「悪人」 | 歌原奈緒オフィシャルブログ「UTA no HANAUTA」Powered by Ameba

「悪人」

今日は、「悪人」を見てきました。

吉田修一さんの本が大好きで
その中でも「悪人」はお気に入りだったので、
映画になったらどうなるんだろう?

とおもっていたのですが、

予想以上でした。

本当に素晴らしかった。

見終わった時に少し苦しいと感じるくらい
色々な感情が押し寄せてきて
色々なことを考えさせられました。

なんだか、
人って誰でも「悪人」になっちゃうんじゃないかなぁ。
でも誰も本当の悪意があるわけじゃない。

悪い偶然がいっぱい重なっちゃって
悪いことが起きちゃっただけであって、
同じような感情や出来事って
誰の身にも起きうるんじゃないかなって思いました。

そもそも、
自分は人と誠実に向き合えているのか。

今の若者って、
って私もふくめてなんですけれど、
どこか寂しいんじゃないかなって思うんです。

でも、かっこわるくなるのが怖いから
気にしてない風に装ってしまったり
適当に笑ってごまかしたり。

でも、本当はちゃんと向き合いたいし
自分にも一生懸命になりたい。

かっこわるい事をすることすらかっこよく思える、
そうゆう風になりたいなぁって思いました。

一生懸命、必死になっていきたい、
そしてちゃんと周りの人と誠実に向き合っていきたい。

そう感じさせてくれる映画でした。

そう思えたのは

もちろん作品の内容自体素晴らしかったし、
とてもリアルな芝居の役者さんたち、
そして映像も美しかったからかなぁ。

なんといっても、
深津絵里さん、
素敵でした。

見てると、だんだん
こうゆう人いそう!
って思えてくるんですよね。

目とか息づかいとか、
すごく伝わってきて
一緒に切なさを感じられました。

そして、妻夫木聡さん。

実は私のもっていた役のイメージは
もっとぎすぎすした怖いやさぐれている感じだったので、
妻夫木さんだと爽やかすぎないかなぁとおもっていたのですが、

妻夫木さんが怖い
と思うくらい
なんだか狂気的で
すごくよかったです。

あと、柄本明さん、
そして満島ひかりさん、
印象的だったぁ。

なんども身震いしちゃいました。


うん、今日はいい映画に出会えた。
見れてよかったです!