「日本をもっと強くしたい」ケガを克服し復帰したGK大迫敬介、正守護神奪取へ意欲「まだまだ成長できる」

日本代表に復帰した大迫敬介

日本代表に復帰したGK大迫敬介(サンフレッチェ広島)が、改めて日本代表として戦うことへの思いを語った。 【写真】「だいぶ攻めた」「アウェイカッコよすぎ」新スタジアム元年の広島のユニフォームが発表! 18日、2026年の北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選の北朝鮮代表戦に向けた連戦に向けトレーニングキャンプがスタート。初日は、12名が参加。5名はジムでのトレーニングメニューをこなしていた。 大迫は前川黛也(ヴィッセル神戸)と共に初日から合流。ランニングをした後に、GKトレーニングを行った。 広島の正守護神としてプレーしていた大迫だが、負傷の影響でアジアカップは不参加。11月以来の招集となった中、「嬉しく思いますし、ケガを乗り越えて帰ってこれたので、評価してもらえたのは嬉しいです」と、再び招集を受けたことを喜んだ。 大迫は昨シーズン終盤に違和感があった右手首の検査を受けたところ、骨折が判明。シーズン終了後に発覚し、悩んだ結果、手術を選択。アジアカップを棒に振ることにはなったが、新シーズン開幕に間に合わせた。 「色々な医師に相談して、保存療法で治すこともあったんですが、治る確率と悪化する確率とリスクがどちらにもあったんですが、完治させるには手術した方が良いという風に言われたので、それがオフシーズンだったというタイミングと開幕には間に合うと言われたので、手術を決断しました」 手術を決断し、現在は100%の状態になった大迫。中途半端なコンディションでアジアカップに出るべきではないと判断したが、その決断は誤りではなく、広島は開幕4試合負けなし、失点も最少の「1」と存在感を発揮している。 ケガの影響については「思い切りプレーできているので、痛みがなくプレーできる幸せを感じています」と笑顔で語る大迫。「まだまだ課題も多くありますし、昨年の故障を抱えてやっている時期から比べると思い切りプレーできています。まだまだ成長できると思います」と、さらにパフォーマンスを上げられると語った。 自身は不参加だったアジアカップ。全試合でゴールを守ったGK鈴木彩艶(シント=トロイデン)には失点の責任を問う声が多く上がり、批判が殺到する事態となった。 大迫は「僕もテレビを通してでしか見ていないですけど、あのピッチに立たないと分からない部分はありますし、外から言うことは簡単ですけど、GKとしてどうするかなと考えて見ていました」とコメント。その中で「アジアを勝ち抜いていくことはそう簡単ではないなと思いました」と語り、「フィジカルが優れているチームもありましたし、ロングボールを使ってフィジカルを生かして戦う相手に対しての課題というのは見えたと思います」と、課題を感じる部分もあったという。 自身が考える対策としては「相手の対策もそうですが、自分たちの武器やスタイルを磨く必要があると思います」とコメント。「大会を通して失点が続いてしまったのはチームとしての課題だと思うので、そこを改善できればもっと上に行けるキッカケになると思います」と、どう失点を減らすかが肝心だとした。 特に脆さを見せてしまったセットプレーについては「もちろん日本のチームにも空中戦に強い選手はいますけど、こぼれ球だったり、細かいところの勝負だと思います」と語り、「GKを含めて課題が1つ見えたと思いますし、上に行くキッカケができたと思います」と、ここも改善ポイントだと振り返った。 ベスト8で敗退したことを受け、不安視する声も多い中、再び代表に呼ばれた大迫。「アジアカップを外から見ることで、もう1度日本代表に入って、ピッチでプレーしたいという思いが強くなりました」と意欲に満ち溢れているとし、「アジアカップで日本があそこで負けてしまったというのを見て、日本をもっと強くしたいという事をより感じたので、色々な思いを背負ってプレーしています。今回自分のプレーを評価してもらえたことは嬉しいですけど、さらに競争に勝ってピッチに立ちたいです」と、再び正守護神になる競争を歓迎した。 連戦となる北朝鮮については「間違いなく強いですし、プレーの荒さ、球際の激しさがついてくると思うので、賢くプレーする必要があると思います」と警戒。アウェイでの試合については「環境含めていかに短い時間でフィットするのかが大事。こういう時こそ、日本が一丸となってやることが重要だと思います」と、チームとして1つになることが大事だとした。

 

 

 

 

 

 

 

 

完敗のアジアカップから何を学んだか。北朝鮮との連戦は森保監督自身がそれを示す試合にもなる【コラム】

 

ファンの信頼を取り戻すための戦い

森保監督は北朝鮮との連戦でチームを勝利に導けるか。写真:田中研治(サッカーダイジェスト写真部)

 2024年3月18日、北朝鮮との連戦(北中米ワールドカップのアジア2次予選)を戦う日本代表が練習初日を迎えた。外でトレーニングをしたのはGKの前川黛也大迫敬介、DFの長友佑都と毎熊晟矢、MF/FWの田中碧、川村拓夢久保建英と計7人で、室内で汗を流したのはDFの板倉滉、伊藤洋輝、橋岡大樹、MF/FWの浅野拓磨と前田大然の計5名だった。 【日本代表PHOTO】北朝鮮戦へ向け始動!久保建英の厳選フォト  北朝鮮とのホームゲーム(3月21日)まで中2日という状況下で招集メンバーが全員揃っていないのだから、新たな戦術の落とし込みなど当然ながら不可能。テストマッチではなくワールドカップ予選という点も踏まえると、そのホームゲームまでにできるのはこれまでの復習程度の確認作業か。  ヨーロッパでプレーする選手が増えた以上、合流が遅れるのは仕方ない。そこを言及しても意味がないのは承知しているが、全員で練習できる時間が限られているからこそ、アジアカップの期間中にチームをそこまで進化させられなかったのが今更ながら悔やまれる。  あれだけ長い期間、日本代表がチームとして行動する機会は滅多にない。代表強化に今回のアジアカップを有効活用できなかった点が本当に勿体なかったと、3月18日の代表練習を見ながら改めてそう思った。    果たして、北朝鮮との連戦で日本は連勝できるだろうか。勝てば全ての問題が解決するわけではないが、内容以上に結果を求められるのがワールドカップ予選。少なくともホームでの勝利はマストであると同時に、ファン・サポーターの信頼を取り戻すための戦いでもある北朝鮮戦で、森保一監督はどう振る舞うのかは気になる。  相手のロングボールに苦しみ、完敗の印象が強かったアジアカップから何を学んだか。北朝鮮との連戦は、それを森保監督自身が示す試合にもなるはずだ。イラク、イランに敗れたアジアカップの苦い経験があったからこそという展開にいずれなればいいが、さて、どうなるか。 取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

 

 

 

 

 

サッカー・北朝鮮代表が羽田空港に来日 21日にW杯アジア2次予選で日本代表と対戦

 

国旗を手に来日した北朝鮮代表の選手、スタッフ

サッカー・北朝鮮代表が19日、羽田空港に到着した。21日に東京・国立競技場で行われる2026年W杯北中米共催大会アジア2次予選で日本代表と対戦する。選手、スタッフ35人が北京経由で来日。J3岐阜所属のDF文仁柱は空港でチームに合流し、36人がバスで空港を後にした。 選手たちを乗せた飛行機は定刻より早く着陸。約1時間後の午後2時45分ごろに到着ロビーに姿を現すと、続々と集まってきていた在日朝鮮人ら約200人が選手の動線を確保するために作られた策越しに国旗を振り、民族衣装を着て出迎えた。