仲代奈緒オフィシャルブログ「ココロの部屋」Powered by Ameba -3ページ目

能登へ。



先日、金沢と能登へ行ってきました。










地震以来ずっと訪れたいと思いながら、

中々行くことが出来ませんでしたが

やっと訪れることができました。




金沢へは

能登へ行く時に立ち寄り、

いつも伺っていた「小松弥助」さんが

あります。



能登は

30年前からの能登演劇堂との

ご縁はもちろん、

以前取材で行った事もあり、

能登の方々とのふれあいは沢山あったので1月の地震以来ずっとずっと心を寄せていました。



しかし、行くのはご迷惑かな、

などと、色々考えてしまい、

中々行動に移せずいましたが、

6月の「大切な人」の公演の後、

沢山のお客様から、

「勇気をもらった」「元気をもらった」

などのお声を頂いたので、

わたし達の歌や朗読で、少しでも

元気になっていただくことができれば…

と思い、勇気を出して訪ねてみました。





小松弥助さんは金沢のお寿司屋さんで、

もう20年以上のお付き合いになります。

当時でも70歳くらいの大将でしたが、

今は93歳。


それでも変わらず、

現役でお寿司を握っています。





大将の握るお寿司は

他では食べたことのない

ほわっと優しい、心がほころぶお寿司で、

そこには大将のお人柄が

そのまま乗っているような気がします。







久しぶりに変わらない

元気なお姿を拝見し、

ホッとしたと同時に

こちらが元気をいただきました。






能登では、以前から交流のあった、

和倉温泉の宿•のと楽の女将さんや、

観光協会の方とお会いしました。



地震当時のこと、今の様子、素直な思い…色々お話を伺いましたが、

最後に

「お話しして、元気をいただきました。

本当にありがとうございます。」

と最高の笑顔で言っていただき、

逆にこちらが温かい心を頂き、

胸が熱くなりました。








その後、

今回ご紹介頂き、初めて

輪島市の曽々木地区を訪ねました。


この辺りは崩壊も酷かったそうですが、

皆を元気にしたいと、賛否両論の中、

お祭りを成功させた自治会長さんを

訪ねました。



元気でパワフルな自治会長さんや

地域の方々が温かく

出迎えてくださいました。





曽々木地区は、

トンネルを抜けると珠洲市と言う

能登でもかなり奥の方で、

到着するとすぐ、自治会長さんが、

ご近所を案内してくださりました。



トンネルが塞がり孤立してしまった地域、家が崩壊して廃墟のようになった地域。


そして海の下が隆起し、これまでと全く

違う景色になってしまった海を

案内してくださいました。

  





お話も伺い、現実に目で見させて頂き、

色々な思いが込み上げました。



今回能登に行き、直接能登の方々と触れ、伺って本当によかったと思いました。



滞在時間1日と言う

大変短い時間でしたが、

とても長い時間のように感じられるほど、色々な体験をさせて頂きました。




崩れた家に貼ってある自民党議員の

「守る」と言うポスターが、

なんとも切なく映りましたが、

それでも能登の自然は

変わらず雄大で美しく、

星空はわたしの真横まで降り注ぎ、

能登の方々のお人柄は変わらず優しく…


ある意味、何もなくなっていないとも

感じられました。





壊れたのは人間が作ったもの。


わたし達にとっては

それがほとんどですので、

それが壊れると言うことは

本当に本当に大変で、

辛いことですが、

それでも変わらずある自然を見ると、

能登は大丈夫だ。と思えてきました。



そんなお話を能登の方々ともさせて頂き、

「元気が出ました❗️」

と言う言葉を頂くと、

わたしにできる、

能登が元気になれる

お手伝いをしていきたい‼️と言う

熱い思いが込み上げてきました。




「また必ず、すぐに戻ってきまーす」



皆さんの笑顔に後ろ髪を引かれながら、

帰路につきました。