映画館に来ると

息子の車椅子を押して

一緒にきたことを

いつも思い出す。


退院して初めて来た映画館。

観た映画は『こんな夜更けにバナナかよ』

一番前の席で

首をグイッと上げながら

真剣な目でスクリーンを見つめていた

息子の横顔が今でも忘れられない。


そのあと、何回か映画に行った。

時には息子と主人と

息子の彼女と四人で。

時には長男と息子と三人で。

ショッピングモールの中にある映画館は

車椅子ユーザーにとっては

本当にありがたかった。

映画を観たあとは、フードコートで

好きなものを気兼ねなく食べられて

そのあとはショッピング。

本当に楽しいひとときで

今も心の中にしっかりと刻みこまれて

います。


息子が亡くなってからも

ひとりでたくさんの映画を

観てきました。

そして、今回

久しぶりに息子と観たかったなあと

思える映画に出会えました。


『チェンソーマン』

実は、アニメの予備知識なく

エンディングテーマの

米津玄師さんと宇多田ヒカルさんの

曲がどうしてもスクリーンで聴きたくて

観に行ったのです。


そうしたら、もう

オープニングからエンディングまで

息もつけないくらい映画の世界に

入り込んでしまって。

見終わったあと、『面白かった!』と

心の中で叫びました。


今回、レゼという少女が軸になった

お話なのですが

そのレゼが、儚くて可愛いくて

そしてひたすら強くてかっこいい!


エンディングテーマの

宇多田さんと米津さんの歌声が

また素晴らしく

映画を観たあとの余韻がものすごかった。


そして、観たあと

二週間後にもう一度観に行って

しまいました。

こんなこと今まで生きてきて

初めてでした。


この映画、息子と観に行きたかった。

息子ならなんて言うかな。

『チェンソーマン一緒に

観に行こう!』って言ったら

びっくりしたかな(笑)


とにかく感情が揺さぶられ

普段、無意識に閉じ込められている心も

開放されたような

そんな感覚になれた映画でした🎬