全仏オープン3日目@パリ
5月29日(火)快晴のローランギャロ。今日来場された日本の方は最高の観戦日です。
● クルム伊達公子 vs スキアボーネ (フィリップ シャトリエ センターコート / 第1試合)
○ 森田あゆみ vs ハーコッグ (5番コート / 第1試合)
● 添田豪 vs ツルスノフ (4番コート / 第1試合)
● 伊藤竜馬 vs マレー (スザンヌランラン / 第4試合)
クルム伊達公子は、復帰後ことごとく強敵ばかりと対戦する運命なのか宿命なのか。
一昨年の優勝者のスキアボーネ(イタリア)vsクルム伊達公子が センターコートに登場。
レッドクレーのスペシャリストとの対戦成績は、スキアボーネが伊達に2勝。数年前の
サフィーナ戦と同様、奇跡を祈ってから、伊達から貰ったファミリーボックスで応援。
この試合に勝って、何とかオリンピック出場のランキングを得てもらいたいので祈る。
伊達はハードコートの展開同様、ライジングを武器にコート内に入って果敢に攻めるが
スキアボーネのトップスピンは、フォアもバックも、見た目以上に体に食い込んでくる。
お互いの武器が対照的だけに、バックハンドの打点のタイミングと位置が、これほど違う。
際どい判定で、伊達がラリーを止めて、ボールマークを確認したが、これは裏目に…
「スキアボーネは男前だな!」と言うと本人に怒られそうだが、筋肉も相当に男前。
残念ながら、伊達はストレートセットで敗退で、自力での五輪出場もなくなったのは残念。
伊達の試合が終わり大急ぎで、添田豪の試合コートへ。ロシアの怪力、ツルスノフと対戦。
添田は今日はサービスが不調で、本来のリズムが掴めず、初戦敗退。でも強くなってます!
添田の試合を見ている間に、森田あゆみは フェド杯で対戦したハーコッグに勝利。2回戦進出。
伊藤竜馬vsアンディ マレー。 全仏オープンのスタジアムコートで、日本の男子選手が
世界トップ選手と対戦する時間と空気は本当に素晴らしいく、歴史的時間を感じながら応援。
第1セットを簡単に落とした伊藤は、第2セットから、伊藤はマレー相手に ガンガン攻める。
第3ゲームで試合リズムが崩れたマレーに、伊藤は攻め続ける。すると、スタジアム全体が
「イト、イト、イト」と大声援。この大声援に日本人として涙が出ます。こんな空気は非常に稀。
残念ながらストレートセット敗退でしたが、伊藤の強烈なストロークは、世界で対等に戦える
武器に変わっています。きっと、TVで観戦された方も、その威力はハッキリ見えたでしょう。
そして、伊藤が退場する時、「イト イト イト」の大合唱。日本男子は 錦織、添田、「イト」あり。
パリのテニスファンは、 「イト」を一躍スターに育てくれました。これからも「イト」大活躍です!