10日の日は、飯田達郎さんラウルしか観る余裕がなかったので、今回は全体感を見られた、かな?!
印象に残ったシーンごとにいきます、ネタバレしてますのでご注意ください
冒頭、オークション。
老ラウルは、良くみるとお顔は若いんですが、老眼鏡?の使い方が細かいのと「ちょっと、君...」の声が凄いですね。
猿のオルゴールを見たあと、ちょっと苦しそうにして
そして、シャンデリアが上がるシーン。
「過去の亡霊も逃げ出すことでありましょう、さあ!」
ここでシャンデリアの幕が取られる時、東京ではバンバーンって火薬?鳴りましたよね?
大阪ではない、もしかして劇場の問題?(だからノートルダムは京都ばかりなの?)
ハンニバル、山田さんウバルトすごく久しぶりじゃないですか?
コミカルな感じがとても良かったです。
初めて観た黒柳メグも表情がクルクル変わって可愛いです。
平良フィルマンさんも相変わらず良い声で、カルロッタの歌にあそこまで全く興味なさそうな雰囲気が面白いです。
Think of meでは、最初はボックス席で支配人たちと談笑している達郎さんラウル。
オペラグラスを借りて、ん?ってなってもう一度借りてクリスティーヌに気付く、細かいです。
「あれは...クリスティーヌ」凄い良い声!
久保さんクリスは、本当に声綺麗だ声量もあるし、余裕さえ感じるような圧巻のThink of meでした。
佐和さんマダムのダメ出し、「あなた達、全然ダメ」
キツく言うんじゃないんですが、その分怖いというか...
エンジェル・オブ・ミュージックは黒柳メグ本当に可愛かったです。
リトルロッテで楽屋にやってくる達郎ラウルは、支配人たちの話はもう聞いてなさそう。
楽屋でクリスと再会してからは、とても優しい笑顔で話しを聞いてあげていますが、早く食事に出かけたい様子。
そして「わたしの宝物に手を出すやつー」と清水ファントムの怒りの声が響いてきます。
迫力あります、が、鏡に向かって~になると穏やかになるというか、12月に東京で拝見したのが最後だったんですが、その時はとにかく怒りのファントムというイメージでしたが緩急ついててとても良い感じでした。
ミュージック・オブ・ザ・ナイトも、すごいしっかりした声でとても良かったです。
クリスに仮面を取られて「待て!何をするこいつめ!」って追いかけるの、めっちゃ早い。
クリスもギリギリでかわしてる感じで緊迫感漂うし怖い...
その頃、支配人のオフィスでソプラノが行方不明...ってやってるんですが、そこに飛び込んでくる達郎ラウル、眉間にシワを寄せてめっちゃイライラしている感じです。
貴族感漂ってるんですが、クリスの事になると熱血漢。
クリスには、心からの笑顔を向けますが、他の人と話をしている時、笑っていても目が笑ってないんですよね。
ちょっと冷たい、身分の高い人の高慢さを感じさせるような佇まい。
たくさん届いている手紙を確認して、机バンっ!ってしたり、クリスが見つからなくて本当に焦っています。
クリスが戻ったとの知らせを聞いて、会いたいな...の、部分、とても好きです。
イル・ムートが始まって、この日はスンとした顔で観ていましたが、クリスが出てくると少し笑顔になる達郎ラウル。
そして「5番ボックスは空けておけと言っただろう」の清水ファントムの声が降ってきて、後方、上を確認する時の表情はとてもカッコいいです。
そして、オペラ座の屋上~オールアイ~ですが...
達郎ラウルの出たし「どうしてここに?帰ろうよ」
文字だと表現できないのが残念なんですが、リズムと音程と発音のハッキリさが凄い。
本当に上手いです。元々、上手い方ですがセンスが凄いのかな...
「助け出そう全てを尽くして 君をその孤独から」とか包容力が凄いですし、それに応える久保クリスの澄んだ歌声も素晴らしいです。
そして、悲しみにくれる清水ファントム...
ファントムは可愛そうなんですが、このシーンファントム俳優さんによって唸る?吠える?表現が違って注目してしまいます。
清水さんは吠える系かな?
そして怒涛の一幕おわり。
2幕マスカレード
黒柳メグ、出てきた時めっちゃ可愛かったー!
達郎ラウル...ダンスは...ですがフワフワと動く感じで、2日前に観た時より良かった気がする。
モーションが大きいので、クリスと離れ離れになった時、走り回ってる感じじゃなくて周りと一緒に踊っているような感じに見えるところあります。
(敢えて踊っているのか、そう見えるのかは分かりませんが...確かここ、旧演出では周りに合わせてラウル踊るシーンが少しだけあって、新演出では踊って無かったと思います。ターンしながらクリスを探してる感じ。)
ファントムが現れた時、ラウルは強くクリスを引き寄せますが、クリスはフラフラと行ってしまいます。
階段から降りてくる清水ファントムはモーション大きくて怖い。
支配人のオフィス2では、ファントムを捕まえる計画になって佐和マダムに強くダメよ、勝てる訳ないんだから、と言われ、久保クリスに出来ない!と言われ走り去られて、唸って足で床ドンしてイライラする達郎ラウル。
ドンファンのお稽古から、墓場へ行ってしまったクリス...ここでのクリスの歌にはいつも泣かされます。
久保クリスも絶好調で、表現力も声の圧も凄い。
「ここへおいで私の愛しいクリスティーヌ...」と響いてくるファントムの優しい声。
清水ファントム、ここ凄く良かったです。
クリスが音楽の魅力に惹かれてフラフラと行ってしまうのがよく分かる。
そこへ、息せき切って飛び込んでくる達郎ラウル(急にいなくなったクリスを必死に探したんだろうな...ホント細かい)
ここからの三重唱、全員声の圧が強いので迫力でした。
ラウルに止められてハッと我にかえるクリス。
そのままラウルは連れ帰れば良い...と思うのですが、ファントムの挑発に乗ってガンガン間を詰めるラウル。
ラウルが熱血漢なのか、ファントムが人を操るのが上手いのか...?
戻って、ファントムを捕まえようとするラウル達。
5番ボックスが良く見える位置に立って、その時がきたら撃て、って言われる人。
ファントムが姿を現したから撃ったのに、馬鹿者!って怒られる人。
「その時」がいつなのか、分からないよね可哀想に...っていつも思います。
ドンファンの勝利が始まって、ここからポイント・オブ・ノーリターンへ行くところが大好きなのですが...
山田さんウバルト!「ちょっと一杯飲もう とろけるこの身体~」のところの音程きちんととってくれててよかったですー!
ここから、次に繋がっていくメロディだと私は思っているので、アレンジなしの方が好き...
PONR、ここのシーン大好きです。
クリスがとても色っぽくて...椅子をクリスに足ドンされた時、デビュー当時の清水ファントムってすごいビクっとして、後ろにいるクリスにもたれかかるの好きだったんですが、最近はそこまで激しくないですね、それはそれで好きです。
クリスがファントムに気付いてからの激しい引っ張り合いと、マントを外してからラウルや色んな人が出てきて、一瞬、息の詰まるような静寂...
どんな時でも~って絞り出すように歌って、クリスに全てを露わにされてしまうファントムがすごく哀れに見えるんですが、そのまま攫う、ファントムに向けて発砲した人に向かってマイク入らないけど「馬鹿者!」か何か叫んでから追いかけてました、達郎ラウル。
確かにクリスに当たるかもしれないから、ここは咄嗟に怒鳴ると思う。
ウバルトが無残な姿になっているのを観た黒柳メグの「ぎゃあぁぁぁぁー!!」が凄くて良かったです。
ここ、メグの悲鳴で場の緊張感が一気に高まる気がします。
地下室へクリスを連れてきてからの清水ファントムはとても激しいです。
醜さは顔にはない、と必死で言う久保クリスの話なんて聞いてなさそう。
そこに達郎ラウルが到着するんですが...ここでもしんどそうに来るのと、元々少し長めの髪を整えているスタイルなので、それをバサバサにすると凄く苦労してたどり着いた感がよく出ます。すごい罠たくさん潜り抜けてきてそう。
そして、ファントムに捕まって...吊られてしまい、クリスはファントムに選べと強く迫られる訳ですが...
清水ファントムと達郎ラウルの「私を選ぶか、こいつを選ぶか」「命は惜しくない」のやり取りが.激しいので、ちょっとクリスを観る余裕がなく...
達郎ラウルは吊られて爪先立ちになっていて、顔を若干上に向けて本当に苦しそうなんですよね。
フーッ!って、吊られてるので声出ないけど必死に唸ります。
今見せてあげる あたしの心~でファントムにキスしたクリスを信じられない顔で見つめて、目を閉じて顔を逸らせるラウル...
そこから、ラウルに(縄を切るために)向かって行ったファントムと対峙したラウルは、一瞬クリスに視線をやって目を閉じて、覚悟をしたようにファントムを睨んだ...ではないな、見ていました。
(ここ、2日前に観た時には威嚇するように怖い顔でファントムを睨み続けていたので、すごい変わり方でした。その時の周りとの兼ね合いとか、演技プランが定まっていなかったりで違うんでしょうね、本当に舞台って生き物だと思いました。)
縄を切られて一旦ドッと地面に落ちてから、素早く立ち上がってクリスを抱きしめ、二人して出てゆけ、と言われて躊躇するクリスを引っ張るラウル。
指輪を返しに戻ってきたクリスに、優しくI Love Youを言うけど、立ち去ってしまうクリス。
(久保クリスは、けっこうキッパリと立ち去る気がします。)
猿のオルゴールを撫でるファントムはすごく泣けます。
ひとりになったファントムと、どんな時でも~って去っていくクリスとラウル。
(ここ毎回、この2人ひどいわ、って思ってしまいますが、対比ですね。)
仮面だけを残して静かにファントムが消える...美しい終わり方だなって思います。
カーテンコールでは、横一列でお辞儀をしている時はファントムもラウルも相好を崩さずに綺麗にお辞儀。
みんなで前に飛び出してくる時は、達郎ラウルは口角は上がっていますが、目は笑ってない、貴族然とした感じです。
清水ファントムは両手バイバイして捌けます。
(佐野さん、洋輔さんは両手しない、岩城さん、清水さんは両手派ですよね、今のところ私が知る限り、ですが)
最後、下手に捌ける際に上手の清水ファントムに向けて両手を差し出して称える達郎ラウル。
とてもきれいな、良い終わり方でした。
私は関東住まいですが、実家が大阪にあるので帰省を兼ねて、無理やり2公演観てきましたが、観に行って本当に良かったです。
ここまで長いまとまりのない感想を読んで下さった方、いらっしゃるかしら...
あくまで私の思った事なので、記憶違いがあったり解釈の違いがあったりするかもしれませんが、そのあたりはお許し頂けたらと思います。
ありがとうございました!!