ドロシー バトラー, Dorothy Butler, 百々 佑利子
クシュラの奇跡―140冊の絵本との日々


生まれつき重い障害と闘うクシュラの奇跡を綴った本。


今日は絵本の紹介ではありませんが、クシュラも絵本が大好きな少女で

成長発達は、健常児と比べると、はるかに遅れていましたが

言語発達の面では、ちっとも遅れていなかったのです!


クシュラに対する両親の思いやりのたまものだと思われます。

クシュラの日常には、いつも絵本がかかせませんでした。


ご両親が、いつもクシュラに絵本を読み聞かせ

クシュラは外界とのつながりを絵本で感じとっていたのです。


だから、たくさんの語彙も絵本から、どんどん頭に入り、

言語発達は、目覚しいものを見せました。


確かに、重い障害で苦しみ手足の動きは、

思うようにできませんでした。


クシュラは、生まれてすぐ、腎臓などに異常があることが分かり

入退院を繰り返しました。


検査を重ねていくうちに、父親の染色体に少し異常が見つかり

父親は、異常はみられることはなかったのですが、

その子どもとなると異常が現れる場合もあることが分かり

クシュラは遺伝による障害がみられました。


クシュラのご両親や周りのみんなが、いつもクシュラを見守り

温かく支えあって、クシュラも絵本という楽しみを見つけて

生きていく姿が綴られている。


私が読んだ本は、

ドロシー・バトラー, 百々佑利子, Dorothy Butler
クシュラの奇跡―140冊の絵本との日々

でしたが、↑の本は、普及版で「その後のクシュラ」の様子も

紹介されているようです。私も探して読んでみたいと思っています。


クシュラは、重い障害の中で、発達の遅れがあって、歩行するまで

時間がかかりましたが、実は、上の娘が、クシュラと同じように

歩行までに時間がかかり、似たケースでしたので、

余計にクシュラが身近に感じ、ご両親の気持ちにも共感し、

素晴らしい奇跡に感動を覚えました。


クシュラはまた、私と同世代のようなので、「その後」も気になります。

是非、読んでみたい1冊です。



PS.-優れた絵本ガイドとしても、おススメの1冊です。