10歳以下へのテニスを考える | テニスな仕事 - Tennis Around the World

10歳以下へのテニスを考える

10歳以下のテニス愛好家へのガイドラインが、正式なルールに定められて
テニス先進国では、10歳以下の普及事業の実践に本格的に努めています。
日本でも、10歳以下へのテニス普及をやってないわけではありませんが、
プロモーション方法と戦略に関して問えば「やってる」とは言えません。

「キッズ」だけでなく「プロ」「ジュニア」「シニア」「ビーチ」「車いす」に至るまで、
あらゆる手段で各種目においてプロフェッショナルなプロモーションに取り組む時にあり、
個人的には危機感さえ覚えるため急務だと考えています。プロモーションの専門家を加えて、
上手なプロモーション方法を日本で展開しなければ、日本選手が国内外で活躍しても、
テニスの注目度が高まっていなければ、話題も半減です。

共有できる展開素材やアイデアは世界中にあるのですが、テニスに限らず
日本人は、世界の実情を検証したり活用することよりも、日本独特の手法を
見出そうとしたり、共有すべき普及事業を独占的に捉える人も少なくありません。
本当のテニス プロモーションとは何だろう…と自問自答している毎日です。

特にプロモーションの難しい「キッズの普及」とジュニアは大切…という思いもあって
今日はアメリカとルーマニアのキッズテニスの普及活動のアイデア動画を紹介します。

ITFが制作した「Tennis 10」(テニス テン)のプロモーションビデオに
USTA(米国テニス協会)が、アガシとグラフのナレーションを入れたビデオ。
それをルーマニアのテニス協会が、両団体から許可を得た上でルーマニア語の
字幕スーパーを入れて、自国のプロモーションビデオとして利用しています。
分かりやすいですし、素晴らしいPVです。


下のアメリカのビデオは、オバマ米大統領夫人のミッシェル オバマが特別出演し、
さらにアガシ&グラフ夫婦が子供と「親バカ」ぶりをユニークに演じています。
米政府の児童健康推進活動「Let's Move!」とコラボ制作した「ジュニア テニス」を普及させる
コラボ プロモーション ビデオ。米国南部を考慮してスペイン語で字幕が入りがいいですね。


しかしコートサイドで一生懸命の親って、日本でもよく見かけますね。
演じる人が本物で、リアルなだけに、これは傑作。まさに国をあげた
楽しいプロモーションですね。これぐらいは、やりたいんですよね…