なおみんです



自分のなかで未消化な事柄は
いつまで経っても消えることがなくて

それに匹敵する事柄は
また姿形を変えてやってくる。



わたしはなぜか
欲しいものと違うものを
手に入れてしまう。



本当に欲しいものは
妥協してはならないのに。



一番最初に親に買ってもらったクルマ
マニュアル車が欲しかったのにATで

次に自分で買ったクルマは
欲しい色が見つからなくて色を妥協
しかもやっぱりAT

その次は白いクルマが欲しかったけど
黒しかなかったから、白く全塗装した。


結婚して
婚約指輪の代わりに時計買ってあげる
というのでリクエストしたのは
カルティエのパシャグリッド
でも買ってもらったのは
ロレックスのボーイズ

AGGのブーツが欲しいと言って
買ってもらったのはソレルのブーツ

黄色のコペンが欲しかったけど
買ったのはパールホワイトのコペン。


性能が良いからとか
流行り廃りがどうとか
価格やブランドがどうとか

そんなことより


わたしは
「わたしの欲しいもの」が欲しいのだ。



欲しいものは
自分で買えばいい

それはもちろんその通り

でも厄介なのは
買ってあげるよ、ってときに

買ってくれる人に遠慮して
大して欲しくないものを
買ってもらっていたの。


だから今でも
カルティエのパシャグリッドが欲しいし
AGGのブーツが欲しい

ああパシャよりロレックスで良かった
と思ったことは一度もない。

その証拠に
ロレックスより
フランク三浦の方が出番が多い
というか仕舞いっぱなし

ソレルのブーツは数回履いてお蔵入り。


欲しくないものは
高かろうと希少だろうと
わたしにとっては意味がない

「これが欲しい」の
「これ」以外では駄目なのだ。



その妥協を
もう

何度も何度も
何年も何十年も
繰り返してきた


買ってもらえるだけありがたい
高い物だから
高性能なものだから
わたしのためを思って選んでくれたから

何かと
自分に言い訳して
自分を言いくるめて
納得した「振り」をしてきた




そしたら

ここにきて
またお試しがやってきたの。


わたしが予てから欲しかった
アバルト500。

旦那さんが
買ってあげると言うけれど
買おうとしているのは、
ひとつ上の595


危うく
また妥協するところだったけど

わたしね
アバルト500が欲しいの。

595じゃない。

595の方が性能が良いと思うけど
わたしが欲しいのは500なの。

595は、違うの。
買ったとしても、わたしはきっと乗らない。
愛情も湧かないと思う。

欲しいものと違うものは、要らないの。


買ってもらうということに対する意識が
相手のコントロール下に
勝手に支配されているというか

自ら勝手に
マウンティングされに行ってる。
ドMか 笑笑


欲しくないものを断るのも大事ね。



ライオンズゲートのタイミングで気づいた。

わたしはわたしに妥協しない。
わたしはわたしの欲しいもので満たす。