江戸の郊外、品川台町で腕がいいと評判の鍼医者、藤枝梅安(豊川悦司)。彼には悪を闇に葬る仕掛人というもう一つの顔があった。ある日、梅安は仕掛の標的を探るためにある料理屋を訪ねるが、標的となる料理屋のおかみの顔を見た瞬間、梅安は驚く。それは梅安に暗い身の上を思い出させる人物だった。
シネマトゥデイより
絶対に観ようとチェックしていた池波正太郎原作の本作を観に新宿ピカデリーに行ってきました。まさに理想的な時代劇って感じで鑑賞できて良かったです。
まずストーリーがわかりやすくて良かったです。勧善懲悪でスッキリする中で、それぞれの登場人物の微妙な揺れ動く感情が上手く描かれていました。あと、序盤で起こり(依頼人)、元締め(仲介人)、仕掛人の関係もストーリーに練り込まれており、簡単に作品に入り込めました。
トヨエツ演じる藤枝梅安はまさに適役!表情、動作、衣装…ピタリと合っておりました。坊主頭のトヨエツもカッコいいですね。そして、同じ仕掛人である片岡愛之助演じる彦次郎とのバディのような関係もよかったです。二人が食べているお粥、鍋料理、湯豆腐が美味そうで食べたくなりました。
そして仕掛人の標的となる料理屋のおかみ・おみのを演じた天海祐希はあらためて美しさを感じました。妖艶とはこういうのかな〜なんて思いながら見ていました。トヨエツと菅野美穂の絡みは色気がありましたね。
この作品ですが個人的総評は星5つ🤩
★★★★★
今年観た邦画で一番良かったです。今回がパート1でパート2は彦次郎がメインになるようですが、今から公開される4月が楽しみです。客層は中年以上ばかりでしたが、若い人にも観て欲しい作品です。

