巨人・丸「だいぶ下がった」1・7億円大減俸の2・8億円で契約更改 5年契約終え新たに変動制の2年契約

 

<巨人契約更改>契約更改を終え報道陣の質問に答える丸(撮影・沢田 明徳)

 巨人の丸佳浩外野手(34)が22日、東京・大手町の球団事務所で契約更改交渉に臨み、減額制限に迫る1億7000万円減の2億8000万円、変動制の2年契約で来季の契約を更改した。今季までは5年契約の年俸4億5000万円だった。新たに変動制の2年契約を結び「“またやってやるぞ”という、挑戦する気持ちです」と来シーズンへの思いを熱く語った。(金額は推定)  減額制限の40%に迫る38%減。更改を終え会見に臨んだ丸は「サイン?しました。下がりました。だいぶ下がったと思います。来シーズンに関しては今シーズンの成績以上のものを期待していますと言われました。契約?一応、複数年を提示していただきました」と語った。  「(今季は)安定していいパフォーマンスを出せなかった。毎年オフに新しいことにチャレンジしながら、毎年そうですけど、今シーズンに関しては、なかなかうまくいかなかった」と今季を振り返り課題も口に。阿部監督が明言している外野のレギュラー白紙については「当然、自分もレギュラーで出たいですし、オフもしっかり練習していきたい。“またやってやるぞ”という、挑戦する気持ちです」「(ポジションは)出られるならどこでも。自分からここがいいとかはないですし、どこでも出られる準備はしないといけない」と巻き返しに強い意欲を見せた。  また若手の成長や台頭には「うらやましいですね。伸びしろしかないですし、元気もありますし、僕も来年35(歳)になるので、若い選手とやることで元気なパワーをもらえたらなと思います。(自主トレは)打てなきゃいけないと思っていますし、やっぱりバッティングのことが一番最初にきますかね」と素直な思いを吐露。目標を聞かれ「全試合出場は変わらず目標にしていきたい。チームとしては日本一、毎年それは変わらない。阿部監督を胴上げしたい」と優勝奪回と阿部監督の胴上げを誓った丸。競争の1年に向けて、すっきりした表情で気持ちを新たにしていた。  19年に広島からFAで巨人に加入。5年契約最終年となった今季は121試合に出場したが、打率・244と振るわず。7年連続で到達していた20本塁打も、2本届かず18本塁打だった。  巨人の契約更改はこれで全て終了した。

 

 

 

 

 

ロッテ吉井監督が重光オーナーにシーズン報告「来年はリーグ優勝、日本一の報告を」

重光昭夫オーナー(左)にシーズン報告を行ったロッテ・吉井監督(球団提供)

 ロッテの吉井理人監督が22日、東京都新宿区のロッテ本社を訪問し、重光昭夫球団代表取締役会長オーナーにシーズン報告を行った。  監督就任1年目の今季は70勝68敗5分けのリーグ2位。優勝したオリックスとは15・5ゲームの大差をつけられたものの、シーズン最終戦で2位を確定させ、CSファーストステージファーストステージ最終戦で「幕張の奇跡」と呼ばれる劇的な勝利を飾るなど盛り上げ、年間観客動員数も球団記録を更新する180万3994人(1試合平均2万5055人)に達した。  重光オーナーは「吉井監督は今シーズン、選手たちに歩み寄り、話を聞きながら選手それぞれの特徴や状況に応じた起用をしていただいたと聞いています。シーズン終盤も厳しい状況の中で勝ち上がり、ZOZOマリンスタジアムで行われたクライマックスシリーズも多くのファンの皆様に『感動をした』と言っていただけるような試合をしていただけたと思っています」とねぎらい、来季に向けてへ「就任2年目となる来季はリーグ優勝をおおいに期待しています」と激励した。  吉井監督は「オーナーに今シーズンの報告をさせていただき、ねぎらいお言葉をいただきました。来年はリーグ優勝、日本一のご報告ができるよう精いっぱい、頑張ります」とコメントした。

 

 

 

 

 

 

49.7%→? 持ち球多彩なソフトバンク大津亮介が先発転向で目指す球種のバランス

 

アップで契約更改を終え、サンタ姿でポーズをとる大津。会見では結婚も報告し、薬指には指輪が輝いていた(撮影・穴井友梨)

 ソフトバンク大津亮介投手(24)が22日、ペイペイドーム内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、1800万円増の年俸3000万円でサインした。(金額は推定) 【関連】ルーキー大津亮介が結婚&第1子誕生を発表「今年の成績を上回って、家族と球団に良かったと言われるように」  今季は中継ぎで46試合に登板し、防御率2.43。目標にしていた50試合登板にはあと一歩及ばなかったが、1年目から結果を残し、自信を深める1年となった。そして来季からは大津自身の希望する先発で勝負することが、小久保監督からも伝えられた。  「僕からも言いたいくらい先発をしたかった。それを(小久保)監督さんから言っていただけたことが、ありがたく、やってやろうという気持ちになった」と笑顔で振り返った。やる気十分だけに、このオフは着々と準備を進めている。  投球の組み立ても先発仕様を目指す。「真っすぐの割合を減らして、全部が同じパーセンテージでいくような気持ちで投げたい」。今季は短いイニングを任されただけに、直球と決め球となる変化球中心の投球となった。全投球のうち直球が49.7%と、直球中心だった。変化球もスライダー(17.9%)、カットボール(12.1%)、フォーク(11.6%)の計3球種が占めるなど、10種類近い球種を持つ大津からすれば、その特長を十二分に生かし切れなかった。自身の武器を生かす上でも、すべての球をバランス良く投げることが、相手を惑わすことになると考えている。  種類だけではなく、変化球自体のレベルアップも当然目指す。苦手と語るフォークや、チェンジアップなどを学ぶために自主トレでオリックス山岡に弟子入りする。「目先の1勝にこだわって、そのあと2桁勝利できるように頑張りたい」。フォルムチェンジを図り、プロ2年目のさらなる飛躍を目指す。(鬼塚淳乃介)