BとLの妄想話です





大野さんは意外にもテキパキと買ってきたものを温めたり皿に盛りつけたりしていた


いつも見てる姿と大違いだ


動かない 喋らない が基本だから


ダンスと歌と芝居は別にして


「カンパーイ♪」


「カンパイ…」


やっぱりお酒を飲んでも美味っ♪ ツマミを食べても美味っ♪ しか言わない


わざわざ俺の家まで来て なにしてんの?


「大野さ…」


「あのさ 俺 一応リーダーじゃん? 代表してここに来たんだ」


…メンバーに言われて来たってことだよな





苦情かと思ってたら違うことを聞かされた


「引っ越し?」


「ここオートロックだけだからファンの子に

見つかっちゃうって」


「誰が?」


「ん?事務所」


そんなのマネージャーの仕事じゃないの?


なんで大野さんがそんなことしてんの?


お酒が回ってきた俺は 先輩だということも忘れて大野さんを質問攻めにした


「ん〜 嵐のマネージャーは一人だから? 

忙しいんだって」


「だから なんで それを 大野さんにさせてるのって聞いてるの!」


ヤバイ…マジで酔っ払ってきた…





…なんか 俺のと違うアラーム鳴ってる…


「潤?そろそろ起きないと遅刻するぞ?」


「え?…おっ 大野さん!?」


寝起きの悪い俺が一気に目が覚めた!


「ほら シャワーとかして支度してきて」


「うん…」


釈然としないけどシャワーを浴びてたら昨日のことを思い出した


引っ越しの話をしに来てた大野さん


どうして朝までいたんだろ?って聞くと


「潤が寝ちゃったから オートロックで鍵はかかるけど補助錠かけられないから」


他にも聞きたいことはあったけど時間切れで俺は大野さんと迎えの車に乗った





気づいたのは楽屋に入ってから


「大野さん 一度家に帰った?」


「うん マネージャーに来てもらって急いで戻ってきた」


どう見ても寝起きの姿じゃないし服も昨日と違うもんな…マネージャーが来た?


「あのさ マネージャーが忙しいからって 

大野さんが家まで来たんだよね?」


「そうだけど?」


「じゃあ マネージャーが来て迎えまで自分の家にいたらよくない?」


「だから マネージャーは忙しいって」


突っ込んで聞いたら 戻ってきた大野さんと

交代したマネージャーは 他の三人の迎えに

行ってたって…


「潤 寝てるんだから補助錠しないと不用心だろ?アラームもかけてなかったし」


やけに補助錠にこだわってる大野さん 俺はため息をついた…