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[地域新聞記事file] LA Today 介護・福祉版(有料) 2004/04/15 12:30収録
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・本メールニュースについてのお問い合わせは、info@latoday.ne.jp
・収録新聞(本文中の新聞名の後の地名は各新聞社の本社所在地です)
北海道新聞、東奥日報、岩手日報、岩手日日新聞、秋田魁新報、河北新報、
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新潟日報、信濃毎日新聞、山梨日日新聞、北日本新聞、北國新聞、福井新聞、
静岡新聞、岐阜新聞、伊勢新聞、京都新聞、神戸新聞、紀伊民報、山陽新聞、
中國新聞、山陰中央新報、徳島新聞、四国新聞、愛媛新聞、高知新聞、
大分合同新聞、佐賀新聞、長崎新聞、宮崎日日新聞、熊本日日新聞、
南日本新聞、沖縄タイムス、琉球新報
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■北海道新聞(札幌市)------------------- http://www.hokkaido-np.co.jp/
◆身体介助、ルール化を 厚労省のプロジェクト、本別町が報告書
【本別】将来の高齢者介護を考えるモデルの一つとして、厚生労働省が採択し
た本別町の研究プロジェクトの報告書が、十三日までにまとまった。痴呆のお年
寄りをめぐる実践が対象で、身体介助のルール化や介護者の数の確保といった課
題が示された。
この実践は、二○○三年度から本格的に取り組んでいる「痴ほう性高齢者家族
やすらぎ支援事業」。高齢者の在宅生活を支えるため、家族が外出したり休んだ
りしている間、研修を受けた有償ボランティア(やすらぎ支援員)が見守りや留
守番をする。これまでに十二人が利用した。
報告書はまず、事業の現場では、国の要綱で原則的にできないとされている身
体介助や服薬の確認など、ヘルパー業務をせざるを得ない場面があることを指摘。
どんな場合に、どこまで対応するかのルール化が必要だとした。
また、各支援員の活動時間が限られているため、利用者個々に合わせたサービ
スの質と量を提供するのが困難と分析。今後、支援員の数と技能を確保する対策
の必要性にも触れた。
痴呆性高齢者は全国で増加傾向にあり、本別町の地域で支える仕組みづくりは
各地の参考になるとみられる。(村山健)
◆道、総量規制せず 開設相次ぐグループホーム 「自由競争 質高める」
介護保険の対象となる痴呆症高齢者向けのグループホームについて、道は十
四日までに当面は総量規制を行わない方針を決めた。グループホームは介護保険
制度が始まった二○○○年四月以降、道内では十一倍に急増。それに伴って、施
設の質の低下や自治体の保険財政悪化などが課題になっていたが、指定権者の道
は「総量規制に法的根拠はなく、自由競争で質も高まる」と判断した。
道内のグループホームは二月現在、三百五十七カ所。二○○○年四月の三十二
カ所から急増し、道が○五年三月時点の目標とした百四十三カ所の二・五倍にな
った。このうち施設の三分の一が集中する札幌市は、高齢者十万人当たりの定員
数が六百八十七人(○三年十二月現在)と政令指定都市中トップで、二位広島市
の同三百八十六人を大きく引き離している。
施設の増加について、札幌市や福祉関係者らは「現在の勢いで新規参入が続け
ば過当競争になり、提供サービスの低下や職員の待遇悪化などを招く」と懸念。
さらに施設が集中すると、入所者の急増によって保険財政が逼迫(ひっぱく)し
かねないことから、総量規制を含む対策を講じるよう打診していた。
これに対し、道は「施設が足りない地域もある。施設増加による自由競争は質
を高めることにもなる」(介護保険課)として規制を見送った。
道によると、青森県など約十自治体が業者に設置自粛を求めるなど何らかの規
制措置をとっている。厚生労働省は「規制の実態や自治体数は分からない」とし
ている。
グループホームは社会福祉法人だけでなく、株式会社や有限会社でも参入でき
ることから、全国で異業種からの参入も急増。道内は人件費や土地が安く、仕事
の減った建設業者が土地所有者や企業に開設を働きかける事例も目立つという。
◆札幌のプライム21、訪問介護施設を開設 保育園運営から参入
無認可保育園「ピッコロ子ども倶楽部」を運営するプライム21(札幌)が訪
問介護事業の知事指定を受け、このほど札幌・豊平区に訪問介護ステーション
「さくら」を開設した。道によると、訪問介護は建設業などからの参入例はある
が、保育園は珍しいという。
同社はホームヘルパーを十人採用。五カ月で要介護認定の高齢者三十人の利用
を目指している。一年をめどに同様のステーションを札幌に数カ所設け、食事や
通院外出の介護などの訪問介護を行う。
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■岩手日日新聞(一関市)-------------------- http://www.iwanichi.co.jp/
◆標識や設備を点検~一ノ関駅東口で障害者見学会
今春開設された一関市のJR一ノ関駅東口のバリアフリー(障害除去)化を点
検する障害者見学会(市内障害者有志主催)は十四日、駅西口から新幹線の改札
を通り、連絡こ線橋、東口交流センターなどで行われた。「点字ブロックの色を
明るく」「トイレ標識を大きく」「床にトイレマークを」などの意見、要望があ
り、近く管理する市に改善を求める。
午後一時半からの見学会には、県視覚障害者福祉協会県評議委員の高橋久喜さ
んを世話人、両磐地域まちづくり探検隊長の神崎浩之さんを案内人とし、各障害
者有志十人が参加した。
神崎さんは、一度に二台の車いすを運ぶエスカレーターや係員の呼び出しボタ
ン、点字ブロック、点字案内、手すりの設置などを説明。歩きながら意見、要望
を出し合った。
東口エレベーターは車いす利用者が方向転換しなくても降りられるよう、前後
にドアが取り付けられているほか、黄色の誘導ブロック、手すりも完備するなど
かなり障害者の利用に配慮されている。
しかし、参加者からはトイレ標識の位置が低いという意見のほか、白色を認知
する障害者にとっては、黄色の誘導ブロックと中央分離帯の白色とが紛らわしい
-などの指摘もあった。
高橋さんは「使う人の意見に基づいて改善し、より多くの人が訪れる素晴らし
い施設になってほしい」と話していた。
一ノ関駅東口は市民の要望に基づき、市が九年度から事業着手した。西口とを
結ぶ連絡こ線橋、東口交流センター、駐車場などが三月末までに完成した。事業
費は約三十億円。
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■下野新聞(宇都宮市)-------------------- http://www.shimotsuke.co.jp/
◆インディレース松浦選手 益子養護学校で触れ合い
【益子】茂木町のツインリンクもてぎ(TRM)で十五日から始まる「インデ
ィジャパン300マイル」を前に、出場選手の松浦孝亮さん(24)は十四日、地域
の子どもたちとの触れ合いを深めるために益子養護学校を訪問、生徒たちから熱
心な激励を受けた。
訪問は、地域に日ごろの感謝の気持ちを表すとともに、子どもたちにレースへ
の関心を高めてもらおうとTRMが企画。同校のほか一、二人ずつの選手が茂木
町、宇都宮市、茨城県笠間市で小学校などを同時に訪問している。
松浦さんを出迎えたのは高等部の生徒七十九人。インディの紹介ビデオの上映
後、生徒からの質問時間となり「競技中トイレに行きたくなったらどうしますか」
などユニークな問いに、松浦さんははきはき応じていた。
生徒たちは応援の意味を込め全員で「益養ソーラン」を披露した後、作業学習
の時間に製作したピンナップボードなどをプレゼント。松浦さんは「短い時間で
したが、みんなのエネルギーをたくさんもらえました」と充実した様子だった。
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■信濃毎日新聞(長野市)--------------------- http://www.shinmai.co.jp/
◆SO長野実行委に県が23人派遣 「五輪」経験者中心
県は十四日、来年二-三月に県内で開く知的障害者のスポーツ大会「スペシャ
ルオリンピックス(SO)冬季世界大会」の実行委員会(長野市、盛田英夫理事
長)に、課長級二人を含む職員二十三人(うち女性一人)を派遣する人事異動を
内示した。九八年の長野冬季五輪、長野冬季パラリンピック各組織委員会の経験
者が二十人を占める。県は「即戦力となる人物を選んだ」としている。
発令は、課長、課長補佐級の七人が二十一日付、係長級以下の十六人が二十八
日付。大会まで日程に余裕がないため、五月一日付で行う県職員の人事異動を前
倒しする。研修派遣の形を取り、期間は来年三月末まで。
事実上、県主導で大会運営の実務を担うことになり、二十六日から開く各国選
手団長会議の準備、実施計画作りに早急に取り組む。
課長級で派遣するのは、障害福祉課長(SO担当)の大月良則氏(43)と、
人権尊重推進課人権尊重推進幹兼課長補佐の雨宮貴雄氏(58)。実行委は、大
月氏について「事務局長就任を考えている」としている。
既に実行委に五人を派遣している県は、今回の異動で二人を県に復帰させる。
一人は、実行委実務局長で参事(部長級)の岡部英則氏(54)で、県障害者福
祉センター所長に二十一日付で着任する。
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■北日本新聞(富山市)-------------------- http://www.kitanippon.co.jp/
◆新川の福祉より充実 NPO法人「つむぎ」設立
元県高岡厚生センター所長の飯田恭子さんと、黒部市三日市の民間デイサービ
ス施設「憩いの家 まごの手」の施設長、沢井茂吉さんらが、NPO法人(特定
非営利活動法人)「つむぎ」を設立した。新川地域でまごの手の運営や、介護講
座、講演会の開催を通じ、健康で住みよいまちづくりを目指す。
「つむぎ」は、いろんな人々が縦・横の糸のようにかかわり合い、つながって
住みやすい社会をつくろうとの思いで名付けた。事務所は、「まごの手」内に置
いた。
「まごの手」は、平成六年からお年寄りや障害者、児童のデイサービスなど、
居宅介護支援事業に取り組んでおり、NPO法人化で経営の安定化ときめ細かい
サービスが望める。
設立に合わせ、魚津市の新川学びの森天神山交流館を会場に、五回シリーズの
講座「健康と介助・介護」を開く。
つむぎの理事長に就いた飯田さんは「家庭医学が必要なように、高齢化社会で
は家庭介護が常識になる。今のうちから学習することが大切」と参加を呼び掛け
る。
講座は四月から八月まで毎月第三水曜午後七時から。介助方法や痴呆への対処
方法、バリアフリーの家づくりなどの講義や実技を行う。申し込み、問い合わせ
はつむぎ魚津事務所、0765(22)5073。
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■静岡新聞(静岡市)------------------------- http://www.shizushin.com/
◆「災害時要援護者」支援を確認 県、市町村担当者に説明
県は十四日、市町村の防災、福祉担当者を対象にした医療救護、災害時要援
護者、災害救助法説明会を始めた。昨年三月に改定した県医療救護計画や災害時
要援護者支援ガイドラインの周知を図り、市町村での取り組みを確認するのが狙
い。県庁で行われた初回は中部地域の十六市町の職員が集まった。今月中に東、
西部、伊豆でも実施する。
県の担当者は東海地震対策大綱策定などの国の動きや、広域搬送体制の整備な
どの県の動きを説明。「第一線となる市町村開設の救護所が重要。医師の張り付
け当番表が更新されないまま放置されていないか点検するなど、医師やヘリポー
トの確実な確保をお願いしたい」と市町村の体制整備の徹底を要望した。
高齢者や障害者など、これまで「災害弱者」と呼ばれた「災害時要援護者」の
支援については、要援護者台帳の作成や防災訓練の実施などの取り組みを求めた。
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■伊勢新聞(津市)----------------------------- http://www.isenp.co.jp/
◆身障者乗せ鈴鹿8耐に / 川岸市長にPRを要請 「風の会」水谷さん
【鈴鹿】鈴鹿8時間耐久ロードレース(8耐)で身体障害者をオートバイの後
部座席に乗せて走るボランティア団体「風の会」代表の水谷勝さん(54)らが十四
日、活動を多くの市民に知ってもらいたいと、鈴鹿市役所を訪れ、川岸光男市長
に支援を求めた。
水谷さんは一昨年から鈴鹿サーキットで開催している「8耐」の前夜祭イベン
トで、身体障害者を後部座席に乗せて走る「風を感じて~タンデムパレード」を
実施している。プロライダーが集まり、一周約四キロのコースを一周する。今年
は三十人が参加する予定。
自身も8耐に出場している現役レーサーでもある水谷さんは、五年ほど前に車
いすの男性を乗せて走った時の男性の喜びように、逆に感動。多くの人に「風を
感じてもらいたい」とパレードを思い立ったという。
<つづく>
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■紀伊民報(田辺市)--------------------------- http://www.agara.co.jp/
◆必要な議決されていない 高齢者共同住宅問題 県 田辺社福協を厳しく指導
要介護高齢者共同住宅建設問題にからむ田辺市社会福祉協議会の運営について、
県福祉保健総務課は同協議会に対し、「(前社福協では)建設契約に必要な理事
会や補正予算案の議決がなされていないことを確認した。会長の諮問機関に過ぎ
ない建設委員会が手付け金を支払うには理事会などの議決が必要だ」と、厳しく
指導したことが明らかになった。新しく発足したばかりの良原昌子会長(60)は
「県の指導を厳粛に受け止めたい」と述べた。今後、建設計画の見直しが本格化
するとみられる。
13日午後、北村文弘・同課地域福祉班長と、平田慶行・同課副主査が紀伊民報記
者の取材に対して明らかにした。同課は県内各市町村にある社福協の運営につい
て指導・監督する立場にある。
それによると、同課は良原会長による新体制が発足した直後の今月6日、良原
会長と、前執行部当時も事務局長として内部事情に詳しい竹中幸一事務局長を県
庁に呼び、議事録などをもとに事情聴取した。
その結果、同課は(1)社会福祉協議会が土地や建物を契約するには理事会と
評議員会の議決が必要だが、今回の共同住宅建設では議決されていないことが確
認された。また契約には補正予算案の議決が必要だが、それも行われていないこ
とが確認された(2)定款では建設委員会を置くことができるが、理事会の諮問
機関にすぎず、契約や手付け金の支払いには理事会等の議決が必要で、今回はそ
れがなされていない-と認定した。
さらに同課は3点の注意事項として(1)建築工事の契約は市や県の公共事業
に準じて、原則的に入札を行うべきで、今回のように随意契約をするにはそれな
りの理由が必要である(2)建設後の運営で、社福協本来の福祉事業に支障を来
さないよう注意すべきであり、赤字になるようなことがあってはならない(3)
施設利用者は自由に介護事業者を選択できるようにすべきで、社福協が受けるサ
ービスを入所者に強制してはならない-と指導した、としている。
【2004年4月15日付掲載記事】
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■中國新聞(広島市)---------------------- http://www.chugoku-np.co.jp/
◆イラクに平和祈って折り鶴 原爆の子の像に障害者ら
イラクで拘束された日本人の無事や平和を願って、広島市佐伯区の中途障害者
グループ「ひまわり会」(十八人)の会員とボランティア計約三十人が十四日、
中区の原爆の子の像に折り鶴をささげた。
会員は五十歳代から八十歳代で、脳血管障害などで体が不自由になった人たち。
同会ボランティアの新田台吉さん(70)=同区八幡東=から被爆体験を聞いた
のがきっかけで、リハビリを兼ねて、三月末から約四百五十羽を折った。
折り鶴を作る最中に、イラクでの日本人人質事件が発生。救出への願いも込め
た。「最近は命の大切さや原爆の悲惨さが忘れ去られている」。会長の山本孝幸
さん(61)=同区三筋=は、つるした折り鶴を車いすから見上げていた。
◆山口大4教授、会社設立 福祉機器など販売
▽医・工連携 民間と共同出資
「医・工連携」を進める山口大工学部の田中幹也教授ら四人が、情報機器販売な
どの大手、コア(東京、井手祥司社長)と共同で、医療・福祉機器販売のベンチ
ャー企業「医療福祉工学研究所」を設立した、と十四日発表した。大学での研究
を基に、療養中の患者や身体障害者の生活や、医療現場の作業をサポートする製
品の販売を目指す。
研究交流を続けてきた双方が共同出資で今月一日設立。医・工学部の教授四十
人でつくる同大医療福祉部会も事業に協力する。研究者個人と企業とによる起業
が多い中、組織的な連携は珍しいという。
資本金千五百万円のうち、教授四人の出資は計六百五十万円。宇部市の工学部
キャンパスにあるビジネス・インキュベーション棟に事務所を置く。コア関連の
学校法人、山口コア学園の門田章常務理事が社長に就任した。
当面は、手足に障害のある人向けに、カメラで撮影する眼球の動きをデータに
置き換え、パソコンを操作できる機器の製造・販売に取り組む。自治体の補助金
で購入可能な五十万円程度を想定。本年度中の販売開始を目指す。初年度の売上
高は二千五百万円、次年度は一億円を見込む。
このほか、心音や心拍数などを解析できる計測器や、CTスキャンの画像デー
タを整理できるシステムなども製品化を予定。
山口県庁での会見で、門田社長は「山口大の研究力を生かし、高まる消費者の
健康志向に応えられる事業を展開したい」。田中教授は「企業のノウハウを借り
ながら、研究成果を形にし、体の不自由に悩む人たちの手助けをしたい」と狙い
を話した。
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■徳島新聞(徳島市)-------------------------- http://www.topics.or.jp/
◆松茂の特養訪れ迫力の語り 義太夫・竹本さんが4題熱演
義太夫語りの国指定重要無形文化財保持者、竹本朝輝(あさてる)さん(58)
=鴨島町喜来=が十四日、松茂町笹木野の特別養護老人ホーム和光園(迫村ミツ
子施設長)を訪れ四題を熱演し、お年寄り約八十人を楽しませた。
竹本さんは、姉で三味線担当の豊澤島栄さん(61)=同=ら三人と一緒に登場。
音羽菊仙(きくせん)さん(70)=徳島市徳島町三=の踊りに合わせ「傾城阿波
の鳴門 順礼歌の段」「艶姿女舞衣(はですがたおんなまいぎぬ)酒屋の段」な
どを披露した。「傾城阿波の鳴門-」は、木偶(でこ)のいない素浄瑠璃と呼ば
れる形式だったが、竹本さんの迫力ある語りに大きな拍手が送られていた。
竹本さんは「その時々に観客の心に残る公演をしたい。今回は大きな拍手がい
ただけてうれしいです」と笑顔を見せた。
今回の公演は、音羽さんと親交のある迫村施設長が依頼し実現した。
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■四国新聞(高松市)---------------------- http://www.shikoku-np.co.jp/
◆障害者の自立促進へ-「福祉生協」発足
県内の小規模作業所などで生産された食品や日用品を取り扱う生活協同組合
「福祉生協かがわ」(高松市勅使町、森昌一理事長)が発足し、十四日から事業
を開始した。作業所製品などの流通ネットワークを構築するとともに、集荷・配
送などの業務を障害者自身が中心となって行うことで、障害者の自立と地域との
交流促進を目指す。
日本生活協同組合連合会によると、障害者が業務の中核を担う生協は全国初。
三月三日に知事の設立認可を受け、今月十一日、配送拠点となる事務所をオープ
ンした。
障害者が小規模作業所や福祉施設などで生産・製造する製品については、流通
網が確立されていないのが現状。
「福祉生協かがわ」は、活動に賛同する農家や食品製造会社などから仕入れた
食料品などとともに、こうした障害者手づくりの品を集荷。「自家製品」の販売
が主だった各作業所の品ぞろえが豊富になるように配送する。商品は、受け取っ
た作業所などが消費者である組合員に販売する。
生協業務や作業所の販売活動のスタッフは障害者が中心。業務を通じて地域と
の交流を深めてもらい、製品づくりが一層、障害者の自立の手段となることを目
指している。
事業開始した十四日は、健常者も含めたスタッフ十人が車七台に分乗し、勅使
町の事務所を出発。県内約百五十カ所に商品を届けた。
森理事長は「障害があっても社会の一員としてできることがあるはず。ここは
障害者が積極的に参加する生協。気軽に訪れて生きがいを見つけてほしい」と話
している。
問い合わせは<087(868)9598>。
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■高知新聞(高知市)----------------------- http://www.kochinews.co.jp/
◆セラピー犬育成 高知市のNPO 初の合同訓練
愛くるしい容姿、動作で高齢者や心身に傷を負った人を癒やすセラピー犬。本
県でその普及に取り組んでいるNPO法人「高知セラピー・ドッグ協会」(小田
清建代表)がこのほど、高知市小石木町のドッグラン高知で初の合同訓練を行い、
本格育成に乗り出した。
犬などの動物を利用した療法は、1970年代に欧米で研究が開始。動物に触
れようとすることで日常の動作や発声が増え、ストレスや孤独感を和らげる効果
があるとされる。県内では昨年8月、同市に発足した同協会が育成や施設訪問な
どの活動を目指している。
セラピー犬の認定基準は全国統一されておらず、同協会は(1)人懐っこい
(2)人に対して攻撃性がない(3)「待て」「伏せ」など基本的なしつけがで
きている--などを目安にA、B、Cの3ランクに分けてこれまでに計六匹を認
定。老人ホームや障害者施設など大勢の人が集う場所に出向くことが多いため、
物おじしない性格も求められ、B以上が施設訪問可能な犬としている。
合同訓練には、B-Cランクに認定された犬5匹と飼い主が参加。まず車いす
への反応をテスト。車いすに乗った人が近づいた際、動じないかを確認した。
小型犬の場合、車いすの人が頭をなでようとしても手が届かないため、タオル
を敷いたひざの上に犬が乗るようしつける。逆に大型犬は体重が重いので、車い
すの前や横で待たせるよう飼い主が指導。飼い主もケアを受ける人の目線に合わ
せ、しゃがんで接することを教わった。
最も要求される「待て」の姿勢は、1匹ずつ反復練習。犬が複数で施設を訪問
することも想定し、犬同士が気を取られないよう擦れ違わせたり、大勢の人に囲
まれても平気なよう念入りに訓練した。
訓練後、「患者の気持ちをほぐすには飼い主の接し方も大事」と小田代表が講
評。犬の苦手な人や衛生面に配慮すること、えさを与えてもらうときの注意点も
紹介した。
参加者は「犬を一方的に触れさせるのではなく、会話をすることの大切さが分
かった」「福祉の専門学校に通っているので、いずれ犬と一緒に施設を訪問した
い」などと話していた。
◇
同協会は、Bランクの訓練を済ませたセラピー犬1匹(キャバリア・キング・チ
ャールズ・スパニエル)の寄贈先を募集している。締め切りは5月末で、希望者
多数の場合は同協会が審査で選ぶ。問い合わせは小田代表(090・3787・
1416)まで。
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■長崎新聞(長崎市)--------------------- http://www.nagasaki-np.co.jp/
◆社会参加促進へ 県障害者スポーツ協会が設立
県障害者スポーツ協会の設立総会が14日、長崎市内のホテルであり、障害者
スポーツの普及、振興を図る同協会が本格的なスタートを切った。
約100人が出席。金子知事が「県としても、障害者の方々の社会参加促進の
ために、これからも市町村とともに協会を支援、育成していく」、長崎障害者ス
ポーツ団体の浜崎日出樹理事長が「この日を首を長くして待っていた。多くの意
見を聞いて、価値ある協会に発展してほしい」と祝辞を述べた。
これまで、障害者スポーツ協会の未設置県は、本県を含め全国で7県。本県で
は1998年ごろから設立要望の声が上がり始め、2000年以降に設立検討会
を開き、今年2月に設立準備委員会が発足。県や市町村などの支援を受けて設立
に至った。
同協会の実施事業の主なものは▽障害者スポーツの振興(情報提供、指導員の
養成、スポーツ教室の開催)▽全国障害者スポーツ大会への派遣▽県障害者スポ
ーツ大会の開催など。同協会は同市茂里町の県障害者社会参加推進センター内に
事務局を置く。
バドミントンや風船バレーを楽しんでいる野田恵子さんは「今までどこに連絡
していいのか分からなかったので、窓口がほしかった。他県とのつながりができ
たのもうれしい。いい方向に進んで行くように、力を合わせていきたい」と目を
輝かせていた。
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■宮崎日日新聞(宮崎市)--------------- http://www.the-miyanichi.co.jp/
◆ボウリング世界大会出場で募金呼び掛け
米国で六月にある視覚障害者のボウリング世界大会に日本代表で出場する高鍋
町視覚障害者福祉会会長の小島義久さん(56)=同町北高鍋=を支援しようと、
地元のボランティアグループがモウソウ竹を利用した募金箱を作製。児湯郡内の
飲食店などに置き、広く協力を呼び掛けている。
小島さんは昨年、全国視覚障害者大会(全盲の部)をはじめ三つの大会で優勝。
アジア大会でも総合優勝し、前回に続き世界大会の出場権を獲得した。
しかし、視覚障害者のボウリングはパラリンピックに認証されておらず、支援
する組織や行政もないため、自費参加。同町の視覚障害者とボランティアでつく
る「たどりみち」のメンバーが中心になって応援団を結成、募金を行うことにし
た。
募金箱は小島さんの写真入りで約五十個作製。当初は地元高鍋をはじめ、児湯
郡内の飲食店に置いてスタート。善意の輪は徐々に広がり、県内のボウリング場
や福祉専門学校、病院、自衛隊でも協力が得られ、既にいっぱいになって戻って
きたところもある。
「たどりみち」の田苗博之会長は「多くの支援をもらい、感謝の気持ちでいっ
ぱい」。小島さんも「みなさんの協力はありがたく、励みになる。ボウリングの
本場である米国で全力でプレーしたい」と意気込んでいる。
募金は五月下旬まで続けるという。問い合わせは田苗会長TEL0983(23)
0103。
2004年04月15日
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■琉球新報(那覇市)-------------------- http://www.ryukyushimpo.co.jp/
◆相談処理機関>県内事業所の半数が設置せず
福祉サービスの悩み、相談の処理機関として、重要視される第三者委員会が、
県内では全事業所の約半数で設置されていない。第三者委には民生委員や識者ら
が選任され、中立性を保つ。国の指針で、利用者保護のためホームヘルプを含め
児童、高齢者、障害者向けの福祉事業所内で設置が求められている。弁護士や医
師らでつくる県福祉サービス運営適正化委員会(辺土名朝秀委員長)が行った事
業所向けアンケートによると、2002年3月現在で、回答した475事業所中、
229カ所(48・2%)が設置しておらず、うち75カ所が設置予定なしと回
答した。
同適正化委は「未設置に罰則はなく、現在でも徹底されていない。各事業所の
積極的な第三者委の整備を願う」と話している。社会福祉に詳しい富樫八郎沖縄
大助教授は「苦情に理解を示す事業所は急増しているが、利用者、事業所とも対
応はまだ模索中。利用者と対等の関係を築けるか、苦情の密室化を防げるかが課
題。利用者が委縮せずに苦情を訴えられる組織づくりが必要だ」と説明する。
調査の回答では、「苦情は現職員で対応できる」「(第三者委の)役割が不明
確」などが第三者委未設置の主な理由。第三者委ではなく、施設責任者が苦情を
受け付けた131事業所(計844件)では、ほとんどが話し合いで解決したと
いう。しかし同適正化委では「苦情がある所はまだ健全で、ない所が逆に問題だ」
と、第三者委による利用者保護の効果に期待する。
02年6月の社会福祉法82条改正により、県では当事者間で解決が困難な苦
情を公正に処理する適正化委員会を設けた。同委に寄せられた苦情は2000年
度の2件から毎年増え、03年度は44件となったが、件数的には少なく、同適
正化委は「利用者の権利意識が未熟で、また同委員会の認知不足もある」と話し
ている。同委では苦情処理の現状把握のため01年度に続き本年度、各事業所に
調査を行う予定だ。
◆嘉手納町>車いすバスケで体験交流
【嘉手納】車いすバスケットボールを体験することで障害者に対する心のバリ
アフリーを図ろうと、「車いすバスケットボール大会体験交流会」(主催・沖縄
青年会議所)が10日、嘉手納基地内の体育館で開かれた。
嘉手納町と嘉手納基地内の児童、県内の車いすバスケットボールクラブのシー
サークラブと沖縄フェニックス、観客ら合わせて約200人が参加した。
初めにシーサークラブとフェニックスがそれぞれ試合を披露。車いすに乗った
選手の巧みなパスワークとシュートに、会場から歓声がわいた。
その後、会場に集まった児童らが、実際に車いすバスケットボールを体験した。
ボールを抱えながらの車いすの操作に、初めは苦労している様子だったが、徐々
に慣れると動きも激しくなった。
初めて車いすバスケットボールを体験したという嘉手納小学校6年の奥間空君
(11)は「思ったより(車いすの)操作が難しかった。シュートが届かなかっ
た」と感想を話した。
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