1月13日のノートルダムの鐘、マチネ公演を観に行ってきました。

 

この日のプリンシパルキャストさんは、飯田達郎さんのカジモドを除いて全員が初見の方。

ものすごく新鮮でした。

 

今回は、キャストさん別にいつもの勝手な感想を...。

京都からの演出変更や、ラストシーンにも少し触れています。知りたくない方はここまででお願いします。

 

カジモド:飯田達郎さん

3年ちょっとぶりに、ようやく観られました。

豊かな表現力と歌の上手さ、声の良さ。

カジモドは身体が不自由ですが、目の演技がものすごいです。

最初と最後は、いち会衆に戻りますが、カジモドである間はそれを忘れさせられてしまいます。

達郎さんカジモドに関しては、書きたい事がたくさんありすぎるのでまた別記事にしようと思います。

 

フロロー:道口瑞之さん

お稽古写真でびっくりして、イメージが湧かなかった...のですが、実際拝見してみると新しいフロロー像でした。

まず、冒頭では弟を本当に愛しているのが伝わってきます。

それゆえか...カジモドが大人になると本当に怖い。

「聖アフロディージアス」を覚えていない、言えないカジモドに対して「アフロディージアスぅ!!」って凄いキレて怒鳴るんですよね。

道化の祭りでひどい目に遭って、縋りつこうとするカジモドをはっきり身を翻して避けたり。

下がるフロローはいらっしゃいましたが、あんなにハッキリと避けるフロローは初めてです。

また、地声はちょっと高め?セリフをしゃべる時に低く声を出したり、上手く使い分けておられる印象で、やっぱり上手いなぁ、と思いました。

初見の感想を一言でいうと「怖い、悪役っぽい」かな?!

 

エスメラルダ:山崎遥香さん

可愛らしい要素も入った、色白さんの本当に美人なエスメでした。

メイクは育恵さん寄りかな?

タンバリンのリズムでは、誰とも違う「ねぇ、肉屋さん!」で、ダンスはとても色っぽい。

神よ、弱き者を救いたまえ、や、いつか、なども、一言ずつ気持ちを込めて大切に歌っていらっしゃる印象でした。

時々、声が上ずってしまっていたので、まだこの役でのご出演一桁だと思うので、今でも十分な感じですが、回数増えたらもっと素敵になられるんじゃないかな?とも思いました。

 

フィーバス:加藤迪さん

安定の美声と演技力。

何だか、この役で観るのが初めてな気がしないくらいの正統派フィーバス!という感じの溶け込み方でした。

個人的な好みの話で申し訳ないのですが、迪さんのラウルよりフィーバスの方が好きかも。

今回、京都公演は初めてだったので、演出変わった部分だと思いますが、最後にカジモドに抱き上げられたエスメの手をなかなか離さない、離せないシーンの表情が何とも言えなくて泣けました...。

 

クロパン:白石拓也さん

白石さんも、誰とも似てないクロパン像。

そんなに強くないけど、優しいリーダーのような印象でした。

今回から、酒場でクロパンが踊らなくなって、ちょっと見せ場が減ってしまいましたが、個人的には良いのではないかと思います。

クロパンって、歌もダンスも難しい役だと思うので、あのダンスを踊れないせいで歌の上手い人がキャスティング出来ない、という事態になるのであれば、ダンスは出来る方に任せた方が良いのではないかと...

 

 

こんな感じなのですが、正直、初めて観る方ばかり&久々すぎてしっかり観たかった達郎さんカジモドで全然目が足りませんでした。

 

演出変わっている部分では、上述のフィーバスと、牢屋の中でフロローがエスメに迫るシーンから、フィーバスを呼んでくる場面(以前は怪我をしているフィーバスの肩をわざと押すくらいでしたが、今回は掴んで地面に叩きつけていました。)最後にカジモドがフロローを投げる場面...

 

表現がより直接的になっていると言いますか、感情がより表に出てハッキリとしている印象を受けました。

 

フィナーレで、カジモドが熱い鉛を混ぜている場面、囲んでいるアンサンブルさん達がカジモドが混ぜるのに合わせて体を揺らしているのもなんだか臨場感増したな、という印象でした。

 

とても素晴らしい公演でした。

 

また、今回、京都公演のプログラムを購入したのですが、前回横浜のものとけっこうお写真変わっていました。

(この、けっこう…という表現が人によりけりですが…)

具体的に言うと、横浜では減っていた達郎さんカジモドのお写真が復活しており、個人的に感動したのは、63ページの今までも牢屋のエスメとフィーバスの写真だったのですが、これが新しくなっており、個人的には見ただけで泣けてくるような写真でした。

 

京都劇場、久しぶりだったのですが、音が良いなと思いました。

また、前回公演のKAATは、普段、音が良いはずなのにブツブツ切れて聞こえたり、あれ?という日があったのですが、今回はそれもなく。

また、京都は収容人数が少なめ(=劇場が小さめ)なのと、しっかり傾斜がついているので、後方席からでも見やすかったです。

 

 

今回は、急遽追加したので、先週予定していたノートルダムの鐘とオペラ座の怪人を両方観る、という事は叶いませんでしたが、また行きたいと思います。