本日で、札幌市議会第3回定例会の3日にわたる代表質問が終了し、論戦の場は、常任委員会ならびに
決算特別委員会に移ることになる。
今回の代表質問において、我が自民党会派からは2人の議員が質問に立った。
その中で、気付いたことを1点申し上げたい。
札幌の上田市長は、民主党の推薦を受けており、その意味では、国政における民主党政権誕生により、
国政とのねじれが解消されたことになる。
逆に我々としては、市政の奪還(すなわち、我が党の政策を遂行する市長を誕生させること)が至上命題
であるなかで、完全野党としてその存在意義を示していかなければならない。
我が党の敗北の反省点として、党員の中から上がった意見の一つが、相手(民主党)に対して、
ネガティブ・キャンペーンを行ったことの批判があがっている。
保守の思想をしっかりと持ちつつ、真っ向から政策で市民・国民に訴えていくことが求められている。
札幌市民の要望としてこの20年以上にわたって最も多いのは、冬の雪対策である。
雪が降らない地域の皆さんには理解するのは難しいが、札幌は年間に降る雪の量は6~7メートル
にも及ぶ。しかも、水でとけるような代物ではなく、この謂わば ”やっかいもの” をどうやって
片付けるのかは、我々の宿命とも言える。札幌市の雪対策関連予算は、年間150億円にも上る。
ましてや、この”対策”は、100%民間の地元中小建設業者が担っているが、建設関連予算は減る一方
の中で、この除雪の担い手を確保するのも至難の業となっている。
こうした状況の中で、自然を相手にし、毎年降る雪の量も変わるなどするため、
①契約は単年度ではなく、複数年契約にすべき
②夏の道路維持と一体化して発注すべき
③冬の除雪にしか使わない大型機械は市が用意すべき
などを、何度も何度も主張し、提案をしてきた。
しかしながら、行政側はその都度、それが出来ない理由ばかり並べてきた。これが現状である。
ところが、今回、民主党の質問に対して、今まで拒んできた我々の主張を今後やっていきたい旨の答弁をした。
もちろん、結果として市民のためになるならそれに越したことはない。
だけど、今までできないと言ってきたのは何だったのか?理解に苦しむ。
再度、特別委員会の場で突っ込んで議論させていただきたいと思う。
札幌市議会議員 おさない直也