谷川 俊太郎, 和田 誠
がいこつ


この絵本、うちの娘たちに読んで、

どうなんだろう?と読み聞かせする前に

先に読んで思いました。


がいこつなんて怖がらないかしら?とか

死にたい『死』について語るなんて、まだ早くない?とか

ついつい先回りして余計なことを考えていました


子どもは、この『がいこつ』に、スーッと入り込んでしまいました。

純粋な気持ちで、表紙を見て「がいこつ笑ってる!」と

うれしそうにお話に耳を傾けてくれ、「もう一度、読んで!」と

気に入ってしまう程でした。


男の子が、死んだら がいこつになりたい。

がいこつになって ようこちゃんと遊びたい。

かぜがスースーとおりぬけて気持ちがいいと思う。

いじめられても もう死んでいるのだから平気だ。


がいこつになったら 楽しいことが、いっぱい。

もう おなかが すくこともないし、

もう 死ぬのも怖くない。

いつまでも ようこちゃんと遊ぶ。


『がいこつ』なんて、タイトルだけど、

好きな女の子とずっと一緒にいたい

という気持ちの男の子のお話です。