阪神ガルシアが志願特訓 打撃練習ではバックスクリーン弾
阪神のオネルキ・ガルシア投手(29)が26日、甲子園球場で行われた一軍全体練習に参加。通常の練習メニューに加え、打撃練習、バント練習、そして味方の悪送球を想定したバックアップ練習まで志願してこなすなど精力的な姿勢を見せた。
「ここ何試合か、自分の打席で走者がいた時に何もできなかったことが多かった。何とかしなければいけないと思っていた」と語った左腕は打撃練習で「これまで打ったことがなかった」という“本塁打”をバックスクリーンへ運び大喜びするなどほほ笑ましい一幕も見せた。
実績ある助っ人投手が打撃練習のみならずバックアップ練習まで志願してこなすのは異例のこと。昨季中日で13勝を挙げながら、阪神に移籍した今季はここまで2勝3敗の防御率6・64と期待に応えられずにいるガルシアだが、二軍には復活へ向け着々と牙を研ぐ藤浪、秋山、岩貞ら実績ある投手がズラリと揃っているだけに先発ローテ争いにも安穏としていられない。“必死のパッチの志願特訓”は実を結ぶか――。
阪神・藤浪、1軍復帰最終チェックへ28日~2軍広島3連戦登板
阪神・藤浪晋太郎投手(25)の次回登板が28日からのウエスタン・広島3連戦(マツダ、由宇)であることが25日、わかった。制球難から確かな改善を見せ、好投を続けている右腕。これが1軍復帰の最終チェックになる可能性もあり、さらなる結果と内容が期待される。
藤浪の次回登板が28日からのウエスタン・広島戦に決定。順調に1軍復帰の階段を上がっている右腕にとって、“最終試験”となる可能性も十分にある。
藤浪は前回登板となった18日の同・広島戦(鳴尾浜)で7回3失点。10安打を浴びながらも89球で要所を締めた。最速154キロをマークし、変化球も有効に使った。3月12日の中日とのオープン戦(ナゴヤドーム)を機に2軍落ちして以来4度、2軍戦で登板。16イニングで3四球と、2段モーション気味のフォームなど試行錯誤を重ね、活路を見出してきた。この日も鳴尾浜で、キャッチボールやダッシュなどで汗を流した。
1軍の先発ローテーションは西や青柳を中心に6人で回している状態。それでも7月には9連戦が控えるなど、先発投手の枚数が必須。何より藤浪が1軍に帰ってくれば、29日の中日戦(ナゴヤドーム)から再開するリーグ戦でも大きな弾みがつく。満点快投で結果を残し、矢野監督をうなずかせてみせる。
阪神救援陣キーマンは小野!6回の男として起用へ
阪神矢野燿大監督が再開リーグ戦に向け、救援陣のキーマンに小野を挙げた。
ジョンソンが29日に1軍復帰予定で陣容に厚みが増すが、名指しで「小野も、そういうところに入ってくる可能性のある球を投げている」と高い評価を明かした。
【写真】18年11月、ブルペンの小野(右)を見守る矢野監督
プロ入り後、過去2年間は先発一筋で通算9勝を挙げた。ジョンソンを欠くチーム事情もあり、6月に中継ぎ専念の6戦で無傷の無失点と安定する。金村投手コーチも「7、8回は球児、ジョンソン。(小野は)6回の大事なところを任せられるかもしれない。十分に可能性はある」とコメント。150キロ超の剛腕を「6回の男」に立てる方向だ。経験豊富な藤川、今季14セーブのドリスも加わり、リリーフ四天王を結成する。


