BとLの妄想話です





不在だった社長が入ってきて 副社長を睨みつけた


「彼らにそんなことをさせるなんて聞いてないよ?どういうことか説明してくれないか」


「社長!彼らは仕事を放りだして来てるんですよ!」


「それには 事情があるんだろう?」


副社長は悔しそうな顔で社長に大御所の話を始めた


それを聞いた社長はめったに怒らない人だというのに…激怒した


「彼(大御所)には私から話そう 今後も 

嵐だけじゃなく他の子にもそんなことはさせないよ?わかった?」


「…ですが!」


「社長はボクだよね?」


「…わかりました」


やっぱり悔しそうな顔で副社長が俺達に仕事に戻るようにわめいた





社長のおかげで翔ちゃんも嵐も助かった


仕事を放りだして迷惑をかけた関係各所には社長直々に謝罪したそうだ


いや 俺達も謝ったけど


その日にできなかった仕事は日時をずらしてすることになった


そのへんはマネージャーがうまく立ち回ってくれた


「翔ちゃんが無事でよかった〜!」


「ふふっ♪智くんが助けに来てくれたから」


そう あのとき仕事と称して翔くんをホテルに呼び出した大御所


ホテルって段階で意図はわかった


俺のマネージャーの新井風季を急かしてそのホテルに入ると翔くんがロビーにいた


間に合ったと翔くんの手を引いて風季の車に乗せて事務所に向かったんだ





それにしても翔くんのマネージャー使えない


事務所の指示だからって担当の翔くんを危険な目にあわせるなんて!


「ほら マネージャーも事務所に逆らえない立場だからさ」


「翔くんは優しいな?」


俺が翔くんだったらホテルって聞いたとたん辞めるって言ってたぞ?


「それに マネージャーが一緒なら無理矢理なにかされることも無いかなって」


「…やっぱりマネージャー変えない?」


大御所相手にうまく立ち回れるマネージャーにしてほしい


そして 翔ちゃんもわかってない


マネージャーを追い払うくらい 大御所にはたやすいんだってこと


意外と翔ちゃんは芸能界のことにうといんだ

キャスターとかしてるから誰もそう思わないだろうけど





大御所騒ぎが落ち着いて 日常が戻ってきた


今夜は貝のサラダ 貝の刺し身 貝の酒蒸し

と 貝づくしのツマミだ


ちゃんとガリも用意してる


「どれも美味しいよ♪智くん♪」


「ふふっ♪いっぱい食べて?」


ご飯は弁当とか出前だから栄養がかたよる


ツアー中ならホテルにも楽屋にも冷蔵庫あるからまだマシなんだけど


いつもは冷蔵庫なんて無いからな


美味しそうに口いっぱいに頬張る翔ちゃん


それを酒を飲みながら眺めてる幸せな時間


次は 俺が翔ちゃんを食べる番だ💙❤