ここで一句 首都圏外郭放水路 | 歌原奈緒オフィシャルブログ「UTA no HANAUTA」Powered by Ameba

ここで一句 首都圏外郭放水路

吉見百穴に続いて第二弾、「ここで一句」シリーズ。

前から気になっていた場所に出かけて、
その時の気持ちを俳句にしていこうと思います。

今回向かった先は「首都圏外郭放水路」。
ちょいと交通手段の不便なところにあるこの場所。
南桜井駅から歩いて40分。
けっこう足にこたえますね。
住宅地や田んぼを抜けて進むと、
ど~んとこんな建物が。

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この左右対称にある二つの棟は煙突になっているそうです。
予約必要の見学会に行くと、なんと見学者二人、、
案内の方も二人だったから、まさかのマンツーマン。
じっくりゆっくり施設を見せてもらう事に。
こちらは「集中監視室」。

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20個のミニモニターと3つの大モニターが
江戸川周辺の川を24時間監視。
台風の時など、川が氾濫しそうな時は
街の核となって活躍する司令室に!
かっこいいです。
でもこんな心臓部なのにかなりオープンな雰囲気。
いいんでしょうか。
もっと秘密操作本部みたいな感じでもいいのに
見学し放題でびっくり。
ドラマの撮影にも使われているらしい。

次に向かった場所が屋上。
周りに流れる多くの川。
そしてグラウンド。

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このグラウンドの下にこれから向かいます。

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グラウンドに建つコンクリートの建物。
これが地下に続く入り口なんです。
ここから神秘の世界に降りていきます。

その場所とはこちら!
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大きすぎて思わず、ため息。
長さ177m、幅78m、高さ18mある巨大水槽です。
まるで「地下のパルテノン神殿」。
トルコにある「地下神殿」にも似てますね。
コンクリートで打ち付けられた外壁が人工的なんですけど
どこか人間離れしていて神々しいものを感じました。
そしておもわず見上げずにはいられません。

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方向感覚がおかしくなってよろよろっとしてしまうほど自分がちっぽけに感じる。

そして寒い。
地上は20度近くあったのに、
ここは11度。
ひんやり、ひたひた、ぴちょんぴちょん、
そんな音が聞こえてきそうな、
一人で迷い込んでしまったら泣きたくなるような
ミステリアスな場所。

よ~く見たら柱は円ではなく、長丸になっていました。
水が流れやすい角度なんだとか。
そして、また数えちゃいました。
今度は、柱。
だいたい100本くらいかな。
でも実際は50本程しかないそうです。
もう距離感とか方向感覚とかめちゃめちゃになってるのかも。

まるで「不思議の国のアリス」のように
不思議な神殿に迷い込んだような気持ちになりました。
実際洪水を防ぐ役割をするのは年に7回くらい。
この施設ができてから春日部では洪水の被害がずいぶん減ったそうですよ。

地下。
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地上。
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ここで一句。

「人知れず 首都圏守る 地下神殿」