オバマ大統領就任で思いだしたこと | テニスな仕事 - Tennis Around the World

オバマ大統領就任で思いだしたこと

「アメリカ人には、白も、黒も、ヒスパニックもない。アメリカ合衆国あるのみだ」とオバマ候補が演説していた頃、

インド政府は、「2重パスポート所持の選手は、国の代表選手になれない」という、政令を発令が出されていた。

多民族が集まる国と、多くの国へ散らばる民族。対照的な国情だなと、就任式を前に、ふと思いだした。


男子はアムリトラジ、女子はウベロイ3姉妹は、現在インド在住で、アメリカとインドのパスポートを取得している。

インド政府の政令で、4人はアメリカのパスポートを放棄しなければ、デビスカップ、フェドカップに選考されない。


アメリカのパスポートは、日本人パスポートと同様で、海外渡航は限りなくフリーパスで、何の苦労もないが、

インドのパスポートは、どこの国移動するにも、ビザを必要とし、ビザ取得に何週間もかかるという不自由なもの。


デ杯、フェド選手というプロフィールと引き換えに、インド人になりきるか、

従来通りの、自由なアメリカとの2重国籍を選ぶのか・・・ これは 究極の選択だ。

Tennis Round the World - by 川廷尚弘 引退後を考えると、自由のある国籍を、僕なら失いたくないが・・・