2004年4月某日
妊娠検査薬で陽性反応が出たおかかは、産婦人科に行くことになりました
右チチのシコリの時にお世話になった総合病院の中に、産婦人科もあるという事が分かったので
そこ以外にどこにどんな産婦人科があるのか、特に調べることはせず、総合病院の産婦人科に行くことにしました。
チクチク、ジンジン、ぎゅいーんと傷むチチを抱えて
ドキドキの初めての産婦人科です！
自分が、ほぼ確実に妊娠している。という事実が嬉しくて
浮かれ気分でやって来たのですが
いざ〝産婦人科〟と書かれたプレートを見ると
急に恥ずかしさと緊張感が出て来てしまい
おかかは、産婦人科の受付のお姉さんに、蚊の鳴くような声で
と言って
受付表と、診察券が挟まれたファイルを差し出しました
受付のお姉さんは、気さくな笑顔で
と言って
バインダーに留められた紙と、ボールペンを手渡してくれました
おかかはソファーに座り
【問診票】と書かれた紙に、必要事項を記入していきました
名前、生年月日、住所、電話番号、血液型、身長、体重
アレルギーの有無、飲酒の有無、喫煙の有無、生理の様子、病歴・・・
等を、順調に記入していく中で
おかかは、意味の解らない質問にたどり着き・・・
と、ペンが止まりました
その〝意味が解らない質問〟というのが
【乳首の状態について、お聞かせ下さい】というものでした
その質問の下には、3種類のおっぱいの図が書かれており
【該当する乳首の状態に、マルをつけてください】とのことでした
突然の〝乳首〟というワードの出現で
おかかの頭には、ハテナがいっぱい浮かびました
妊娠しているかを診て貰うために、産婦人科に来たのに
何故、乳首の事を質問されるのか・・・・
チチの専門は外科だと、右チチのシコリの時に学習しました
なのになぜ、産婦人科と乳首が関係あるのか・・・・・
おかかは疑問に思いましたが
質問に答える為に、もう一度文章を読み返しました
――――乳首に対する質問は
【あなたの乳首は、何センチくらいですか？】というものでした
これも、問われる意味が良く分かりませんでした
乳首が何センチかなんて、重要なことなのか？
妊娠と、一体なんの関係があるのか？
更におかかは、自分の乳首が何センチなのかなんて、気にしたことがありませんでした
この場で、チチを出して図る訳にもいかず
と、自分の乳首を思い出してみました
いつも、自分から見た自分のおっぱいは、こんな感じです
・・・・・・で、乳首が何センチかといいますと
モリっと出てる部分は、こっち側には１センチないと思うけど・・・・
でも、こっちには１センチ、多分、ある！
・・・てことは、これだな！
と、回答の項目の中から、〝乳首は1センチくらい〟という所に、マルをしました
回答しながらも、なんで乳首？と、疑問に思い続け
なんのための質問だったのか、全く分からないまま
記入を終えた問診票を、窓口に持って行きました
すると、代わりに紙コップを手渡され
産婦人科内にあるトイレで、おしっこを紙コップに入れ
トイレ内にある小窓に、おしっこが入った紙コップを置いてくるように
と、言われました
尿検査と言うのは、おかかにとって非常にスリリングなイベントです！
学生時代、学校に提出する尿検査の際、紙コップにおしっこをインするはずが
的が外れて、おしっこが手にかかったり・・・
ズボンを履こうとして、床に置いたおしっこ入り紙コップを倒してしまい
おしっこを床にぶちまけたり・・・
尿検査するつもりでトイレに入ったのに、うっかり普通におしっこして
終了してしまったり・・・
とにかく失敗が多いイベントですし、更に今回は自宅のトイレではなく、産婦人科のトイレなので
いつも以上に慎重に、緊張感をもって、採尿を行いました
紙コップを小窓に置いて、小窓の戸を閉めるまでが、尿検査です！
おそらくこのおしっこを使って、産婦人科版の本格的な妊娠検査薬的な事をするんだろうなぁ・・・・と、予想はできたので
おかかは、無事に検査ができますように！と、お祈りして
小窓の戸を閉めました
トイレから出て、少し落ち着いた気持ちで待合のソファーに座ると
この場の雰囲気が、明らかに他の科と違う事に気付きました
壁紙が可愛い花柄だったり、流れている音楽がオルゴールの曲だったり
掲示板の張り紙に、可愛いイラストが添えられていたりして
なんだかとても、穏やかで、優しい空間が作られていました
おかかは、その雰囲気に、たまらなく心地よさを感じ
と、驚き、同時に
自分がこの空間に居ることに、感動していました
そっと、隣のソファーに座っている女性を見ると
お腹が膨らんでいて
と、また感動してしまいました
自分のお腹もあの妊婦さんみたいに、大きく膨らむ日がやって来るのか・・・・
全然、想像が出来ませんが・・・
大きなお腹を抱えて、ふーっと息を吐きながら
優しく、お腹をなでる妊婦さんを見ていると
とても幸せな気持ちになり
自分も早くそうしてみたいと、強く憧れの気持ちが生まれました
・・・なので、診察室から名前を呼ばれるまでの間
おかかはずっと、心の中で
と、願っていました
●ぼちぼちおかかの日本一出来損ないのおっぱい●
🌟第25話🌟
初めての産婦人科！
おわり♡
動画バージョンも是非♡
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