
ソワレのカジモドは飯田達郎さん。
これ、今更気付いただけで、今までもそうだったのかもしれませんが、最初の登場シーンで奥からゆっくり歩いてきて「出来損ない」のセリフと共にキリっと前を向いていて、すごくかっこ良かったです。
陽ざしの中へ、現実のカジモドからゆっくり切り替わっていくの、本当に好きです。
達郎さんは低音が効いていて、高音がスコーンといくタイプではないですが、ぶわっと包み込んでくるような歌声がとても好き。
エスメに「住み心地が良いんでしょうね」って言われたとき、うーん、まぁまぁ...みたいな雰囲気に見えてからの「でも、冬は、さむい」好きです。
天国の光は本当に好きで、同じこと何回も言ってると思うんですが「あいに満ちた あの光に あこがれてたけど~」の「あ」の発音が好きすぎる。
「すきになって、くれたのかな」の前とかも...サントラでも聴けるんですが、やっぱり今がいちばん、劇場で聴くのがいちばんだなって思います。
「サンクチュアリー!聖域だー!!」のところで、エスメを肩に乗せて両手を離して広げたの、初めて観た...けっこうあるようなのですが、私、初めてでした。
最後、フロローがエスメにスカーフを「返す」時に、カジの方に落ちてしまって、拾って広げたり、何か言ったりしてから、彼女に握らせてあげていました。
とっても自然。何度も観てなければそういう演出なんだ、ってなると思う。
ラスト、逃げるフロローを追いかける時は、この日は足で扉をバン!すごく怖いです...
他のカジさんだと、悲しみや怒りに任せて...と感じたりもするんですが、達郎さんカジって、ニタっと笑うから、また違う意味になってくるように思います。
最後、振り返った時がもう何とも言えないんですよね...
フロロー野中万寿夫さん、厳しさと、少しの優しさのバランスがとても好きです。
京都公演から、演出的にカジモドへの当たりが強くなり、エスメラルダへの接し方が気持ち悪くなっていますが、野中さんはその外見もあり気持ち悪さはあまり感じないかも。
(ふと、初演の最終オーディションの時に佐野さんがフロローにいらっしゃったのを思い出したんですが、実現してたら、したらヤバいフロローになってそうだなぁ...)
この日、最後にカジモドから逃げようとする時に後頭部の髪がくしゃっとなっていて、カジモドもフロローも本当に熱演だなぁと思いました。
エスメラルダの山﨑遥香さん。
誰と話す時でも常に対等、相手によって態度が変わることもなく本当に自由で話しやすそうなお姉さん。
見た目もダンスも美しい
フィーバスの佐久間仁さんは、相変わらずかっこいいし演技は細かいし迫力もあって素敵です。
息抜きの最初で指パチンと鳴らすのとか、カジモドに匿われてる→フロロー上がってくる→誰?!のくだりもやっぱり好き。
この場面で、カジモドが慌てて足で扉を閉めてフィーバスを転がす一連のところとか、ルイ11世の「うわっ」とか、昔は笑いが起きていたけど、最近ないですね...
深刻な物語だけど、面白いところも時々あって良いと思います。
佐久間さん、東京ノートルダムのご出演はあるかなぁ...JCSかなぁ。
クロパンの髙橋基史さんは本当にもう昔から演じてた感じ。そんなに回数観てないはずなのに。
酒場でクロパン踊らなくなった(=見せ場が減った)のはやっぱりちょっと残念ですが、でも、まぁ。
髙橋さんの「英雄クロパンだー!」好きです。
ノートルダムの鐘、今期の京都公演は全部で5公演観ることができました。
キャストさんも、トリプルキャストのカジモドと、他ダブルキャストでご出演だった皆さん観る事が出来て良かったです。
劇場を出てから、京都公演はこれで最後だなーと思いながら撮った京都タワー。
京都は、劇場が小さめだし、傾斜があるので1階後方とかでも見やすくて好きです。
次は、何の公演を観に来るんだろう。