冬の課題図書である田崎健太氏の著書「真説・佐山サトル タイガーマスクと呼ばれた男」を読了しました。

佐山サトルがタイガーマスクとして一世風靡したのはわずか2年4ヶ月あまり…でもあの変幻自在な動きに当時のプロレスファンは誰しも心を鷲掴みにされました。特にダイナマイト・キッドとのライバル対決は忘れられません。

しかしこの本が興味深いのは佐山サトルのタイガーマスクになる前とその後を丁寧な取材をもとに伝えているところです。

UWF、修斗といまの総合格闘技のベースとなる発想、実験をすべておこなっています。そしてお金には無頓着。やっぱり天才ですね。プロレスにしても総合格闘技にしても時代が10年早い!

そしてそんな佐山を慕って色々なひとが群がってきます。まさにそんな人間模様の描き方もこの作品の興味深いところでしょう。

500ページ以上ある濃厚な内容ですが一気に読んでしまいました。最後にできればリアルジャパンプロレスをやっている現在の佐山サトルの声が聞きたいと思ったのは僕だけでしょうか?