チェルシー、ランパード新監督就任を正式発表。レジェンドが5年ぶり帰還
チェルシーは4日、トップチームの新監督にフランク・ランパード氏の就任が決定したことをクラブ公式サイトで発表した。
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ランパード氏との契約は3年間となる。イギリスメディアでは年俸400万ポンド(約5億4000万円)での合意が交わされたと伝えられている。
現在41歳のランパード氏は現役時代の2001年にチェルシーに加入し、2014年にマンチェスター・シティへ移籍するまで13年間プレー。4度のプレミアリーグ優勝やクラブ初のチャンピオンズリーグ制覇などに大きく貢献し、MFながらもクラブ歴代最多の通算211得点を記録した。
2016年に現役を引退したあと、昨季はチャンピオンシップ(2部)のダービー・カウンティで監督デビュー。レギュラーシーズン6位でプレーオフ進出を果たしたが、プレーオフ決勝でアストン・ビラに敗れて惜しくもプレミアリーグ昇格を逃していた。
フットボールチャンネル編集部
ブラジルを熱狂させたアルゼンチン戦。 勝因は効率性とダニ・アウベス
これまで、コパ・アメリカ2019のベストマッチは、まぎれもなくウルグアイ対日本の一戦だった。そのほかの試合は、見るに値しないものも多かった。日本のサッカーは目の肥えた南米の人々を楽しませてくれた。しかし、それから12日、その順位は塗り替えられた。なぜなら、ついに本物のショーが繰り広げられたからだ。
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クラシコの中のクラシコ、積年のライバルであるビッグ同士の激突、コパ・アメリカ準決勝ブラジル対アルゼンチン。両国はその名にふさわしい戦いを見せた。強く、テクニカルでハイレベル。南米サッカーの粋をあつめたような、見るものすべてを魅了する一戦だった。コパ・アメリカだけでなく、ここ数年間見られなかったような好試合だった。
この日のアルゼンチンは、ほぼ完璧だった。リオネル・メッシ、セルヒオ・アグエロ、アンヘル・ディ・マリア、ラウタロ・マルティネス、ニコラス・オタメンディ......彼らは本当にすばらしかった。メッシはバルセロナで見せるプレーの半分くらいの力しか出せていなかったかもしれないが、それでも天才だった。
アルゼンチンはスピーディーで強靭で、なによりアグレッシブで闘志にあふれていた。正直言って、彼らはブラジルよりずっといいプレーをしていた。アルゼンチンがブラジルゴールに向かって放ったシュートの数は14、そのうちゴールの枠に嫌われたシュートも2本ほどあった。一方、ブラジルはたったの4本だ。しかし、2-0で勝利したのはブラジルだった。それはブラジルが非常に効率的にプレーしたことと、守護神アリソンがいたからだ。
リバプールでプレーするGKアリソンは、アルゼンチンのシュートを3本止めた。そのうちのひとつはメッシの絶妙な、普通なら防ぎようのないようなFKだったが、これも完璧な形でセーブした。アリソンは最近の代表戦10時間無失点(PK戦は除く)。つまり7試合で一度もゴールを奪われていない。リバプールの試合も含めれば、5月4日から60日間ゴールを許していない。
ブラジルを熱狂させたアルゼンチン戦。 勝因は効率性とダニ・アウベス
試合終盤にパウロ・ディバラが入ると、メッシはよりよくなり、アグエロはより危険になった。アルゼンチンは賞賛に値するプレーをした。しかし彼らの前にいたのは真剣で、そして狡猾なブラジルだった。ブラジルを勝利させたのは、何が何でも勝ちたいという強い、強い気持ちだった。
試合後、メッシはこう言っていた。
「ブラジルはラッキーだったこともあるが、なによりもサッカーというものをよくわかっていた。彼らは我々のミスを大いに利用した。サッカーとはこういうものだ。より優れたチームが勝つのではなく、より効果的にプレーしたチームが勝つ」
一方、セレソン(ブラジル代表)のキャプテン、ダニエウ・アウベスはこう言った。
「今日はブラジルの日だった。アルゼンチンは今大会一番のプレーをしたが、たとえ180分プレーをしても、我々が勝っていただろう」
ダニ・アウベス――彼の存在もブラジルの勝因のひとつだろう。現在36歳、この日、ピッチにいた選手の中では最高齢で、おまけに所属するチームもない。パリ・サンジェルマンを離れたものの、移籍先がまだ決まっていないのだ。
ダニ・アウベスは、まるでタキシードを着てプレーしているかのようにエレガントに見えた。ブラジルの1ゴール目は彼が生み出したものといっていい。前半19分。まずはアルゼンチンボールを奪い、敵を抜き、その後、頭を動かして左に行くと見せかけ右のロベルト・フィルミーノにボールを出す。これがガブリエル・ジェズスのゴールにつながった。6万5000人の大観衆はゆうに4分間はダニ・アウベスに拍手を送った。誰がゴールしたかより、誰がこのゴールを実現させたかが重要であると、人々は知っていたのだ。
ダニエウ・アウベスは、この日のマン・オブ・ザ・マッチだった。彼の前にキャプテンを務めていたネイマールのことなど、もうみんな忘れていた。セレソンの選手たちは彼のことを、敬意をこめて"プレジデント"と呼ぶ。
試合後、チッチ監督はあまり多くを語らなかった。しかし、あるフレーズが私の注意を引いた。

