青森県弘前市の高校に通う16歳の相馬いと(駒井蓮)は、強烈な津軽弁と人見知りが悩みの種で、大好きなはずの津軽三味線からも遠ざかっていた。そんな状況をどうにかしたいと考えた彼女は、思い切って青森市のメイドカフェ「津軽メイド珈琲店」でアルバイトを始める。当初はまごつくものの、祖母のハツヱ(西川洋子)や父の耕一(豊川悦司)、アルバイト先の仲間たちに支えられ、いとは少しずつ前を向いていく。そんな中、津軽メイド珈琲店が廃業の危機に見舞われる。
シネマトゥデイより

週末は刈谷日劇にて『いとみち』を鑑賞してきました。強い津軽弁と人見知りにコンプレックスを抱く女子高生の成長を描いた青春ドラマです。

いきなりきつい津軽弁での会話が続くのでなかなかに難解でした。ベタな津軽弁って本当に難しいんですね。いとちゃんは東京出身のお父さんと死んだ母親方のお婆ちゃんと住んでいるのですが、これまでは純朴に育ってきたことが作品の中ではわかります。そして、少し反抗期なことも…そんないとちゃんに接する三味線奏者であるお婆ちゃんが特にいい味を出してます。

一念発起して「津軽メイド珈琲店」で働き始めるのですが、家族、バイト先のメイドカフェと主人公いとちゃんの周りの人たちがとにかく味がありいいんです。皆んな、悩みやコンプレックスを抱えて生きているという事がよく描かれています。メイド喫茶の先輩役の黒川芽似が本当にいい味を出しています。

クライマックスでいとが津軽三味線を弾くシーンでは久しぶりに泣いてしまいました。

個人的総評は星4つ。
★★★★☆
上映館が少ないのが勿体ない作品です。