39歳の近松優子(江口のりこ)は仕事に情熱を注いで生きてきたが、理不尽なリストラで失業して以来、実家でニートのように暮らしている。一方、優子の父で町工場を営む竜太郎(笑福亭鶴瓶)は、「人生に起こることは何でも楽しまな」を口癖に近所の住民たちと面白おかしく毎日を過ごしていた。ある日、竜太郎が再婚すると言って20歳の早希(中条あやみ)を優子に紹介する。優子は19歳年下の義母を受け入れられないまま、3人での共同生活を送り始める。
シネマトゥデイより

4月は色々なことがあり、映画鑑賞は結局2本のみ。そろそろ映画欠乏症となりつつあるGW後半に新宿ピカデリーにて「あまろっく」を鑑賞しました。

兵庫県尼崎を舞台に年齢も価値観もバラバラな家族が現実に立ち向かい次第に一つになっていく人情喜劇って感じですかね。これは観て良かったです。大学時代に尼崎にはたまに行きましたが、尼崎閘門「あまろっく」の存在は知りませんでした。

リストラで疲れた中年の娘の父親が二十歳の娘と結婚するなんて、ちょいとありえないストーリーで始まるのですが、その展開はハプニングだらけの中にも何だかホッコリする作品でした。

江口のりこ演じる優子は、高学歴で生真面目で有能、それ故に自分の意に反することはハッキリ言う…こんな社員が会社にいたらなんぼ有能な社員でもイヤですよね。それに対して何でもプラス思考で考える中条あやみ演じる早希や父親の鶴瓶師匠演じる竜太郎は対照的です。

この対照的な家族が日常生活で相反しながら、周りの環境要素もあり次第に融合していくのですが、特に優子のカドが取れていく様子がいいんです。

エンディングはまたまたえ〜って感じでしたが、これもまた良い結末でした。

江口のりこ、中条あやみ、鶴瓶師匠の関西弁での掛け合いもサイコーです。

この作品ですが個人的総評は星4つ。
★★★★☆
鶴瓶師匠の発する「人生に起こることは、何でも楽しまなあかん」「食うて寝たら大概の事はなんとかなるわ」…こんな時代だから心に刺さりましたし、楽になりました。