この投稿をInstagramで見る

「山月記」 中島敦 「その声は我が友李徴ではないか?」 でおなじみ(?)の山月記 これ一時期ネットで流行ったんですが なんで流行ってたんですかね?笑 男が虎になってしまう話しですね 私これ読むと泣いてしまうんですよね… この虎になった男 頭が良くて官僚になって結構良い役職で 奥さんもらってわりと良い生活してる でも昔からどうしても歌がやりたくてやるんだけど 歌には才能がなくてうだつが上がらず 今まで下に見ていた周りの人がどんどん出世していく中 我慢できなくなって家を飛び出すも 歌で世に出られず気がついたら 虎になっていた、という そしてたまたま通りがかった友人に 「もう人としての理性がなくなりそうだから」 て歌を詠んで、これを残してくれって言うの。 でもその後すぐに 「本当は家族の心配をするべきなのに自分の事ばかり考えて申し訳ない」 て言うんですよ。 これあまりに切ないし 私は役者や製作や好きな事をやりたくてやってる人なので思うのかもしれないけれど 好きな事をやるのって 必ずしも楽しいだけじゃなくて むしろ比率としては苦しい事の方が多いかもしれない でも何かを作って届けられた瞬間の喜びには代えられないモノがあって それでもやっぱり 周りとの乖離だったりとか、これをやるために何かを手放したことが少なからずあって それってもしかしてもっと自分が頑張っていれば得られたかもしれないとか 今の自分が悪いとは思ってないんですけど この山月記という話しは なんかそういう 好きを諦められない事への弱さ みたいのを書いていて 切なすぎて泣いてしまうのでした… #なお本 #読書 #本好き

なおさん(@__naone__)がシェアした投稿 -