老将預かりで才能爆発のデ・ケテラエル、ミラン復帰視野に入れず「本当に申し訳ない。けどもう戻れない」

 

ガスペリーニ・サッカーの新たな申し子、デ・ケテラエル

ベルギー代表FWチャールズ・デ・ケテラエル(23)が、アタランタへの完全移籍希望を明確にした。イタリア『カルチョメルカート』が伝えている。 昨季大きな期待と共にミラン加入も、公式戦40試合ノーゴールという不名誉な数字を残してしまったデ・ケテラエル。本職ではない2列目起用と人生初の海外生活に適応できず、シーズン後には“後見人”パオロ・マルディーニTDも職を追われた。 そんなこんなで今季アタランタへレンタル移籍してきたなか、タレント力を引き出す術に長けた老将、ジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督の管理下に置かれた23歳は、地平線の彼方に思えた“ゴール”を、いきなりセリエA第1節で奪ってしまう。 そこから積み上げたのは、公式戦36試合10得点8アシストという数字。主に2トップの一角として、数字だけでは表せないほどアタランタを支えており、もはやガスペリーニ・サッカーの新たな申し子。先のEL準々決勝1stレグ・リバプール戦も躍動し、敵地での0-3完勝に大きく貢献だ。 ミランとアタランタの契約には固定額2200万ユーロ(約36億円)の買い取りオプションがあり、“貯金”の多い優良企業アタランタがこれを行使するのもほぼ確実とみられるなか、当然のように、デ・ケテラエル本人からも完全移籍を望むコメントが出る。 「ミランでのネガティブな1年が何も役立たなかったなんてことはない。そこからの学びが今季だし、今後のキャリアにおいても、あの苦しかった経験が僕を助けてくれると思う。良い経験より良くない経験のほうが学びも多い」 「そして僕は適切な環境を見つけた。僕に明確なプレースタイルを与えてくれるアタランタだ。ガスペリーニは厳格かつ全選手に対して公平で、僕ら選手は自らの役割を理解する。彼のもとで僕らは素晴らしいサッカーをしているだろう?」 「僕次第で決めていいなら、必ずアタランタに残る。ここにはさらなる伸びしろが詰まっているからね。ミランには本当に申し訳ないと思っているけど、もう戻ることは考えられないんだ」

 

 

 

 

 

 

「言葉では言い表せない」優勝決定試合でキャリア初ハット! レバークーゼンを支えたヴィルツが初優勝に「こんなシーズンは想像できなかった」

 

途中出場でハットトリックを決めたヴィルツ

レバークーゼンのドイツ代表MFフロリアン・ヴィルツが、初のブンデスリーガ制覇を喜んだ。ドイツ『スカイ・スポーツ』が伝えた。 【動画】強すぎるレバークーゼン!ジャカ砲にヴィルツ圧巻のハットトリックショー! 14日、ブンデスリーガ第29節でレバークーゼンはブレーメンをホームに迎えた。ここまで無敗を継続して首位に立っているレバークーゼンは、勝利すれば120周年を迎えたチームで初のリーグ制覇となる中、前半はPKで先制する。 ヴィルツはベンチスタートとなった中、60分にはグラニト・ジャカが強烈なミドルシュートを決めてリードを広げると、その後はヴィルツのショータイムに。優勝が決まる試合でキャリア初のハットトリックを記録し、チームのリーグ制覇にしっかりと花を添えることとなった。 20歳ながら10番を背負い、圧倒したチームを牽引。今シーズンはブンデスリーガで10ゴール10アシストを達成するなど、優勝に欠かせない存在だった。 試合後、『DAZN』のインタビューに応じたヴィルツは「言葉にするのは難しい。夢が叶ったんだ。今は祝う時だ」とコメント。祝福が続く中で、「多分、今日は続くだろう。でも、今日で終わりとは思えないね。明日は休みだし。いつまでやるのかは、みんなが決めたら良いと思う」と、今は喜びに浸る時間であると語った。 改めてクラブとして初のブンデスリーガ制覇。自身も歴史に名を刻むこととなり、大きく貢献した1人となったが、まだ実感もないとのこと。シーズン当初は想像もしていなかったと振りかった。 「言葉では言い表せない。誰もが想像できると思う。僕はまだ、実感することさえできない」 「僕たちが成し遂げたことを理解するには、まだ頭で考えなければいけない。ファンと外でのパーティーも、ドレッシングルームでのパーティーも素晴らしかった」 「こんなシーズンは想像できなかった。多くの試合に勝った時、僕たちはある時点で、ただの良いシーズンになるだけではないのではないかと考えるようになった」

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「クロップの魔法は解けた」Cパレスに痛恨の敗戦を喫したリバプール。現地メディアは決定力不足のチームに「醜い」と辛辣な評価

 

【写真:Getty Images】

 プレミアリーグ第33節、リバプール対クリスタル・パレスが現地時間14日に行われ、アウェイのパレスが1-0で勝利した。日本代表の遠藤航は先発出場を果たしたものの、前半のみの出場となった。地元メディア『LIVERPOOL.COM』は、「クロップの魔法は解けた」と述べた上で、パレスに敗北したチームに厳しい評価を下している。 【動画】何度でも見たい! 遠藤航のゴールが衝撃的!  第32節終了時点でプレミアリーグの首位は、勝点73のマンチェスター・シティ。2位に勝点71のアーセナル、そして得失点差で3位にリバプールという状況であり、優勝を勝ち取るためにもパレスとの試合は絶対に落とせない一戦だった。  しかし、14分、パレスのMFタイリック・ミッチェルがボックス左に抜け出しライン際から折り返すと、ブロックを試みた遠藤の股間を抜けたボールにFWエベレチ・エゼが反応しワンタッチでゴールに流し込んだ。先制点を奪われたリバプールは、前半から試合終了までパレスを押し込み合計21本のシュートを放つものの、アウェイチームの堅い守備を破ることができずに0-1の敗戦を喫している。  同メディアは、多くのシュートを放つもゴールを奪えなかった決定力不足が目立つチームのパフォーマンスについて、「醜い」と辛辣な表現をした上で次のような評価を下していた。 「もはやトレードマークとなっている立ち上がりの悪さで苦戦を強いられた。長い間、ゴールへの道筋を見つけるクオリティが欠けているかのように見えた。緊迫感が高まるにつれ、少なくともチャンスはできたが、リバプールの最大の問題が頭をもたげたのはその時だった。全体的にみて、アタランタ戦、そしてマンチェスター・ユナイテッド戦と同様に、フィニッシュが十分ではなかった」  もっとも、同メディアは「決して悪いチームではない」と強調し、「クロップ監督の退団がモチベーションからプレッシャーに変わったのではないかと疑いたくなる。理由が何であれ、タイトルへ挑戦し続ける上では十分な状態のチームであるとは言えない」と、ここ数試合で勝ちきれないチームの原因は、指揮官退団の花道を飾るという思いが逆にプレッシャーになっているのではないかと指摘していた。