BとLの妄想話です





高校の入学式の翌日 放課後の体育館で俺は呆然としてた


中学でもしてたバスケ部に入部届を出しに行ったのに


「もう定員いっぱいだから」


「え?」


「知らないの?うちのバスケ部は男子部百人女子部百人って決まってるんだよ」


「ひゃっひゃっ百人〜!?」


その2年の先輩はバスケ部に入部するには 昨日の入学式直後にダッシュで来ないと間に合わないって


それに定員があるから昨日でも入部できなかった人たちもいるって


そんなの知らないもん…


誰も教えてくれなかったもん…


部活必須の高校で早くも迷子になった気持ちになった





広い体育館の中はバスケ部だらけで演劇部がステージにいたけど興味ないし


とぼとぼと校門に向かってたらニノちゃんに声をかけられた


「まーくん(笑)やっぱりダメだったんだ」


「ニノちゃん…知ってたなら教えてよ〜」


「俺だって新入生よ?同じクラスにバスケ部がいて たまたま聞いただけだし」


「あ〜あ 急につまんなくなった〜」


バスケが強い高校に行きたくて頑張って勉強したのがバカみたいだよ…


「まあ 気を落とさずに♪その子のお姉さんがここの高校だったんだって それで争奪戦のことも知ってたみたい」


「………」


「あとね?超楽な部活教えてもらった♪」


超楽?…なんの部活だろ?





「「ようこそ天然クラブへ♪♪」」


校内に戻ってニノちゃんについてった


一階の端っこ 用務員室の隣の部屋


そこには三人の男子生徒がいて 二人の先輩から歓迎をうけた


「部長の大野智でぇす」


「副部長の櫻井翔です」


「部員の松本潤です…」


「一年A組の二宮和也です」


「一年A組の相葉雅紀です…」


なんか勝手に自己紹介してるから つられてクラスと名前言っっちゃったよ


天然クラブって何?





副部長の櫻井さんが説明してくれた


「はははっ♪いきなり天然クラブって言われてもイミフだよね?」


「はい」


返事をしたのは俺だけ ニノちゃんはゲームしてるし…自由なんだよね


「ここは部活必須の我が校で唯一かけもちがオッケーなんだよ で ここの部活動は…」


「好きなことをするだけ」


話の途中で部長の大野さんが割り込んできた


よく見ると部室の中の本棚は三方の壁を囲むようにあって ぎっしりと本が詰まってた


まるで小さな古本屋みたい


「本棚?ほとんどマンガなんだけど…」


マンガはバスケの次に俺が好きなことだ!