ナダルvs錦織圭@ウインブルドン
1972年、ちょうど第1回 Japan Openが開催された年のウインブルドン以来の出来事でした。
今から37年前、ここウインブルドンのセンターコートで、坂井利郎さんがナスターゼが対戦。
日本男子選手がセンターコートでプレーするのは、それ以来。歴史的シーンに同席しました。
世界ナンバー1のナダルに、ワイルドカードの錦織圭を、満員の観衆が、歓声と共に迎えます。
錦織くんには、センターコートは、どう見えたのでしょう・・・。今から15年前(1994年)に 、
私は審判で、このセンタコートに立ちました。ウインブルドンのセンターコートは、
他のスタジアムとは全く異なり、観客スタンドの勾配はゆるくなっています。
それゆえ、実際に立ってみると、全体的にとても広い空間に見えるのです。
また、ベースラインから2メートル下がると、緩やかに下りになっています。すると、
対戦相手がさらに遠く見え、自分側のコートがすごく広く見える錯覚が起ります。
とても気持ちが良いのですが、視野に慣れるまでに時間がかかることがあります。
ナダルのパワーストロークに、さすがに歯が立たなかった錦織くんですが、一年のブランクから
数か月前に、試合に復活した若き選手であることを思えば、よく善戦したしたと言えるでしょう。
この対戦カードが、楽天ジャパンオープンで、見れるかもしれません。その時はフルセットに
なることを期待しましょう。今大会のナダルは、タフマッチが続きますが、底力は世界1です。