美術展のために広島に来た大学生・久能整(菅田将暉)は、犬堂我路(永山瑛太)の知人だという女子高生・狩集汐路(原菜乃華)と出会い、ある相談を持ちかけられる。それは彼女の家系・狩集一族の遺産相続を巡るものだった。当主の孫にあたる汐路をはじめ4人の相続候補者たちは、遺産を手にするために遺言書に記された謎を解かなくてはならないが、狩集家では遺産相続のたびに死者が出ており、汐路の父親・弥(滝藤賢一)も8年前に交通事故で他界していた。
シネマトゥデイより
週末は旅行に行っていたので、月曜日の敬老の日にTOHOシネマズ新宿にて鑑賞しました。
いや〜なかなかに極上のミステリーでした。この作品はテレビドラマシリーズも好きで毎週楽しみに見ていました。菅田将暉が完全に主人公・久能整をモノにしているのが大きなポイントですかね。
ドラマでも出てきた我路が最初に出てくるのは少し無理矢理っぽいところではありますが、広島で展開される莫大な遺産相続に関する謎解きは色々と考えさせられて面白いです。
あとこの作品のいいのは面倒な大学生・久能整が発する言葉です。今回だったら「子供は塗りたてのセメントと一緒だから、傷つけたりすると、そのまま残ってしまいます。」「日本では、努力とか、頑張るとかが当たり前に言われるけど、世界では、心が傷つくと必ずカウンセリングを受けるようにするんです。人って、そんなに強くは無いので、ちゃんと傷は治さなければ。そして”弱い”ことは、全然悪く無いし、恥ずかしくないという事を言ってくれています。自分の弱さを認めて、これはヤバいと思ったら、誰かに頼ればいいんです。」など…ストーリーとも絡みかなりずっしりときて納得してしまいます。
今回は映画ということで柴咲コウや鈴木保奈美、松嶋菜々子など豪華キャストでしたが、原菜乃華が涙ポロリのピュアな演技を魅せてくれるのもよかったです。この女優さんは初めて見ましたがいい役者さんになるかもしれませんね。
この作品ですが個人的総評は星4つ
★★★★☆
極上ミステリーは誰もが楽しめる内容だと思いました。

