、5月4日の夜にカタールで開催されたパリ五輪アジア最終予選を兼ねたU-23アジアカップでの戦いから帰国。羽田空港で取材対応し、本大会に向けたオーバーエイジの起用を「今はフラットな状態」として、使用するかどうかも含めこれから検討すると話した。 【画像】「マナーすらない」 韓国MF、相手選手が顔面流血“ラフプレー”の瞬間「国民が激怒」  大岩監督が率いる日本チームは4月16日のグループリーグ初戦から5月3日の決勝戦までの短期決戦を勝ち抜いて優勝を果たした。3位以上に与えられるパリ五輪本大会へストレートインの権利を獲得し、ミッションを完全に達成しての帰国になった。指揮官は「非常に苦しい決勝戦だったが、大会を通じてはチーム全体で戦ってくることができた。最後、勝ち切ることができた。良かったのかなと思う」と話した。  大会初戦の中国戦ではDF西尾隆矢が退場処分になり、グループリーグ第3戦の韓国戦には敗れた。そのことで対戦することになった開催国カタールとの試合は延長戦まで戦った。大岩監督は「ものすごくいろいろなことがあったので、それにあまり気を持っていかれないように、選手も健康で常にいい準備を持っている状態だったので、自信を持って大会を進められた」と振り返った。  そこで注目されるのが、本大会でのオーバーエイジ枠の起用についてだ。五輪は23歳以下の大会だが、1チーム3人まで年齢制限なく選手をチームに加えられる。一方で、五輪はサッカー界のカレンダーにおいては代表チームが選手招集の権利を持つインターナショナル・マッチウィーク(IW)の外にある大会であり、選手の所属クラブには招集に応じる義務がない。  大岩監督は「使うと言うと必ず使わなきゃいけないということになると思うけど、ルールとしてOKなので。招集のIW外なので希望することと叶うことは別の物。今大会でU-23の選手たちも非常に成長した。そういう線もあるんじゃないかと思う。全体を見れば使うこともあるかもしれないし、人数も少ないかもしれないし、使わないことも(あるかもしれない)。今はフラットな状態」と話した。  1996年のアトランタ五輪から導入されたこのルールで、日本は08年の北京五輪は使用せずに23歳以下の選手たちのみで臨んだ。12年のロンドン五輪は2人のみの起用だったが、ほかの大会ではすべて3人を起用している。23歳以下のパリ五輪世代と言われる選手たちにもMF久保建英やGK鈴木彩艶といったすでにA代表の経験を積んでいる選手もいるが、どのようなチーム編成で本大会に臨むことになるのか注目される。

FOOTBALL ZONE編集部