昨日 水戸の『うつわや 季器楽座』で出逢った
少し大きめの急須(土瓶)。
この色合いやフォルムが探していたイメージにピッタリで
見た瞬間、これ!!! と
何年越し?でしょう。
やっと見つかりました。
急須の蓋のつまみ がないもので
素敵なデザインのものを ずっと探していました。
そして 驚いたのは
お店の方が
この急須(土瓶)は
なんと 有田焼 だと言うのです。
有田焼 李荘窯(りそうがま)の急須(土瓶)。
有田焼 というと 白磁 のイメージ。
見た感じ、陶器のようにしか見えませんでした。
まさか、磁器だとはビックリです。
これは 嬉しい。。
なぜなら
陶器 は一見、分厚くて丈夫そうなのですが
壊れやすいので
その点、磁器 は 丈夫で壊れにくい。
磁器でありながら
この陶器のような見た目!
見た感じは 陶器 のようでありながら
実は 磁器 の強度 を持つ!
この 両方のいいとこ取りの合わせ技!
これは 感激でした。
ということで
熱く語ってしまいましたが
大切に使っていきたいと思います。
では ちょっとだけ
<陶器 と 磁器 の違い>について。
「陶器」と「磁器」には違いがあります。
一番大きな違いは「原料の違い」。
陶器は「土物」
磁器は「石物」
陶器と磁器の違いについて | WOW l ワォ!な和を、全国へ。 (japan-wow.jp)
より↓
<陶器>
陶器は、「陶土」と呼ばれる 粘土 が主な原料。
粘土だけではひび割れしすいので
ガラス成分の『珪石』とガラスを熔かす成分の『長石』を
混ぜることで耐久性を持たせているそうです。
1000℃~1300℃で焼かれます。
粘土を主原料とするので
コンコンと手で叩くと、鈍く低い音がします。
磁器より密度が低いので
強度が弱く 熱伝導率が低いため
「熱しにくく冷めにくい」のも特徴。
※ 電子レンジには向きません。(急激な温度上昇で割れるリスクがあります)
◎陶器の代表的な焼物
笠間焼、益子焼、備前焼、瀬戸焼、唐津焼、美濃焼、常滑焼、信楽焼、萩焼など
<磁器>
磁器は、陶石(磁石)を粉砕した 石粉 (いしこ)が主な原料。
ほとんどの磁器は吸水性が0%。
耐久性に優れ、石の成分が最も多いため
陶器より高温の 1200℃~1400℃ で焼くため
固く強度があり 薄く作ることができるそうです。
磁器は 焼成(原料を加熱)すると半ガラス質となり
軽く叩くと金属のような澄んだ高い音がします。
手触りは硬質で 軽くて丈夫です。
光が透き通る性質のため透明度があり
色合いは純白色なものが多い。
磁器は熱伝導率が高いため、「熱しやすく冷めやすい」のも特徴です。
※ 電子レンジ に使用できます。
金彩や銀彩を施したものは放電が起こり、火花が出るので使用しない
◎磁器の代表的な焼き物
有田焼(伊万里焼)、九谷焼、砥部焼、波佐見焼など
また
私が以前習っていた『ポーセリン教室』の
『ポーセリン』とは『磁器』のこと です。
ということで
素敵な器との出会いでした。
李荘窯(有田焼)は 私にとって 理想窯!(笑)
感謝です。
大切にしていきたいと思います。