福井太智が名門バイエルンで燃やす負けん気。同世代がトップ昇格も「自分の方が良い」【若武者たちの現在地】

 

バイエルンMF福井太智(C)GOAL

 バイエルン・ミュンヘンでチャレンジを続ける福井太智。パリ五輪世代でも頭角を現しつつあり、将来の日本代表としても期待を背負う19歳MFは、名門クラブで強烈な個性を磨いている。

9月にトップチームデビュー

 昨年の9月、サガン鳥栖から驚きの移籍が発表された。ユース時代から大きな注目を集めていた福井がバイエルンに完全移籍することになったのだ。18歳でビッグクラブへ移籍。「チャンスがある限り行くという判断をした」福井は、世界の有望なる若手たちと切磋琢磨する日々が始まった。  今年の1月にドイツへ渡って以降、そこから福井は確かな道のりを歩んでいる。ドイツ4部相当のレギオナルリーガに在籍するバイエルンⅡからスタートした福井は、さっそくシーズン途中からコンスタントにプレー。そこで試合を追うごとに存在感を発揮し始めると、今季はトップにケガ人が続出したこともあり、9月15日のブンデスリーガ第4節レヴァークーゼン戦では初めてベンチ入りを果たした。  また、その翌週に開催されたDFBポカール1回戦では、ドイツ代表の主軸であるヨシュア・キミッヒに代わって出場してトップデビュー。27分間の出場ではあったが、アンカーポジションでの巧みなボール捌きと、ボール奪取からゴールを狙うプレーで印象的なパフォーマンスを残すに至った。  ただ、やはりトップで生き残ることはそう簡単ではない。そこから出場機会が増える可能性も考えられたが、リーグ戦でベンチに人数が足りていない試合がありながらも、福井はトップのメンバーに入ることができず。DFBポカール2回戦ではベンチ入りしたが、展開も相まって起用されることはなかった。  11月10日のレギオナルリーガ第20節ヴュルツブルガー・キッカーズ戦ではフル出場を果たした。ダブルボランチの一角でプレーした福井は、後方でうまくボールを捌きながら機を見て前線に出ていきシュートを狙うなど、難しい展開の中でもチャンスを創出しようとチャレンジしていた。結果、ゲーム終盤に追いつかれて悔しい引き分けに終わったが、「もっとボールに絡みたいですけど、ゲーム展開的に持たれる中でディフェンスの時間が長くなってしまったところはある。そういう意味では割り切ってできたかなと思います」と一定の手応えを明かした。

 

 

 

 

 

リバプールOBオーウェン、遠藤航の定位置確保の可能性に言及 「手に入れられるポジションだと思う」

 

ELリンツ戦前にリバプールのレジェンドであるオーウェン氏が遠藤に言及

相手選手と激しく競り合う遠藤航【写真:Getty Images】

 イングランド1部リバプールの日本代表MF遠藤航は、現地時間11月30日に行われたUEFAヨーロッパリーグ(EL)グループステージ第5節LASKリンツ戦(4-0)にアンカーでフル出場し、攻守にわたって好パフォーマンスを披露した。この一戦を前に、元イングランド代表FWマイケル・オーウェン氏は、遠藤にとってアンカーは「手に入れられるポジションだと思う」と見解を述べている。英紙「デイリー・ミラー」が伝えた。 【動画】遠藤航、ELリンツ戦でインターセプト→追加点奪取につなげた守備プレーの瞬間  今夏にドイツ1部シュツットガルトから移籍金1600万ポンド(約30億円)で加入した遠藤だが、ここまでプレミアリーグでは出番が限られている。  一方でELでは先発の座を確保しており、ELグループステージ第5節リンツ戦でもアンカーで出場。1-0で迎えた後半15分には、遠藤のインターセプトが起点となり、FWモハメド・サラー、FWルイス・ディアスのパス回しから、最後はFWコーディ・ガクポが押し込み追加点を奪った。後半アディショナルタイムにも、遠藤のパスからDFトレント・アレクサンダー=アーノルドがドリブルで運び、ボールを受けたガクポが再びネットを揺らして、最終的には4-0の圧勝劇となった。  攻守で存在感を示した遠藤について、リバプールOBである元イングランド代表FWオーウェン氏はリンツ戦前にこのように言及していた。 「遠藤は現時点では少し落胆しているだろう。彼を除けば、リバプールは純粋なセントラルミッドフィールダー(アンカー)はいない。それでも、彼らは(アレクシス・)マック・アリスターをビッグゲームでそのポジションにコンバートさせている。だから、そのポジションを自分のモノにできなかったことに少しがっかりしていると思う」  ユルゲン・クロップ監督はアンカーにMFマック・アリスターを起用してきたが、オーウェン氏は「夏に失ったファビーニョよりも1ランク下がることになるだろう」と指摘。さらに、遠藤について「それ(アンカー)は手に入れられるポジションだと思う。これまでセンセーショナルなことをしたわけではないが、上手くやってきた。これは特異なポジションであり、多くのことをしなければならない。ボールを快適にコントロールしながら起点となり、危険を察知し、ストライカーへボールを届けなければならない」と見解を述べていた。

 

 

 

 

 

 

バルセロナ、躍動する“2人のジョアン”の完全移籍を希望…1月中の契約締結を画策か

 

今夏に加入したバルセロナで躍動する(左)J・フェリックスと(右)カンセロ [写真]=Getty Images

 バルセロナが躍動する2人のポルトガル人選手の完全移籍移行に向けて動いているようだ。12月1日、スペイン紙『ムンド・デポルティーボ』が伝えている。  シャビ・エルナンデス監督体制3年目の今シーズンは連覇を狙うラ・リーガで首位と「4」ポイント差の4位につけ、チャンピオンズリーグ(CL)では最終節を残して決勝トーナメント進出を決めたバルセロナ。そんな同クラブで躍動しているのが、今夏の移籍市場にてレンタルで加入したポルトガル代表DFジョアン・カンセロと同FWジョアン・フェリックスだ。  マンチェスター・シティからやって来たカンセロは、左右のサイドバック(SB)を主戦場に持ち前の攻撃性能を存分に発揮。ここまで公式戦16試合に出場し3ゴール2アシストをマークしている。また、アトレティコ・マドリードで居場所を失っていたJ・フェリックスも同じく16試合に出場し4ゴール3アシストを記録するなど躍動。直近で行われたCL第5節ポルト戦では両者がゴールネットを揺らし、2-1での逆転勝利に大きく貢献した。  今回の報道によると、シャビ監督をはじめとしたクラブ幹部は両選手のこれまでのパフォーマンスを高く評価しており、完全移籍でスカッドに加えたいと考えているようだ。今シーズン限りのレンタル契約には買い取りオプションは付随していないため、完全移籍での獲得に向けては保有元のクラブとの交渉が必須となるが、バルセロナは1月中に契約を締結したいと考えているという。  なお、マンチェスター・シティはカンセロの移籍金として少なくとも2500万ユーロ(約40億円)を要求しているものの、バルセロナは1500万ユーロ(約24億円)程度での獲得を希望しているとのこと。また、アトレティコ・マドリードが移籍金として8000万ユーロを(約130億円)を要求しているJ・フェリックスについては、既存戦力の譲渡を含めて4000万ユーロ(約65億円)程度で獲得したいと考えているようだ。  バルセロナは両選手の代理人を務めるジョルジュ・メンデス氏との交渉はすでに開始している模様。果たして、完全移籍への移行は実現するのだろうか。