勝った!クルム伊達公子@全仏  | テニスな仕事 - Tennis Around the World

勝った!クルム伊達公子@全仏 

炎天下の続くローランギャロ。今日はクルム伊達公子 vs 昨年の準優勝のサフィーナ(第9シード)の試合。

第2センターコートの「スザンヌ・ランラン スタジアム」ではファミリーボックスがあり、選手はその試合に限り

10枚のファミリーボックスのチケットが確保され、マイク、古庄コーチ、浅見マネーシャー、村上フェド監督、

平沢氏らと、今日の伊達の応援に。復帰してから、すべてのグランドスラムでの伊達の試合を見続けてます。

Tennis Around the World      Tennis Around the World

伊達の全仏の最高記録は、1995年の1/2 FINALE(準々決勝)。15年前の話も、サフィーナは当時7歳…。

Tennis Around the World

伊達の体調は、見ての通りベストどころか、39歳が無理をすると選手生命の危機につながる状況。

Tennis Around the World   Tennis Around the World
第1セットは開始20分で、元世界No1を相手に、もう 0-5 ダウン。プレーの内容は決して悪くない。

ボールはネットの白帯や、ベースラインをギリギリ切るようなショットが続いて、3-6で落とす。

Tennis Around the World    Tennis Around the World

第2セットに入ってからは、両者ゆずらない強打のラリー。サフィーナのファースト・サービスの

確立が悪く、伊達はサフィーナのセカンド・サービスをリターンでたたき始め、第2セット6-4で奪還。

Tennis Around the World    Tennis Around the World
通り痛々しい伊達の右足は、ファイナル・セットに入って急激に悪化。顔で痛みが分かるほどの状態。

2-4の時点で激なケガの悪化は誰の目にも明らか。それを主審も認めて、トレーナーを至急要請。
Tennis Around the World    Tennis Around the World

ほとんど動けない伊達だが、ドロップショットや、リターンのカウンターショットなどで、相手を翻弄。

伊達の突発的な展開に、元世界No1のサフィーナが動揺してしまい、何も出来ない状態になった。

Tennis Around the World    Tennis Around the World

ファイナルセット1-4ダウンから、怒涛の5ゲーム連取で[ 5-4 ] に。

あと1ゲームだが、伊達の足も限界。[ 5-5 ]、 [ 6-5 ]で、再度マッチーゲーム

Tennis Around the World   Tennis Around the World
スタンドからは、もはや伊達を応援しているような、拍手が続き、

ついに、3-6 6-4 7-5で ゲームセット、奇跡の大金星。


1985年にバージニア ウェードが勝って以来、全仏史上で2番目の

最年長勝利者になりました。そして、伊達公子としては、14年ぶりの

グランドスラム本戦勝利となりました。 また、歴史が作られました。