本日は、「札幌地区私立中学高等学校PTA連合会総会」、並びに私が所属する「札幌市私学振興議員連盟」との懇話会が開催された。
冒頭の総会は質疑等もなくあっという間に終了し、我々議員連盟との懇話会に入った。
私は本年度、札幌市議会で文教委員長を務めさせていただいているので、例年にも増して、要望事項を重く受け止めているところである。
さて、出席されている各私立学校の校長先生やPTA会長さんたちの自己紹介から始まったのであるが、その中で一つの衝撃的な数字が示された。
すなわち、リクルート社が行った調査の中で、「未来社会への認識」という項目で「好ましくない」という高校生が76.8%に上り、2年前の調査の58.8%を大きく上回っているということであった。景気の低迷や雇用状況の悪化というものを身近に感じているとともに、少子高齢化がますます進む中で、今後の社会保障制度に対する不信感も影響しているものと推察される。
無限の可能性を秘めた子どもたちが未来に明るい展望を見いだすために、何とか智慧を絞っていきたいと改めて強く感じた次第である。
続いて質疑が行われ、急激な生徒減少の中にあって、札幌市立高校の定員が現状維持の方向であることに、強い懸念が示された。
また、札幌市が進めようとしている札幌市立の中高一貫校設立についても、私学の経営を大きく圧迫させる要因になりかねず、疑問の声があがった。
これについては、一方で、多くの生徒や保護者が待ち望んでいることもあり、今後の展開に対して、我々の判断も大変難しくなってくるものである。
公私間の格差是正については、教育の機会不平等に繋がる大きな問題点であることから、今後ともPTAの皆さんと協調しながら、札幌市や札幌市教育委員会に強く働きかけていきたい。
札幌市議会議員 おさない直也
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