好調ミランに打撃…ナポリ戦で負傷交代の主将カラブリアが大腿内転筋損傷で離脱

 

ナポリ戦で負傷交代となったDFダビデ・カラブリア

ミランのイタリア代表DFダビデ・カラブリアが、負傷によって数試合を欠場するようだ。 ミランのキャプテンとして、今シーズン公式戦29試合出場4アシストの成績を残すカラブリア。チームも一時の不調を抜け出しセリエAで9試合無敗となっており、首位インテルと8ポイント差の3位につけている。 しかし、カラブリアは11日に行われたセリエA第24節のナポリ戦で負傷交代。チームはリーグ王者相手に1-0で勝利を収めたが、主将の状態は懸念されていた。 そんな中で、イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によると、カラブリアは大腿内転筋を損傷したとのこと。離脱期間については来週に再検査が行われるため定かになっていないが、少なくとも15日に予定されるヨーロッパリーグ(EL)プレーオフ1stレグのレンヌ戦と、週末に行われるセリエA第25節のモンツァ戦は欠場の見通しとなったようだ。 今シーズンは守備陣に負傷者が相次ぐミラン。DFマリック・チャウこそ長期離脱からの復帰が間近になっているが、新たな負傷者を抱えることになってしまった。

 

 

 

 

 

鎌田大地は10分間で評価が急上昇?バイエルン戦へ不動の10番を脅かすと伊紙記者が主張

 

カリアリ戦の約10分間のプレーで評価を高めたラツィオMF鎌田大地(C)Getty images

ラツィオに所属するMF鎌田大地がカリアリ戦のパフォーマンスで評価を上げている。イタリア紙『イル・メッサッジェーロ』のアルベルト・アッバーテ記者が地元ラジオ局『ラディオセイ』の番組内で語った。 【動画】久々出場の鎌田がポスト直撃シュート! 昨夏にラツィオへフリーで加入したものの、新天地への適応に苦しみ、直近の公式戦5試合でベンチを温め続けた鎌田。だが、チームの成績が低迷する中で迎えた10日のカリアリ戦において、78分から途中出場を果たすと、ドリブル突破からゴールポストを叩くなど印象的な活躍を見せた。 そんな鎌田の評価は急上昇しており、イタリア人ジャーナリストのアッバーテ記者は、14日に行われるチャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16バイエルン・ミュンヘン戦のファーストレグへ向けて、不動の10番ルイス・アルベルトを脅かす存在になっていると分析した。 「現時点で(マティアス)ベシーノは、アンカーでの起用が良いだろう。すると右IHはゲンドゥージ、左IHはルイス・アルベルトに? それは分からない。なぜなら、カマダのカリアリ戦での入り方を見ると、(バイエルン戦で)彼の姿を再び目にしたとしても、大きなサプライズにはならないだろうからね」 「ゲンドゥージとベシーノの先発が有力として、残る中盤の1枠を巡ってルイス・アルベルトやカマダら多くの選手がポジション争いをすることになる。(アンカーでレギュラーだったニコロ)ロヴェッラもだ。カマダは、あのカリアリ戦の10分間のパフォーマンスにより、バイエルン戦でルイス・アルベルトとスタメンを競える存在になったと思っている。カマダは闘志が足りない? 彼はシュートがポストに阻まれ、不運もあった。それにカステジャーノスへのラストパスも素晴らしいものだった」

 

 

 

 

 

 

W杯予選3連敗&五輪予選敗退…低迷するブラジル代表、アルゼンチンからも嘆きの声「文化的な退廃だろうか」

各世代で勝てなくなったブラジル代表

低迷するブラジル代表。宿敵アルゼンチンにさえその惨状を嘆く声がある。 11日、U-23ブラジル代表がパリ五輪南米最終予選最終節でU-23アルゼンチン代表に敗れ、2004年アテネ大会以来となる20年ぶりの予選敗退に。リオデジャネイロ、東京に続く3大会連続金メダルの夢が潰えた。 【写真】ブラジルで最もホットな女性ファンがシャツをセクシーに着こなす いくら五輪がA代表のワールドカップ(W杯)とコパ・アメリカより重要度が低いといっても、『南米予選敗退』はブラジル国民にとって強烈すぎるパワーワードであり、17歳エンドリッキに頼りきった戦いを批判する論調が渦巻く。 今夏のレアル・マドリー移籍が内定しているエンドリッキと、それ以外の招集可能選手(主に国内組)でタレント力の差が途方もなく、2024年現在のブラジルは“新たな人材の輩出”という点でやや苦労している印象。しかし、苦しいのはA代表も同じだ。 21世紀最初のW杯を制してはや22年、時代のトップランナー・ネイマールがエースに君臨したブラジル代表は一度もW杯決勝まで駒を進めれず、現在進行中の2026W杯南米予選は、第6節を終えて2勝1分け3敗の10カ国中「6位」…なんと3連敗中だ。 次回から出場枠が増えるために、6位のままでも本大会へ進めるわけだが、ひとえに「ブラジルが10カ国中6位」「南米で3連敗」という事実が信じ難い。そんな惨状について、永遠のライバル・アルゼンチンからも嘆く声が上がる。 アルゼンチン『DSports』の取材でブラジル代表についてコメントしたのは、1978年の母国開催W杯でアルゼンチン代表を初優勝に導いた伝説的名将、セサール・ルイス・メノッティ氏。ブラジルサッカーをお手本に指導者として大成した人物として知られ、過去に何度もブラジル代表へのリスペクトを公言してきた御年85歳の長老だ。 「懐かしい話になるが、1970年のメキシコW杯でブラジル代表に同行(※1)し、ともに素晴らしい時間を過ごさせてもらった…現在のブラジルサッカーに何が起きているのか…私は恥ずかしい」 (※1)アルゼンチン代表は出場せず メノッティ氏は現役時代にブラジルの名門サントスでプレーし、「マラドーナよりペレが遥かに上」と一貫主張してきたことでも知られる。昨年のU-20W杯でブラジルがイスラエルに敗れたことにも触れ、「文化的な退廃に襲われているのだろうか」と代表チームの低迷を嘆いた。 クラブレベルでは、アルゼンチン勢を差し置いて2019年から5年連続でコパ・リベルタドーレス王者を出しているブラジルだが、A代表は昨年11月に聖地マラカナンでアルゼンチンに敗れ、U-23もアルゼンチンに敗れて五輪予選敗退…両国を愛すメノッティ氏は複雑な思いなのだ。 U-23代表はパリ五輪へ向かえずも、A代表は今年中に挽回のチャンス。W杯予選はもちろん、今夏はコパ・アメリカが開催される。王国の意地をぶつけるにはこの上ない舞台だ。