シネマトゥデイより
フィンランド北部の田舎に中国・上海からやってきた料理人のチェンとその息子。彼らは恩人を捜してフィンランドまで来たのだった。しかし恩人を知る者はなく、食堂を営むシルカはチェンがそこで働くことと引き換えに恩人探しに協力することを約束。人々は見慣れない料理に戸惑うが、口にしてみるとそのおいしさを認め、食堂は評判に。常連客とも仲良くなっていくチェンだったが、帰国の日が刻一刻と迫ってくる。

フィンランドの映画って初めてですが、『世界で一番しあわせな食堂』を観てきました。コロナ禍でハリウッドムービーの公開が完全ストップしているので、公開される洋画は普段観ることができない国の作品ばかりですね。予告を観ていると特に感じます。

さて、作品ですが上海からフィンランドの田舎町にやってきた中国人親子と、その親子が転がり込んだ食堂を軸にハートウォーミングな光景を描いたヒューマン作品です。

この中国人チェンは料理人なのですが、芸は身を助けるとはこの事で、彼の繰り出す料理に周りの人たちが次第に魅力されていく姿はまさにアメージング。言葉は通じなくとも、胃袋を掴むのは手っ取り早いですね。

チェンがこの街に来た動機はあんまり深掘りされずボンヤリでしたが、チェン親子と食堂の主人シルカとの心の通じ合いや店の常連ジジイとの触れ合いの描き方は何とも心温まるモノでした。フィンランドサウナでの交流もでてきますしね。

個人的総評は星4つ。
☆☆☆☆★
今後、フィンランド映画を観ることは中々にないでしょうが、良い作品でした。