3バック導入で久保建英の立ち位置は? R・マドリーの「最新序列」をチェック!

8/17(土) 17:07配信

SOCCER DIGEST Web

プレシーズンマッチでは大型補強の効果が見えず

 昨シーズンは、二度の指揮官更迭の末、3月にジネディーヌ・ジダン監督が約9か月ぶりに電撃復帰を果たしたレアル・マドリー。“第2次ジダン政権”の本格スタートを支えるべく、夏のメルカートでは、エデン・アザール(←チェルシー)、ルカ・ヨビッチ(←フランクフルト)、エデル・ミリタン(←ポルト)ら実力派を次々に獲得する大型補強を敢行した。

【動画】鋭いドリブル突破に惜しいシュートも!久保建英のレオネサ戦のプレー集はこちら!

 しかし、プレシーズンマッチでは7試合で2勝2分け3敗(PK戦は引き分け扱い)と、結果・内容とも振るわず。昨シーズンの不調からいまだに抜け出せていない印象だ。

 とりわけ失点を重ねた守備を立て直すため、フランス人指揮官はテストマッチ最後の2試合で3バックを採用。この3-5-2であれば、アザールとマルセロの守備の負担を軽くできるうえ、ウイングを置かないため、マルコ・アセンシオの長期離脱でレギュラー不在となっている右翼の人選に頭を悩ませる必要もない。

 マンチェスター・ユナイテッドのポール・ポグバをはじめ、さらなる補強も考えられ、このシステムをどこまで継続するかは分からないが、セルタとのリーグ開幕戦(現地時間17日)が迫っているこのタイミングで、新機軸での序列を整理してみた。
 
 GKは昨シーズンと同様にティボー・クルトワが正守護神を務める。とはいえ、プレシーズンマッチでは目立っていたのはむしろ控えのケイラー・ナバスのほうで、定位置奪還を虎視眈々と狙っている。

 新たに導入した3バックは、ラファエル・ヴァランヌ、セルヒオ・ラモス、そして新加入のE・ミリタンで形成。ベンチに守備職人のナチョが控えているのは心強いとはいえ、バックアッパーは事実上このスペイン代表DFのみ。移籍市場がクローズする前に、もう1枚は欲しいところだ。

 手薄なのは、中盤も同じだ。カゼミーロ、トニ・クロース、ルカ・モドリッチという鉄板のレギュラー3人をバックアップする、ターンオーバー要員は心許ない。アンカーが担えるのはフェデリコ・バルベルデのみで、インサイドハーフ(トップ下)もイスコはともかく、放出を画策しながら“売れ残っている”ハメスは指揮官の信頼を勝ち得ていない。

 カスティージャ登録が有力視されている久保建英は、プレシーズンに一定の評価を勝ち取っており、数試合は出番をもらえる可能性が十分にある。いずれにしても、取り沙汰されるポグバ、ドニー・ファン・デベーク(アヤックス)、クリスティアン・エリクセン(トッテナム)のうち一枚は、戦力に加えることになるだろう。

左ウイングバックの一騎打ちに注目

 ウイングバックは、ダニエル・カルバハルがレギュラーで、アルバロ・オドリオソラが2番手という右の序列は変わらず。右サイドならウイングからSBまでこなせるルーカス・バスケスの起用も考えられる。

 注目は左のほうだ。重鎮マルセロは守備の不安定さが相変わらず。リヨンから引き抜いたフェルラン・メンディは、故障の影響で短いプレー時間だったにもかかわらず、プレシーズンにジダン監督を納得させたとも報じられており、一騎打ちに注目が集まっている。
 
 前線は、主砲カリム・ベンゼマが、補強の目玉であるアザールと2トップを組む。ウイングが本職のベルギー代表FWながら、チェルシーでも最前線でのプレーは経験しており、問題はないだろう。

 ここまでノーインパクトの新戦力ヨビッチは、まずは途中出場でのアピールが必要だ。放出候補のマリアーノ・ディアスに、中国移籍が破談となったガレス・ベイル、ウイングが主戦場のヴィニシウス・ジュニオールとロドリゴは計算ができず、このセクションも選手層に不安を残す。

 まずは開幕節のセルタ戦でどんなパフォーマンスを見せるのか。新生マドリーに大きな注目が集まっている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

 

 

 

マンC食野亮太郎、労働許可取得でハーツ移籍へ前進。監督も大興奮

8/17(土) 15:27配信

フットボールチャンネル

 マンチェスター・シティに所属する食野亮太郎は、スコットランド1部のハート・オブ・ミドロシアンFC(通称:ハーツ)へのレンタル移籍に前進した。英メディア『BBC』などが16日に伝えている。

 現在21歳の食野は今月9日、J1のガンバ大阪からマンチェスター・シティへの完全移籍が発表された。経験を積むためにも他クラブへのレンタル移籍が見込まれ、ハーツが獲得交渉を進めていることが報じられていた。

 現地時間16日に行われたヒアリングで、食野はスコットランドでプレーするために必要な労働許可の取得を認められたとのことだ。これによりハーツへの移籍に前進したとみられている。

 食野の加入見込みについて、興奮気味に歓迎するクレイグ・レベイン監督のコメントも伝えられている。「我々のファンだけでなく、他クラブのファンも興奮させるただろう」と同監督は語った。

「攻撃的な選手であり、前線のどこでもプレーできる。ターンが非常に得意で、テクニックに優れ、スピードもドリブルの力もある。ボールを持って走り、相手に仕掛けるのを好んでいる。それこそが人々が見たいと思うようなプレーだ」とレベイン監督は続けている。

フットボールチャンネル編集部