ウエディングプランナーの梓(黒木華)は亡くなった親友・叶海(藤間爽子)のスマートフォンにメッセージを送り続けていた。一方、叶海の両親の優作(田口トモロヲ)と朋子(西田尚美)は養護施設から娘宛てのカードを受け取る。そして、娘のスマートフォンにメッセージが届いていることに気づく。
シネマトゥデイより
友人に勧められた僕の故郷である三重県が舞台の作品「アイミタガイ」をTOHOシネマズ新宿にて鑑賞してきました。今週はTOHOシネマズのシネマイレージ会員は1,300円で鑑賞できるという嬉しい週です。
親友を失った女性を中心に思いがけない出会いが連鎖していく様子を描いた群像劇です。
黒木華演じる主役の梓は親友・叶海が亡くなったのを認識しつつ、その叶海に日頃の出来事や想いをLINEメッセージを送り続けるんです。これって僕もメッセージではありませんが、亡くなった人の携帯に電話をしてみたことがあり何となく気持ちがわかります。何だか受け入れられないんですよね。
そして、そのLINEメッセージを見続ける叶海の母親・朋子…ツラいだろうな〜と思います。でも叶海の想いを知り、少しずつ前を向いて立ち直る…この姿を西田尚美が何とも上手く演じています。
そして、傷心の梓も祖母の元を訪れて少しずつ立ち直る…風吹ジュン演じる祖母のことばの一つひとつが温かいのです。この中でタイトルの「アイミタガイ」が出てきます。「アイミタガイ」…「相身互い」と書き、誰かを想ってしたことは、巡り巡って見知らぬ誰かを救うって意味があるみたいです。良い言葉です。
他にもエピソードが色々とあり、最後にすべてが繋がってくるのは出来過ぎな感じはあるのですが、草笛光子が演じる年配の方が弾くピアノの音色に重ねて、亡くなった叶海の回想シーンが流れるシーンとクライマックスのシーンでは涙が止まりませんでした。
黒木華、西田尚美、風吹ジュン、草笛光子…素晴らしい演技でした。もちろん脇を固める中村蒼、藤間爽子、安藤玉恵、田口トモロヲも素敵でした。
この作品ですが個人的総評は星4つ
★★★★☆
ちょい出来過ぎな感じはあるものの、涙が止まらない良い作品です。