7月15日、オペラ座の怪人をマチネ、ソワレ公演両方観てきました。
今年3月以来のオペラ座!
いつもながら、勝手な感想を残しておこうと思います。

ファントム役は、飯田洋輔さん
今年に入ってから、佐野さん、岩城さんのファントムだったので、洋輔さんのファントムは昨年10月ぶりでした。
また上手くなってるー!!
所作も綺麗だし、音程はブレないのに感情がますます入るようになって、私の宝物に~って出てくるところから、鏡に向かって~とかの声色の変わり方、怒りから誘うような感じが秀逸だし、ポイント・オブ・ノーリターンなんて、そんな切なく歌えるか...というくらい。
全部挙げたいくらい歌が本当に上手いし、やっぱり声が良い。


最後、クリスが指輪を返しに来た時、上着をピッと整えるんですが、クリスとは少しでもきちんとした恰好で向き合いたいという、ファントムの矜持なのかなと思えて切なかったです。
あと、墓場の3重唱が洋輔さんと達郎さんだと圧が凄い。
以前、達郎さんがラジオで同じ声が出せる、声質が同じ、って仰ってましたが、多分、寄せてるけど同じ声ではなくて、ただ声質が同じという事だと思うんですが、混ざり合ってそれが迫力になるのかな、と思いました。

クリスティーヌ役は、牧貴美子さん
やっと観られました。初めての牧さんクリス。
美人さんで、背も高め?見た目はちょっと大人っぽいし、ラウル止めて...って止める時は割とキッパリしていてお姉さんぽいですが、オペラ座の屋上とかでは少女らしさもあって可愛らしかったです。
歌もしっかりしていた...んですが、高音?うまく表現出来ないけど抜けるような高音ではなくて、声質の話なのかな?全然満足なんですが、もうちょっとスコーンと抜けるような感じがあっても良いのかなと思いました。

ラウル役は、飯田達郎さん
達郎さんのラウルも昨年の10月ぶり。
驚きました。すごいキャラ変!
前回というか昨年は、一言で言うと何でも自分の思い通りになると思ってそうな貴族感漂う、目が笑ってない怖いラウルでしたが(ゆえに、クリスが攫われて、地下室へたどり着いた時の落差が凄くてそれはそれで好きでした。)落ち着いた大人のラウル。
以前は、新しいラウル像だなと思ったのですが、今まで思っていたラウル像に近づいた感じでしょうか。
達郎さんの独特な個性で、怖いラウルも好きでしたが、普通の...というか大人だけどちょっと熱血漢なラウルで良かったです。


オペラ座の屋上~オールアイは歌が上手いのはもちろん、大人の余裕な雰囲気。
あと、マスカレードはリフトが高くなって、タイミングも良かったように思います。
墓場のシーンは前述の通り圧巻だし、彼女は行く~って入ってくるところ、やっぱり声が良いので素敵です。
ラストの地下室では...また縄の位置が高くなった?!
背伸び状態だし、ちょっと顔が赤くなって1年くらい前の公演を思い出しました。
ファントムが蝋燭を取りに行く時は、一度だけ縄を外そうとしてぐうっ、って自然な反応。
蝋燭を持ってきたファントムにフンっ、って感じで笑いかけてました。
(覚悟くらいできてるぞ、的な?)
縄を切られた後は、クリスに覆いかぶさらずに抱き寄せる、観客からクリスもよく見える感じでした。
でも、達郎さん、ちょうど1ヶ月くらい前にカジモド役で拝見...振り幅!!

あとは、キャスティングされてからずっと観たいと思っていたカルロッタ役の吉田絢香さん。
声は凄いし、プンプンしている所...歩き方とか、頬を膨らませてすごく可愛かったです。
ファントムに途中で止められてしまうThink Of Meも、カーラはクリスとの違いを際立たせるために派手に(?)歌うと思いますが、派手ながらも抑揚あって上手いなと思いました。
イル・ムートでカエルの声になってしまい、もう歌えない~のところもアクション大きくて可愛かったです。


手紙の件でラウルとモメている?ところを見てふと思ってしまったんですが、今期のノートルダムは絢香さんご出演ないですけど、道化の祭りでカジモドと「召っし上がれ~!」からカジモドをすごいいじめる市民だったよなぁ、と、何度も言ってると思いますが、俳優さんって凄いと改めて思いました。
纏う雰囲気が全く違うし。他人の人生を生きているんだから当たり前かもしれませんが。

今回、先行予約の際にソワレをおさえており、ローテ的に飯田洋輔さんくるな...と思って2週間くらい前に空いていたマチネ1階後方をおさえたのですが、まさかの達郎さんに、観たかった絢香さんも観られて良かったです。
マチネのチケットを購入した後、急に全公演完売になってびっくりしました。
大阪四季劇場で、1階後方ってあまりなかったのですが、しっかり段差があるので後方でも視界開けて見やすかったです。
四季劇場、あと京都も、1階後方でもけっこう見やすいなと思いました。