オペラ座の怪人に限らず、海外ミュージカルを日本語で上演する際は、英語と日本語の音の当て方が全く違うので、英語の原詞から意訳してかつ削らざるを得ない...という事があると思うんですが...

 

実は、オペラ座の怪人を初めて観た際、音楽の素晴らしさや豪華なセットに圧倒されましたが、何か所か「?」となってしまったところがありました。

そして、何年も経った後にWOWWOWで英語で上演されている字幕付きのものを観て、ストンと落ちました。

 

今は、演出の変更などで昔より分かりやすくなっている気がするのですが、私がどうしても気になるのがラストシーンのクリスティーヌのセリフ(歌)

 

絶望に生きた

哀れなあなた

今見せてあげる

あたしの心

 

ここです。

この後、クリスティーヌはファントムを抱きしめてキスをする。そして、行け、行ってくれ、とファントムに言われてラウルと行ってしまう。どんな時でも二人の愛は決して変わらない、と言いながら...

 

「クリスティーヌ、何なん?」

という声を、前回の大阪四季劇場での上演の際に終演後のロビーで何度も聞きました。

(最近は無いです、演出変更を経てクリスティーヌのお人形さん感がなくなっているからかな?と勝手に思っているのですが...。)

 

この部分、英語詞だとこうなってます。

Pitiful creature of darkness

What kind of life have you known?

God give me courage to show you

You are not alone

 

直訳しかできませんが...こんな感じでしょうか。

 

闇の中の哀れな生き物

どんな人生を送ってきたの?

神様、彼に伝える勇気を私にください。

あなたは一人ではない

 

これだど、その後のクリスティーヌの行動に対して、え?ってならないと思うんですよね。

ただ、日本語でこれだけ詰め込むととても音楽に乗らない。

結局、今の詞以外に思いつかない。

 

本当に、言葉って難しい。

誰でも分かる世界共通言語ってあったら良いのにとすら思います。

結局、英語?!