【中日】ドラ2津田啓史、開幕スタメンへ「立浪本」読破で極意盗む「守備と足でアピールしたい」

 

ノックを受ける中日津田(2024年1月10日撮影)

 中日ドラフト2位の津田啓史内野手(21=三菱重工East)が20日、立浪監督の極意吸収からの開幕スタメン奪取をにらんだ。 【写真】立浪監督の著書を手にする、中日ブライト健太  この日の新人合同自主トレは雨天のため、ナゴヤ球場室内練習場で実施。屋内でも守備、打撃練習で軽快な動きを披露した。「第3クールでだいぶ強度も上がってきて、いい状態で動けていると思います。レギュラーに食い込むために、あと1歩体作りをして、キャンプでしっかり追い込めるようにしたい」。1軍抜てきされた沖縄春季キャンプを見据えた。  開幕レギュラー取りへの秘策が、立浪監督の著書「二遊間の極意」の読破だ。球団最多の2480安打を積み重ねたミスタードラゴンズは現役時代、内野手として5度のゴールデングラブ賞を受賞している。キャンプに向けて本を購入予定で、移動時間などを利用して読みふけるつもりだ。  中日は二遊間固定が今季の課題の1つとなっている。津田とともにドラフト3位の辻本倫太郎内野手(22=仙台大)が即戦力として入団。龍空、村松、福永、田中らと開幕二遊間のスタメンを競う。「守備と足でアピールしたい。守備が鍛えられれば自然と打撃も良くなる」。戦国模様の開幕スタメンへ、ルーキー遊撃手がレジェンド指揮官の技術獲得を武器にする。【伊東大介

 

 

 

 

 

【ソフトバンク】正木智也、フォーム修正で手応え「確実性段違い。効率よく力が伝えられている」

 

打撃練習を行う正木(撮影・冨田成美)

 ソフトバンク正木智也外野手(24)が3年目の覚醒に大きな手応えをつかんだ。  「実戦感覚を持ったままやっているので、いい自主トレができていると思う」。オフは台湾ウインターリーグに参加し、打率3割5分の好成績を残した。打撃フォームも左足を上げず、すり足に変えるなど修正。今季目標には打率2割8分、20本塁打を掲げた。この日もファーム施設で練習。「(打撃の)確実性も段違いに良くなった。無駄な動きがなくなった分、効率よく力が伝えられて飛んでいる」と納得顔だった。

 

 

 

 

 

【巨人】通算178発砲 バリバリの現役メジャーリーガー、オドーア獲得で注目集める「打順」「守備位置問題」

 

オドーアにはポイントゲッターとしての役割が期待されそうだ(C)Getty Images

 V奪回を目指す巨人が新外国人選手として、ルーグネッド・オドーア内野手(前パドレス=29)の獲得に乗り出していることが明らかになった。1月20日付のスポーツ各紙が報じている。  オドーアはベネズエラ出身の29歳。11年にレンジャーズと契約を結び、14年にメジャーデビュー。16年は二塁上での接触プレーをめぐり、ブルージェイズに在籍したホセ・バティスタの顔面に右ストレートを炸裂させ、大乱闘をくり広げたことでも有名。「狂犬」の異名を持つ。  一方、打撃面はレンジャーズ時代には、シーズン30本塁打以上を3回(16年、17年、19年)記録するなど、2年目から8年連続で2桁本塁打を放つなど、キャリアを重ねた。  まず加入すれば巨人での打順といえば、3番・坂本勇人、4番・岡本和真に並ぶ5番の有力候補となりそうだ。昨年まで5番に入ることが多かった勝負強い中田翔の抜けた穴を埋める、ポイントゲッターの役割が求められる。右打者が続く中、左打者が入ることで打線の厚みも増し、バランスも良くなる。  また気になる守備位置といえば、本職は二塁手だが、巨人の二塁といえば、好守備で知られる吉川尚輝がいる。昨季在籍したパドレスでは右翼で9試合に出場とあって、まずは外野手としての出場が濃厚となりそうだ。今季の巨人の外野布陣は阿部監督も「白紙」と打ちだしており、右翼候補とされる松原聖弥、オコエ瑠偉、梶谷隆幸らと競いあいながら定位置確保を目指すことになる。  一方、堅守で知られる吉川が打撃不調に陥ったときなどには、二塁起用も視野に入る。年間通してのパフォーマンスが課題とされる正二塁手候補にとっては助っ人獲得で競争意識も高まりそうだ。  巨人の助っ人といえば、昨年はルイス・ブリンソン外野手が「ブリンソン劇場」ともいわれる、ファンに鮮烈な印象を残した。打撃面で爆発力を見せる一方で、アウトカウントの勘違いなど、様々な意味で「目を離せない」プレーヤーだったが、果たしてオドーアは前評判通りの活躍を示せるか。闘志あふれるプレースタイルなども含め注目を集めそうだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]